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怪しい車


 乃蒼は暗闇の中、辺りを警戒しながら歩いていました。この辺りは修治の住んでいる場所と同様で街中と比べれば比較的田舎、あまり街灯もなく、とても暗い街並でした。


 和歌の家は外部から見る限りは、真っ暗で両親も柴田と和歌の二人が居る気配なし・・・・。和歌の両親の仕事は不規則で夜勤が多く、自分の事は自分でやらないといけないと和歌と前に話をしたことがあります。自分の家も夜勤家庭なのでそういった共通点がありました。

 更にお互いに一人っ子という事もあり、一時期『親忙しい一人っ子あるある』をよく話していた事を思い出しました。


 柴田が和歌の家の方面へ向かった事は分かっています。後は、二人を見つけるだけなのですが、どうやらどこかの建物に入っているようです。

 そうなるとこの外からではどうにもなりません。見つけ出す事は難しいです。



 公園・・・・・



 乃蒼は私と和歌が最初に待ち合わせた公園に辿り着きました。



 和歌の家から近い児童公園です。少しだけ高い位置にあり、公園の奥側へ行くと、この付近の街全体の様子が見えやすいです。



乃蒼「あれ?・・・・・あの車・・・・・・」


 乃蒼は公園から見える空き地から一台の車がかなりのスピードで敷地内から出て行くのが見えました。



 ピリリリリリリ・・・・・・



乃蒼「・・・・もしもし」



リュウ「乃蒼?!よかった!!・・・・今修治と車に乗ってそっちに向かってるからな!・・・あと柴田と和歌が居る場所が分かった!!ラブホテルの『PAST』だ!」

乃蒼「ラブホテル?!・・・・・なんでそんなとこに?!」


リュウ「わからねぇ、そこに二人が思う蛇島の手がかりがあったとしか思えないんだが・・・・・」

乃蒼「さっきさ・・・・和歌の家の近くの公園付近の空き地から車が急発進して出て行ったよ!もしかして蛇島かな?!『PAST』の方向に向かったかもしれない!」

 乃蒼は暗がりで持ってきた地図を開きます・・・・。方向と位置を確認します。


リュウ「マジ?その空き地ってもしかして・・・・・」

乃蒼「うん・・・・・怪しいよね?・・・」


リュウ「さっき佐田さんが『PAST』へ警察を向かわせてくれた!もしかしたら、警察の車かもしれない!とりあえず周りが見えやすくて、もしもの時逃げる事が出来るのならそのままそこに居てくれ!・・・・修治!和歌の家の傍の児童公園だ!急ごう!乃蒼が待ってる!!」


修治「よし、わかった!!乃蒼!!何もない限り、そこから動くなよ!!絶対動くなよ!」

 電話口に聞こえる修治の大きな声が聞こえました。

乃蒼「わ、わかった!!!」



 ピッ・・・・・

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