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それぞれの視点


 警察署で担当刑事の話を6人全員で聞いて、その日は帰宅する事になりました。

 友人の一人は手がかりになりそうなものがあるというので、それを調べる為に他の二人と合流し調べていました。私と他の二人は用事があり、残念ながらその集まりには参加しておりませんでした。

 でも、家に帰ってからもずっと暫くは考え事でした。このまま自分で何もしなければ、いつか蛇島は俺達を襲って来るだろう・・・・。そんな事を考えながら家の用事や手伝いをして過ごしていました。

 きっと他のみんなもそんな気持ちだったに違いありません。だって恐ろしいですもの。指名手配されていてどこに居るのか分からない。


 でも蛇島が私達の生活の近くに存在するという事が分かった事件が、その晩に起こったんです。

 私が何かに怯えながら家の手伝いをしている時に・・・・・。


 離れて手がかりを調べていた三人は、証拠になりそうなものを見つけだしたんです。それを警察まで運ぶために車に乗ったそうです。


 ・・・・・そこで襲われました。

 蛇島が乗った車と交差点で交通事故に遭ったんです。

 凄まじい事故で、乗っていた車は道路から坂の下まで転落。

 乗っていた三人のうち一人は意識不明の重体。二人は軽傷で済みましたが、確実に彼らを殺して証拠を取り上げる為に車で突っ込んできたに違いないです。私がその事故の事実を知ったのは翌日でした。

 恐怖を感じながら普段の生活に戻った日の夜に蛇島に襲われたんです。



柴田「・・・・・・・・・・あっ・・・・・・」


 ふと気付くと早川が私の後ろに立っていました。


柴田「ごめん・・・・・散歩に・・・・戻ろうか・・・・」



 早川は顔面蒼白で、目を見開いたまま冷や汗をかいていました。


柴田「え?・・・・・どうしたの?」

早川「し・・・・・柴田?・・・・・・」


柴田「早川!!大丈夫か!?どうしたんだよ?!」

 私は持っていた雑誌を投げ捨てて、早川の肩を掴んで揺らしました。


早川「あいつが来る・・・・・あいつが・・・・・・・」



 顔面にある全ての穴が開いているような表情・・・・・・早川のこれは一体・・・・・・


 そのまま膝から崩れ落ちるように力が抜けていきました。


 ガシッ!!!

 私は慌てて早川の体を支えます。


柴田「・・・・・だ・・・・誰か!!誰か居ませんか!?・・・・・・しっかりしろ!!早川!!お前急にどうしちゃったんだよ?!」



 私は周りに聞こえるように大声で叫びました。



柴田「誰かぁあああー!!!!!・・・・・おー――い!!!!こっち来てください!!!おー――い!!助けて下さい!!!!緊急なんです!!!!と・・・・友達が倒れました!!!!」


 少し遠くに巡回中の警備員の姿を見つけた為、そちらの方向に向かって全力で叫び続けました。


警備員「た・・・・大変だ!!!」

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