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被害者


 退院初日にこのようなことになってしまい、こんな事を毎日繰り返していたら、命がいくつあっても足りません。早く決着をつけないと・・・・・間違いなくやられる・・・・・。


 私は佐田さんに呼ばれた担架によって運ばれていました。

 退院してまた当日に交通事故で入院・・・・こんなことがこれまでにあったでしょうか。というかあってもいいのでしょうか・・・・。

 私と修治は意識があった状態で病院に搬送されました。治療と検査を施され、幸い頭の怪我以外は無傷でした。


 しかし早川が・・・・・・意識不明・・・・修治はベッドに横たわる早川が見える位置に立って居ました。早川が座っていた助手席側に突っ込んできたのです。怪我の状態が私達より重たいとは思っていましたが、その通りになりました。重体です。


 私は、修治の横に立ちました。



柴田「ひどすぎる・・・早い事蛇島を見つけないと・・・・」

修治「・・・・・・・・・・・」

 修治は無言で自分のポケットから黒くて四角い機械のような物を取り出しました。

柴田「なんだよ?これ」


修治「パソコンのハードディスクだ。もしもの時の為に抜いておいた」

 ノートパソコンが取られてしまったと思っていましたが、修治は記憶する部分だけ抜き取っていたようです。


 修治はハードディスクを裏返しにすると、交通事故の強い衝撃による損傷がありました。

柴田「これ・・・壊れた・・・のか?・・・」

修治「ああ、多分な・・・。あんなデカい車でぶつかってくるとは思わなかったよ・・・・ポケットに入れておくんじゃなかった・・・・でも・・・これで足が無傷だったのかも・・・・・」


末広「修治君」

 佐田に呼び出された末広が病院に到着しました。


修治「末広さん・・・これ事故った時に壊れたかもしれない・・・・。」

末広「あぁ言ってたハードディスクね、修復できるかどうかやってみるね・・・・・」

柴田「あと・・・ログを調べる時に役に立つと思ってこれ・・・・」

 私は蛇島と思われる人物がチャットを送って来た時のパソコン画面の写真を見せました。


末広「あっこの画像私に送ってくれない?よく撮ってたね」

柴田「はい、何かの証拠になると思って撮りました。メールで末広さんに送りますね」


修治「蛇島だと思って間違いない。俺達を襲ったのは・・・・」

末広「通信を取り合ったチャットアプリからの逆探知か、予め指定しておいた人間がログインしたらアラームでアテンションかける設定にしていたとしか考えられないわ」


 相手は修治の家の位置を知っていました。真っすぐ町中からこちらに向かってきたような気がしたのです。しかもあんな短時間で・・・・。

 ということは、比較的修治の家に近い位置に居たという事?・・・・・


末広「修治君の家には暫く近づかない方がいいかも」

修治「うん、事情を親父に説明して安全なホテルをとって貰った。今日から俺はそこに泊まる事にするよ」

末広「修治君が泊まるホテル付近にも警察を待機させるからね。何かあったら必ず知らせてきてね。約束よ」


 末広はハードディスクと写真データを受け取った後、駆け足で病院から出ていきました。


修治「近くに居るな」

柴田「あぁ、俺達の街に奴らの拠点があることが分かった」

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