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リュウ「末広さん!!こっちこっち!!」

乃蒼「末広さん!!早く早く!!」


 リュウと乃蒼は、暗闇の空き地から手を振って、末広を大声で呼んでいます。

 空き地の一番奥まった見えにくい場所に小さなプレハブ小屋が建っていました。



末広「ここ?!このプレハブ・・・・あなた達こんな所、よく知ってたわね・・・・」

 小さいタイプのセダン車から末広、そしてもう1人男性の刑事と思われる人間が出てきました。


刑事「す・・・末広さん・・・こんな所にプレハブってありましたっけ?」

末広「私も地元なのに何も知らなかった・・・この子たちが調査して見つけてくれたのよ・・・」


乃蒼「末広さん。柴田や修治や早川が動いている時、私達何もしてなかったわけじゃないのよ。見てよこの地図。」


 乃蒼はこの街の地図を広げて、『蛇島が潜伏している可能性のある怪しい場所リスト』を作っていました。


リュウ「乃蒼の夜遊びのおかげだ」

乃蒼「両親が夜勤して私が自由なお陰よ!小さい頃はマジで嫌だったけど、今はこんな天国みたいなこと無いわ。今回は親に大感謝!!そして私の勘の良さを与えてくれた事にも感謝!!」



 蛇島が中心街にどうどうと拠点を持つわけがなく、もしあるとするならば、見た目空きアパートの物件やネットカフェを利用しているとリュウと乃蒼ははじめ決め込んでいました。

 しかしながら、そこを探していては物件数的に途方もなく、ハクビシンのように転々と動き回る可能性が高いので、それ以外の部分で怪しい場所を乃蒼とリュウは地図を基に選出しピックアップしていました。







 数時間前・・・・

 乃蒼のアパートにて・・・・


リュウ「しゃ・・・車庫で襲われた?!待ってそれマジで?!お前無事なのかよ!ケガは?!」

 車庫でロペから襲われたと修治からリュウへ連絡が入りました。



乃蒼「リュウ!それじゃあ柴田も和歌も蛇島に狙われてるかもしれないね!!リュウは修治の方行って!!私は柴田が向かった和歌の家の方向に行ってみる!この地図に記した通り、怪しい所があるんだ!」


リュウ「俺もその地図の写真撮らせて貰っていい?情報共有したい、俺も出来る限りそういう場所は調べたいから」

乃蒼「私が普段から夜遊びしてて良かった・・・・こんな時に役に立つなんて・・・・。和歌の家から暫くいくと、隣町との境界線にラブホ街があるの分かる?」


リュウ「ああ・・・あるな。なんとなく・・・ぼんやりだけど分かる。」

乃蒼「昔あの辺を徘徊している時に、この辺りの地理をバッチリ覚えた。この地図にも記した通りだけど、和歌の家から普通に車で修治の家まで行くと十五分じゃ辿り着けない。でもまず隣町の高速道路へ迂回して、修治の家の最寄りのICまで急げばおおよそ十五分位で修治が言っていた事故現場付近には到着するのよ」



 乃蒼は夜遊びで特にする事もなく、悪い友人達とフラフラ徘徊活動をしていたそうでした。その時に本当に怪しい場所・・・・要は『乃蒼が思う違和感』・・・これに合致する場所が何か所かあるというのです。



リュウ「え?・・・・じゃあ・・・・この和歌の家の辺りも蛇島が居る可能性があるって事?・・・」

乃蒼「そう、中学生の頃は優等生だった私の頭脳明晰な考え方が正しければ絶対にこの辺りも怪しい。この地図の赤マーカーで印付けた所、ここが私的に怪しいと思ってる場所・・・・。潜伏するのには丁度いいと思う。勘だけどね」


 乃蒼は学校では修治を中心に完全に馬鹿呼ばわりされていましたが、本当の馬鹿じゃない・・・・自分の洞察力、女性の勘を活かした考え方をしっかりと持っていました。

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