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二人組の男性


 軽装の男性二人組はこちらを向いていました。

 なんかよく分かりませんが、少し驚いているような様子でした。


 煙草を吸っている二人組を正面にして、全員一度止まり、挨拶をしました。

和歌「こんにちわー」

三人「こんにちわー」



背が高い男「こんちわー」

背が低い男「こんちわー」


和歌「先行ってて」

リュウ「・・・はい」

 私達の挨拶に、笑顔で答えてくれました。和歌を尻目に修治、リュウ、乃蒼の3人は先に進みます。


背が低い男「・・・あれれ?先生、これからどこか行かれるんですか?」

 男達の首にはTV局の社員証がぶら下がっていました。


 正門に居たマスコミ関係者でした・・・・・。



和歌「・・・・これから彼らの補講なんですよ」

 怪しまれないように、和歌は立ち止まります。


背が高い男「補講・・・・・体操服で・・・・ですか?」



 体操服・・・・そうだ体操服・・・私はジャージ姿・・・・・ということは・・・・



和歌「・・・・・ええ、そうなんです。私は体育教諭の飯國と言います。彼らはこれから体育の補講をすることになっているんですよ。この先のランニングコースを走る授業があるのですが、彼らはその授業を休んでしまって。学校がこんなことになっていますが、必ず全員やらないといない必修ですので、私が補講に引率しているんです。」


背が低い男「今学校が大変なのに、飯國先生も大変ですね」

和歌「まぁ、そうですね・・・・仕方ないですが・・・」


背が高い「教員としてお話少し聞けたら・・・とか思ったのですが・・・・・・」

和歌「すみません、こちらも話したいのは山々なんですが、さっき言ったようにこれから彼らの補講をしないといけませんので・・・・」


 教師らしく丁重にお断りました。変装の効果が早速出たようでした。和歌はジャージに日よけ用のキャップを被っており、見た感じとても学生には見えませんでした。更に長身であり、見た目は完全に体育教師でした。

背が低い男「補講が終わってからは少しお話ってのは駄目ですかね?ギャラは払いますが。」

和歌「すみません、この子達の補講が終わった後にまた座学の授業がありますので・・・・・」


乃蒼「せ・・・せーんせぇー♪早く行こうよー♪どこに集まればいいのぉ???♪」

 乃蒼が頭の悪そうな生徒のフリをして、少し先から和歌を呼びます。


和歌「・・・あー、ごめんごめん!今行くから!」


 男二人組から離れて、ランニングコースに向かいました。



 ・・・・・・・


 ・・・・・・・


 ・・・・・・・




リュウ「乃蒼、お前アホそうな生徒のフリ、滅茶苦茶上手いな」

乃蒼「でしょ♪生徒役バッチリ♪」

修治「は?元々、アホな生徒なんだから、役作りの必要なしだろ」

乃蒼「うるさいわねぇあんたは!!」


 ここでようやく和歌が追い付きます。


和歌「さっきの・・・・TV局の人間だった。嫌な予感する・・・急ごう・・・」

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