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瓦礫の上には


 なんとか私と修治は瓦礫を登り切りました。上から見ると結構な高さです。

 修治がでっぱりのある瓦礫に座って休憩していました。


和歌「どぉ??トンネルの中は何か見える?」

リュウ「音の正体はなに?」

 下からリュウや和歌が聞いてきます。


柴田「この音って・・・・・このトンネル上部が空いてる所から鳴ってんじゃないか?出口側から入り口側に向かって風が吹いてる・・・」

 中が少しカビくさいような気がしましたが、この人が叫んでいるような声?いや音の正体は風が通り抜けるかと思われました。

 しかし、みんなが立っている広場は無風なのに、トンネル内だけ風が通っているのは何故でしょうか。


修治「柴田、このままトンネルの反対側までいくか?」

 私は修治と瓦礫を登り切り、半分入り口が開いているトンネルの中に背を屈めて入りました。匍匐前進で進んでいくような状態で、中はとても狭いです。進めば進むほど狭いです。

 懐中電灯で遠くを照らした所、トンネルの中腹辺りで完全に塞がってしまっていたのが見えた為、トンネルの反対側には向かう事はこちら側からだと難しそうでした。


柴田「修治、駄目だトンネルの反対迄は行かれない。戻ろう。」

 しぶしぶ来た道を逆匍匐前進で戻る私と修治。


リュウ「おーい、どうだった?」

柴田「音の正体は多分・・・・風だ。反対側からこちら側に向かって風が吹いてる。大量の瓦礫の隙間を通ってるからこんな奇妙な音がするんだろうか。それは分からないけど」

修治「どっちにしても心霊とか幽霊とかそういう類の話じゃなさそうだ」


 私と修治は瓦礫を降りて、土埃を掃いました。



 あれ?・・・・・なんか違和感が・・・・


柴田「なぁ・・・・修治と2人でトンネルに登ったよな?・・・・・でもさっき上から見下ろした時、地上に5人の人間が居たような気がしたんだけど・・・・。広場に残ったのは・・・・リュウ、和歌、乃蒼、早川の4人だけだよね?」

 全員血の気が引きます。


リュウ「はぁマジで?怖い事言うなよ」

早川「もしかして・・・だれか・・・・・ついて来ている?・・・・・・」

 一斉に全員で後ろを確認します。

 しかし来た道(後方)には誰も居らず、道だけが見えていました。


修治「気のせいだろ。怖い事いうなよ柴田」

 ばしっ!

 軽く背中を叩かれました。

柴田「いって!いや・・・・え?・・・・マジだけどな・・・・」


柴田(ただの・・・見間違いかな?・・・・・・おかしいな・・・・・なんか変だぞ・・・・)

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