危険地帯
刑事の佐田がロペを連れてこちらの方にやってきました。ロペは警官に両サイド挟まれて完全に動けない状態でした。
佐田「どうやら修治君を襲った相手は君たちの身近な人間だったようだな。修治君から連絡が入って直ぐにここに駆けつけたけど、こちらの彼はこの町では有名人らしいな。君達とも顔見知りで、親しいと言ってる。もう暴れる元気もないだろう。」
ロペがリュウの方を見ました。
リュウ「ロペ・・・・きっと・・・なんか理由があるんだろ?」
ロペ「よぉリュウ・・・・久しぶり。・・・・あぁ、やるしかなかった。・・・・これから刑事さんに全部話すよ。・・・修治・・・・悪かったな・・・・。」
ロペはそう言うとパトカーに乗せられ、連行されていました。
修治「見たこと無い人間だったら・・・・殺していたかも・・・・・・・。ロペは頼んでいた衣類の配達でうちの家にも来たことがある・・・・確かに弟とも交流があった・・・・」
スパナを振り上げた時に見えたロペの顔・・・・修治はあまりにも驚き、尻もちをつきそうになったと言います。まさかの人間がこの事件に絡んでいました。
佐田「これから修治君の家に戻る時、寄る時は必ず私に連絡をくれないか。正直な話、修治君は今回かなり危なかった。そのままさっきの彼と乱闘で殺されていてもおかしくない状況だった筈だ。殺意を持つ人間の怖さが分かっただろ?これで」
修治「なんか俺が事故をした時に見た人間と体系が違っていてちょっとおかしいと思ったんだ。・・・・フードをとった時・・・・もしあの見せて貰った写真の蛇島なら俺は間違いなくスパナを頭に振り下ろしてたと思う・・・・・。・・・わかったよ、車取ってすぐ帰るつもりだったんだ・・・・・今後はそうする事にするよ」
佐田「あのね修治君・・・それと確認事項があるんだが・・・」
修治と佐田は先程の乱闘の事で暫く話し込んでいました。
リュウ「もしもし、乃蒼。」
乃蒼「あぁリュウ。今ちょうど和歌の家の目の前まで来たよ」
乃蒼も行動を起こしていました。
リュウ「修治が襲われた。ロペに」
乃蒼「は?!・・・・・ロペってあの古着屋のロペ?!・・・・・・」
リュウ「そう、どうもロペは蛇島と関連があるみたいだ。危ないから、その辺で隠れる事は出来るか?」
乃蒼「今見たら和歌の家が真っ暗だわ・・・・・あそこも私の家と一緒で両親が夜勤やってるからなぁ・・・・。とりあえず私は大丈夫。隠れる場所ねぇ・・・・・探してみるね・・・」
リュウ「修治の聴取が終わったら、車に乗せて貰ってそっちに行く。安全な場所で待っててくれないか?」
乃蒼「うん、わかった。柴田と和歌にもこっちに向かいながら電話したけど不通だったわ。何かあったのかな?」
リュウ「分からない・・・とにかく修治が襲われてこっちは大騒ぎだ。これ以上の無茶な移動はやめておこう」
乃蒼「そうだね・・・・・。修治と合流後に・・・・じゃあ・・・・」
リュウ「あぁ、行ってみる価値はありうそうだ・・・・」
乃蒼とリュウも何かに気付いている様子でした。しかし柴田と和歌・・・・・一体どうしてしまったのでしょう・・・・・。
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