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裏門へ


 そろそろ第二体育館が見えて来ます。

修治「今日、美恵がそのリュウが話したっていう内容が書いてある雑誌を読んで倒れたらしい」

リュウ「おいおい・・・・嘘だろ?・・・・・早川が・・・・」

 リュウは青ざめた顔でピタリと立ち止まりました。

 修治はリュウの肩に優しく手を置いて話し始めます。


修治「リュウ落ち着け、美恵は大丈夫だ。そうなってしまったものはもぉ仕方がないんだ。・・・しかし誰にも相談せず、軽はずみな気持ちで何でもかんでも事件のことを話すと、自分は大丈夫だとしても今回みたいに思わぬ所でほつれが出てしまうことになる。いずれ話す日が来たとしても、充分周りに配慮した回答が必要だ。全員それだけは考えてくれよ・・・・頼むぜ。この中から美恵の二の舞だけは絶対に防ぎたい」


乃蒼「やっぱり早川が・・・・・」

 乃蒼も自分の予想が当たっている事に対して納得の様子でした。

和歌「もしかしてなんか脚色したようなこと言ったの??」

リュウ「そ・・・そんなことは言ってねぇよ。あった事をそのまま教えて欲しいと言われたから、伝えただけの話だ。内容を盛って記事を出したらもう話す事は出来ないという条件付きでお客さんに話したんだ。もう好評であれば・・・今度・・・第二弾も記事に載るらしい・・・・」

乃蒼「マジ??」

リュウ「だからもうそれ以降はちょっと断ろうと思う。事情をちゃんと話してさ。」


 私達の中でリュウが外部とガッツリ話している事が分かっただけでも良かったです。もしここで打ち明けてくれなければ、誰が漏らした事なのか分からない異様に気味が悪い記事のままでした。



 とにかく今は無事に到着する事を願い、私達は第二体育館脇の細道を歩いていました。

修治「詳しい事はよく分からないが、今日の流れ的に何か俺達は試されている・・・・そんな気がしないか?・・・・」

乃蒼「うん、確かに」


 怪しいのです。教頭は私達四人だけで内密に補習科に行くよう言われています。もっと言えばこの状況の中、追手を振り切って行けという指示です。


リュウ「誰に呼び止められても今日だけは無視か・・・・」

和歌「・・・・みんな、見えて来たよ・・・・」


 全員が正面の遠くを見ました。

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