学校閉鎖
学校閉鎖が全校生徒に通知され、生徒は全員自宅謹慎になりました。一歩も出るなという厳しいお触れ書きです。
考え方を変えて、謹慎というのは自習をする人間からしたら滅茶苦茶ラッキーな話ですが、問題が分からずに先生や友人から勉強を教えて貰わないと勉強が進行しない私のような人間は地獄でした。わからないまま過ごす事になるのです。
自分のベッドに寝転がり、昔買った漫画を読んでいると、携帯電話が鳴りました。
修治・・・・・・
電話がかかってきました、我がクラスの問題児から。修治くんです。なんとなく電話がかかってくる予感だけはしていました。
修治「よぉ柴田、仲村の事は残念だったな。死んじゃったみたいだな」
柴田「なんだよいきなり。何も知らないくせにわけわかんない事言ってんじゃねぇぞ」
私はいきなり友人の仲村の事を言われた為カチンときて、少しだけ修治に声を荒げてしまいました。
修治「まぁどっちにしてもさ、学校閉鎖なんか最高な話じゃねぇかよ、よく考えて見ろよ。仲村に感謝しろよ。」
柴田「はぁ?なんでだよ。」
修治「学校が無くて暇になってしまったし、ちょっくら出かけるかぁ、なぁ柴田?・・・今な、リュウの家に向かってんだ、その後お前ん家寄るから。そのまま待っといて」
柴田「しゅ・・・修治・・・謹慎中に出かけるなんて重罪だぞ」
修治「謹慎なんかラッキーくらいにしか思ってねぇよ。・・・・・・あー大丈夫大丈夫、ご近所迷惑ならないように音楽は音量小さめにしとくから」
柴田「そういう心配はしてないって」
10分後・・・・修治の車が到着、私は辺りをキョロキョロしながら車に乗り込みました。
柴田「おい修治、大丈夫なのかよ。」
車の中には不安そうな表情のリュウがちょこんと座っていました。
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