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最後の一人


 このままでは答えが出ず、暫く四人でノートの他のページを眺めていました。


リュウ「他のページを見れば見るほど、違う人の字に見えるな・・・・」

乃蒼「ホントに・・・・・弟君の字を真似て書くことが出来るくらいノート見たけど・・・」

柴田「なぁ、本当に分からないか?二人とも」


リュウ「言われてみれば見た事ある気がするんだよ・・・でもそれがどこなのか思い出せない」

乃蒼「特徴的な丸文字よね・・・・・うー-ん・・・・」


修治「俺は誰の文字なのかさっぱりだな・・・・乃蒼、ちょっと酒飲んでいいか?」

乃蒼「はぁ?昼間っから??・・・どうぞ、勝手に冷蔵庫から取っていいよ」

 そう言うと修治は立ち上がり、冷蔵庫の方に向かいました。


 リュウと乃蒼が分からない時点で、このノートに記された他人の文字の件は解決できない事になってしまいます。ここにこのノートがある意味が無いのです。

 修治の弟は蛇島と関係がある・・・。このノートに他人の文字があるということは、この字を書いた人間も蛇島の関係者である可能性が高い。それとも単なる偶然?・・・・たまたま弟の友人か誰かがメモったのかな?・・・



 再度、私はノートを隅から隅まで読みました。言葉の羅列・・・・日記のように書いてあるページもあるし、漢字練習をしているようなページもある。元々漢字練習の自学で使っていたノートだったんでしょうか。

柴田「・・・・ダメもとで和歌に安否確認を含めて俺が電話する」


乃蒼「そういえば和歌・・・大丈夫かな?あれから全く連絡とってないよ」

リュウ「俺もだ・・・・大丈夫かあいつ・・・・・」

柴田「俺がメールした時は直ぐに返事が返って来た、多分どこにも出ていない。学校が始まるまでは外に出ない腹積もりだと思う。あいつは馬鹿じゃない。無謀な事はしないはずだ。ただでさえ先日殺されそうになった身だから余計にな」


 私は携帯電話でノートのクセ文字の写真を撮りました。

修治「画質が荒くなってしまったな・・・・」

柴田「仕方ない・・・・俺の携帯のスペックはこんなもんだ・・・・」


 私はそのまま和歌に電話しました。


 ・・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・



和歌「・・あっもしもし!えいちゃん!?大丈夫なの?!」

柴田「和歌ごめん昨日・・途中でメールを返信出来なかった!!・・・夜に襲われたんだ!蛇島に」

和歌「え?!・・・・確か修治の家に行ったんだったよね?」

柴田「俺と修治は頭を打ったくらいで済んだけど・・・早川は重症だ・・・・話すと長くなるけど、落ち着いて聞いて欲しい・・・。一つだけ手がかりになりそうな物を見つけたんだ」


 私は昨晩あった出来事を和歌に話し、先程撮ったノートの写真をこれから送ると伝えました。


和歌「その写真が手がかりになるってことね・・・・・自信は無いけど・・・・リュウも乃蒼も分からないって言うなら私・・・・もう私がそれを見るしかないよね。・・・いいよ、写真送って!見てみるから!」

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