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奴の居場所


ピリリリリリリ・・・・・・



柴田「はい、柴田です」

佐田「・・・おっ柴田君?その様子だと退院したんだね。良かった、心配してたんだよ」

 電話の相手は刑事の佐田さんでした。


柴田「はい、私と修治は無事でした。でも早川が・・・・・」

佐田「そうか・・・彼女は助手席に乗っていたもんな。実際修治君の車も助手席側の損傷が一番激しい。修治君が保険屋と連絡とって彼女の治療費や車の修理についても問題ないと返答貰っている。・・・・あと一つこの電話で君に伝えたい事があるんだけど。今良いかい?」


柴田「・・・はい、何か分かりましたか?」


佐田「現場から蛇島の血液が採取された。これは間違いない。これはあいつがこれまでに残した唯一の痕跡だ」

 修治がとっさに投げたナイフ・・・・それによって蛇島の血液が採取できたようです。


佐田「あの交差点は・・・修治君の家を出て大体8分位の位置か、警察署に向かっていたんだな。・・・蛇島と思われる人物と修治君の家でやりとりしてからどの位で家を出たんだい?」

柴田「ちゃんと時間をはかってはないんですが・・・大体5~7分位で出たと思います」

佐田「ということは当日蛇島は、修治君の家から車で15分以内の所に居たということになるな。これで奴らのアジトが特定できるかもしれない。これはかなり場所を絞る事が出来るぞ。今各所に捜査班を向かわせた所だ。・・・・柴田君たちは狙われてる、くれぐれも気を付けてくれよ」


 どうやらぶつかって来た事故の相手は蛇島で間違いないようでした。私は電話を切った後、その事を事細かく修治に伝えました。


修治「じゃあ・・・俺のあの一撃が無駄じゃなかったってことだな。でもこれで完全に分かったな。・・・・・あいつは・・・・」


柴田・修治「この町のどこかに居る」


 確信しました。あの殺人鬼は私達が住むこの町にアジトを作り、先日死んだ二人の協力者と連絡を取り合い、自殺幇助及び殺人の生業をしていたということになります。今こうやって歩いているだけでもとにかく危ないという事がわかりました。


柴田「なぁ、この事をみんなに伝えた方がいいだろうか」

修治「しかし、ここで全員に電話をしていたら目立つな・・・・指名手配犯の話だもんな。因みにここから一番家が近いのは誰だ?」

柴田「リュウ・・・・か或いは乃蒼の家だな。それにしても遠いんだけど和歌の家よりは遥かに近い」

修治「リュウの家は確か商売していて仕込みとか仕事の邪魔になるから、一旦乃蒼のアパートにでも行くか。あいつ声クソデカいから心配だけど・・・・・乃蒼の家でリュウと和歌に電話連絡で注意喚起しとこうか」


柴田「そうだな、昨夜あった事一部始終伝えよう。身の危険が迫っているという事をみんなに伝えたい。自分の身は自分で守る事・・・・そしてこの修治の弟のノートの手がかり・・・・・」

修治「よし、そうと決まったら直ぐに行こう。周りに注意しながら乃蒼の家まで駆け足だ」


 私は修治と共に最寄りである乃蒼の家に向かいました。

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