表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/176

何か引きずっている


 あなたの学生時代を一言で言い表すとしたらなんですか?と仮にそのように聞かれたら開口一番、一言こう答えたいです。


 「過酷でした。二度とあの頃には戻りたくありません。」


 頭の悪そうなマイナス思考の回答かと思いますが、私「柴田英一郎」は嘘をつくのがとても苦手な性分なので、正直かつ誠実に、素直な気持ちで凛として答えます。企業の面接であればそんなマイナス思考の奴は要らないと言われ、直ぐに落とされるでしょう。

 歳を取れば普通は若い頃に戻りたいとかそういう事を他人に話しますが、絶対に戻りたくないのです。大学時代はともかく、高校時代だけは絶対に戻りたくありません。

 

 「何が過酷だったのですか?」「勉強ですか?」と更にその人に突っ込まれて聞かれたら、確かにそれはそうなのですが、私を取り巻く環境が凄く荒んでいたように感じましたと答えます。一言ではとてもではありませんが、言い表す事が出来ないのです。


 私の学歴は大学卒ですが、なのに何故か大学時代ではなく、学生時代の事を聞かれるといつも高校時代の事が頭をよぎります。大学時代の思い出が一つも無くなってしまっているような感じになっています。え?大学は何も無かったの?大学の同級生はのっぺらぼうだったの?


 全国的にも有名な進学校でしたので、よく高校時代の学校生活について他人から聞かれることがありました。私の同級生や先輩後輩達にとって日々の勉強という行為は当たり前の事でした。その上で何をしていたのか、それこそが私の高校生活での財産になり、これからの私の人生、お酒の席でもきっと笑い話となって助けてくれるはずなのですが、私が学生時代の勉強のこと以外の思い出を話そうとするととてつもなく、異常に疲れるのです。というか、話したくありません。


 何故思い出話を楽しく話す事が出来ないのでしょうか。

 よく、ゼミやサークルの飲み会などで集まった時に思い出話をして盛り上がる事があります。その場の雰囲気で少し笑う事もありますが、最近の私はどうしても心から素直に大声で笑った事がありませんでした。病気の一種でしょうか。成長の一部でしょうか。


 高校時代が終わり、そのまま私は念願の大学生活に入ったのですが、大学時代は打って変わって楽しかったです。しかし過去の事がいつまでもいつまでも気がかりで大学生活にも支障をきたしてしまったのはどういう事でしょうか。


 物足りないからでしょうか、その高校時代のような困難を大学でも待ちわびていたのでしょうか。

 頭が痛くなることもあり、アパートで1人苦痛に耐えているそんな日々もあったのです。

 私は一度、高校時代の事を思い返し、何が原因でそのようになっているのか考えてみる事にしました。

この作品が面白いと思ったらブックマークと感想をお願い致します。

広告下の☆☆☆☆☆→★★★★★評価を宜しくお願い致します。

作者のモチベーションアップになります。


作者のエイルはブログもやっております。

是非、立ち寄ってみて下さい。

https://eirblog.com/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
いつもお世話になっています。 多くの人が通過していく、或いは通過した学生時代。作品にふれさせていただいたことがきっかけとなり、『自分の時はどうだっただろう……?』と、記憶の奥底に眠っていた自身の過去…
お疲れ様です! こちらでは初めましてですね☆彡 Xではお世話になっております、ミリィです。 さてさて、小説を読ませて頂いた感想ですが、 すごく正直で、胸に刺さる小説ですね。 読んでいて感じたのは、…
私も高校時代は辛かったので、うんうんとうなづきながら読みました。(その反動で大学自体は小説書きまくったりゲーム開発したりでやりたい放題でしたが……) どんな展開が待っているのか気になります。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ