謎の光
とりあえずここが入り口と仮定して和歌、早川、乃蒼、修治は車に乗り込んで貰いました。私とリュウがこの細道の入り口付近に生えている木を支えて、道を開ける事にしました。
柴田「なぁリュウ、ここが旧トンネルの入り口じゃなかったらどこに繋がってるんだろうな。地図にも載ってないんだぞ」
リュウ「わかんねぇなぁ、そもそも俺達はこの辺の地理が全くわかんないからなぁ。親戚や友達でも居れば多少分かるんだろうけど。」
私はリュウと話しながら、細道の奥を見ていました。夜行性の動物でも出て来そうな不気味な道です。両サイドは木で覆われていて、道路は大量の朽ちた葉っぱや枝が転がり、明かりも無い真っ暗な道です。
柴田「・・・・・・ん?」
この暗い道のずっと先、山の上の方になるのでしょうか。一瞬光のようなものが見えました。気のせいでは無く、確実に何かのライトが光ったのです。
柴田「リュウ、さっきこの先で何かが光ったぞ」
リュウ「マジで?誰か居るって事??」
リュウも私の言葉に慌てて、山の上を見ます。しかしそれから光ることはありませんでした。
リュウ「気のせいだろ?」
柴田「馬鹿言え、これだけ真っ暗なら光には敏感になると思う、光れば直ぐに気づくぞ」
2人で怖がりながら話していると修治が運転する車が道の前まで来ました。
修治「柴田、リュウ、サイドの木をどかしてくれ」
柴田「修治、さっきなんか山の上で一瞬光のようなものが見えたんだよ。誰かこの先に居るかもしれない」
直ぐに全員に報告しました。特に年上の修治にはこのまま帰る選択肢、そして危なければ直ぐに引き返す考えを持って欲しかったからです。
修治「まぁ・・・・行ってみよう。ここまで来たら行ってみよう。人が居たならその人たちも肝試しに来てるかもしれないぞ。俺達と目的は同じでさ」
確かに有名な心霊スポット。他に旅行客が来ている可能性は充分に考えられます。しかし先程の光は本当に旅行客なのかどうなのか。
考えが纏まらないままリュウと私はサイドの木を持ち上げて、修治の車を通しました。
乃蒼「柴田、リュウ、怖そうだから早く乗っちゃいなよ」
乃蒼のチャラい声で私達は再び修治の車に乗り込みました。
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