表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/176

私の高校の紹介

 

 簡単にではありますが、私の高校とその高校のシステムをお伝えします。

 

 私が卒業した高校の名前は私立龍ヶ丘高校しりつりゅうがおかこうこうという県内有数の進学校でした。全国でも指折りの進学校でした。入学テストを受けて受かった1年生から3年生まで、成績順でクラス編成されています。完全な成績主義であります。


 私が所属していた普通科に於いてはは1~9組のクラス分けがありました。その他に理数科と体育科というのがそれぞれ1クラスずつありました。全部で11クラスの編成でした。

 理数科と体育科については他科への変更をしない限りは3年間ずっと同じクラスメイトという普通科とは大違いでした。


 普通科については学期毎の成績を基にしたクラス替えがあります。大きく理系、文系で分かれた上で、更に国立進学、私立進学と分かれています。


 中間テスト、期末テストの結果でクラス変更がある為、理数科や体育科の人間とは違い、クラスメートが物凄い勢いで変化するのです。学期毎に一気に環境が変わってしまいます。要するに仲が良かった友達が出来たとしても成績に差異が出るとあっという間に引き裂かれてしまうということです。


 この「気を抜いたら落ちますシステム」を取り入れたのは、2年前新しい校長に赴任してからでした。私が入学した頃です。前の校長の時代はそういうややこしいシステムはありませんでした。

 ぼーっとしているとあなたは目に見える形でドンドン奈落の底に落ちていきますよ、と生徒にプレッシャーをかける教育方針へ変更となったのです。方針変更の理由は、私が居た高校の学力低下が年々進んでいる事と、風紀が乱れる事です。仲の良い友人同士がグループを作って、問題行動が増えた事が直接の原因となったものではないかと思われました。

 この龍ヶ丘学校のブランドを汚すような人間は今の校長にとって不要でした。


 私は、3年生の1学期に3年9組まで落ちていました。3年9組というのは最低ランクのクラスになります。入学当初はそこそこ良かったと思っていた成績は卒業前には落ちに落ちていました。この学校に居させて貰ってまさに「サンキュー(39)」と言ったような状況でした。他の組から舐められているかのように捉えられる3年9組。

 考え方によりますが、仮にどれだけ落ちこぼれても、この龍ヶ丘高校を卒業さえしてしまえばこの高校を卒業したという学歴だけは獲得する事が出来ます。これを潰しに地元の良い企業に就職する人間も中には居ました。在籍時に何組だったとかはもはや関係ありません。


 どうしても公立大学に行きたい私は3学期までに国立圏内の7組までクラスを上げる必要がありました。


 はぁー・・・今日もまた勉強をしないといけないのか・・・・。そのような事を思いながら私はクラスで仲良しのリュウと共に過ごしていました。

 来る日も来る日も勉強に追われる毎日でした。

この作品が面白いと思ったらブックマークと感想をお願い致します。

広告下の☆☆☆☆☆→★★★★★評価を宜しくお願い致します。

作者のモチベーションアップになります。


作者のエイルはブログもやっております。

是非、立ち寄ってみて下さい。

https://eirblog.com/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
エイルさん、お疲れ様です! 続きを読ませて頂きました。 えっと、この小説は、非常にリアルで厳しい学校生活の雰囲気が伝わってきます。 特に、成績順でクラスが決まり、学期ごとに環境が大きく変わるシステム…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ