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トラウマを思い出すこと

 

 病院周りをたまたま巡回中であった警備員と一緒に、その場で倒れようとする早川を必死に支えます。

 そのままの体勢で警備員は電話連絡を取っています。


警備員「傷病者発見!!場所は憩い広場A!!医師と看護師!!それから担架を要請します!!」



柴田「早川!!しっかりしろよ!!」

早川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

警備員「君、一体何があったんだ?!」

柴田「わからない!雑誌を読んでたら急に友達がこんな感じになってしまって!!・・・・警備員さんが近くに居てくれて本当に助かりました!!」



 早川はいよいよ支えていた私達を振り払って、目の瞳孔が開いたまま頭を抱えてその場にしゃがみ込みました。


 これはもぉただ事ではないです。こんな早川を見るのは・・・・・いやこのような状態の人間を見るのは私の人生でも初めての事でした・・・・・。


警備員「・・・見た感じ嘔吐とか外傷はなさそうだね・・・・もしかして薬の副作用なのかな?・・・・・でもこんな事になるなんて・・・病院勤め長いけど聞いたこと無いぞ俺は・・・・・」

柴田「どうしたんだよぉ・・・・」


 私も警備員も不思議そうな顔で早川を見ていました。


 暫く待っていると医師と看護師が走って駆けつけてきました。



医師「柴田君!?大丈夫かい?!」

 駆けつけてくれたのはちょうど私の体を診てくれた医師でした。


柴田「・・・先生!!友達の早川が発作を起こしたようになってしまって!!大して歩いていないのに凄い汗で!!俺の言葉も聞こえないみたいなんです!!」

医師「何がったの??もしかして・・・・・その雑誌が原因かい?・・・」


 地面に落ちている先程読んでいた雑誌を医師は指を刺します。


柴田「多分そうです!!・・・特集された僕らの記事を読んだ途端にこんなことになってしまって!!」



医師「・・・・『フラッシュバック』だな・・・・・・直ちに担架を!!」

柴田「フラッシュバック?・・・・・・」


 警備員の応援が大急ぎでもう一人やってきて、早川は担架で病院内に連れていかれました。


 私は一人・・・・散歩コースに取り残されてしましました・・・・・・。



柴田「なんなんだあれは・・・・・とんでもないことになってしまった・・・・・」

 私は頭を抱えて再び先程座っていた憩いの場の椅子に座り込みました。



 私が冷静になって動き出せたのはそれから約10分後・・・・・・早川が持っていたコーヒーと雑誌を片付けて、付近の清掃をはじめました。


柴田「しゅ・・・修治にメールしておこう・・・・早川の事を一番心配してたのは修治だ・・・・・」

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