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和歌の考え


 二分の一・・・・・その考え方は本当に合っているのか?・・・・

 ・・・・疑心暗鬼になり、私は考え込んでしまいました。



和歌「えいちゃん、どうしたの?・・・・マニュアル通りの対応をするって事はこのホテルの人なんじゃないのかな??」


柴田「和歌、簡単に信用しない方がいい。・・・言っている事が本当にマニュアルなのかどうかも分からない。適当にそれっぽい事を言ってるだけかもしれない・・・・。」


和歌「でも・・・・・何も答えなければ、部屋に入ってくるって言ってたけど・・・・一度返事だけはした方がいいのかもしれない・・・・」



 うん・・・・確かに・・・・和歌の言う事は正しい・・・・・・。




 あの人と、声が似てるんだよ・・・・・。あの女性の声が・・・・・

 俺は知ってる・・・・・先程のあの人の声を・・・・。



 そしてあのギシギシ音・・・・・前にフロントから殺虫剤を受け取った時は・・・・鳴ってなかったような・・・・。あれから二年も経つ。確かに建物の老朽化もあるかもしれないけど・・・・・あのさっきの声の女性以外にもう一人・・・・・扉の向こう側に来ている可能性がそこにはある・・・・。




柴田「・・・そうだ和歌・・・それなら・・・・大丈夫ですって答えてみてくれないか?」

和歌「え?私が?・・・うん・・・・いいよ・・・・」



 そういうと和歌は私の方を何回も確認しながら扉の方に歩いていきました。

 扉を塞いだ家具等の前に立ちます。



和歌「あの・・・・・心配されなくて大丈夫ですよ・・・・・怪我も無いですし、無事です・・・」



・・・・・



・・・・・



・・・・・



女性「あっ良かったです・・・。この度は申し訳ありません・・・・。お連れの方も・・・・大丈夫ですか?・・・・・・」


和歌「ええ。・・・・ですんで、もう他の部屋を回られてもいいですよ・・・・・早く復電するといいですね・・・・」



 和歌はそう言うと速やかに私が居る部屋の隅に戻ってきました。




和歌「ほら、大丈夫だったじゃない・・・・・蛇島の関係者だとしても、さすがにマニュアルまでは知らないでしょう・・・・。」

柴田「マニュアルなんて・・・・本当のマニュアルだとしても、本かファイルになっている用紙を読んで、そのまま伝えればいいんじゃないか?」

和歌「まぁ・・・それはそうだけど・・・・」


 私は何か心の中で引っ掛かっており、心境的にはあまり良くない状況でした。


 私達の安否確認。私達との話が終わったのであれば、さっさとまたギシギシ音をさせて連絡通路から他の部屋に回ればいいのに。


 扉の向こうから帰らないのです・・・・。



柴田「・・・・なんで帰らないんだ・・・・・・用事はもう済んだだろう・・・」

和歌「・・・・・・えいちゃん?・・・・・・・」


柴田「・・・・和歌・・・・・」

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