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車を調達


 いよいよ暗くなっちまった・・・。


 乃蒼の言う通り、あっという間に辺りは暗くなりました。修治は如何せん街灯の少ない街に住んでいるものですから現在大変不便している事がわかります。普段は車で移動している為、あまり不便さに気付かずにこれまで過ごしてきていました。

 

 修治「よし・・・もうすぐだ・・・・・」

 念の為に先日起きた事故現場を一度見てきましたが、もう綺麗さっぱり片付けられており、自分が乗っていた車は廃車でどこかの工場へ引き上げられていました。


 直近で二台も自動車を廃車にしています。さすがに親はカンカンに怒っている事でしょう。どれもこれも自分から始めようとしたこと・・・自業自得と言われればそれを甘んじて受け入れようと思います。


 家の付近に到着しました。辺りを見回しますが、真っ暗で人っ子ひとり居ませんでした。家を出る時に常夜灯も切っており、家の電気も消灯させて出た為、見慣れた自分の家が少しだけ不気味に見えました。

 近くに警察が待機しているという話を聞きましたが、彼らは一体どこで待機しているのでしょうか。近くというのはどの位の距離の事でしょうか。本当に私達の事を心配に思ってくれているのでしょうか。そればかりがずっと気にかかっています。


 身を屈めて、家の敷地内に入りました。自分の家なのに、これ以上ないくらいの慎重さです。自分の家なのにこんな事があっていいものでしょうか。

 でも逆にここに蛇島が現れたとすると、柴田やリュウ、乃蒼が居る場所へは蛇島は行っていないという事になりますから、友人達は安全です。ここであいつを仕留めればこの追いかけっこも終わりなのです。


 出て来てもいいぞ・・・俺が決着をつけるんだからな・・・。


 ガレージの鍵をポケットから取り出し、電動のシャッターを開けます。

 鍵で黒光りしているセダンの扉をそっと開けます・・・・・。



修治「ん・・・・・・・・車高が・・・・・・」




 ちょっと待て・・・・パンクしている?・・・・・



修治「・・・・・!!!!!」




「おらぁああああ!!!」

 ガキイィィィン!!!!



 間一髪で後ろから繰り出された攻撃を交わします。

 その相手はバールを振り下ろしてきました。


修治「くっそ!!・・・・てめぇ近くで待ち伏せてたのか!!」

 修治は暗闇のガレージを駆けずり回ります。


修治「このやろっ!!!」

 再度バールを振り上げている相手の手元に飛びつき、バールを奪おうとしましたが、相手も凄い力です。


修治「・・・・おらっ!!!食らえ!!!」

 そのまま思い切り相手の腹を蹴飛ばしました。

「うわ!!!」


 ガシャーン!!!


 ガレージ内の工具箱の中身がそこら中に散乱します。


修治「・・・てめぇ・・・・・俺を狙うなんていい度胸してんじゃねぇか・・・・やってやる!!勝負だ!」


「おめぇが一番、答えに近いと思ってよ!!待ち伏せてたんだ!!絶対にここで仕留める!!」


修治「意味わかんねぇ事言ってんじゃねぇぞこの野郎!!やってみろこの野郎!!美恵をえらい目に遭わせてくれたな!!ただ殺すなんて生易しいもんで済むと思うなよ!!お前らのやった事は許さる事じゃねぇんだ!俺が鉄槌を与えてやる!!来いよ!社会の不適合者が!!」



 相手は修治に凄まじい形相で向かってきます。


「おらあああ!!!」


 ドンッ!!

「うおおっ!!」 

 相手の体当たりを思い切り食らってしまい、ガレージ内で飼っている熱帯魚の水槽がガレージ内に落ちました。


 ガシャーーン!!!


 机の上で一回転してしまいました・・・・・。


修治「いってぇ・・・・また頭打っちまった・・・・・」


 水槽の水でずぶ濡れになりながらも更に飛んで来るバールの攻撃をかわし、転びながらも回し蹴りで相手の足を払って転ばせました。


 ドン!!


「・・・・くっそ!やるなぁ!!」


修治「こい・・・・・ぶち殺してやるぜ!!!」

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