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終末のアポカリプス〜ラグナロクと目次録と終焉と〜  作者: クラスの保冷剤
第1章 巫女の予言
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1、転生〜リンカネーション〜

「ううん……」


 ガラガラガラガラ。

 そこは暗闇しかない世界だった。

 見渡す限りの闇、闇、闇。

 上も下もなく、確かな地面も存在しない。

 そこはそんな空間だった。


(ここは……どこだ?)


 俺、綾辻駿(あやつじしゅん)は思う。

 確か爆風にぶっ飛ばされて、見事空中でトリプルアクセルを決めてから今に至ると思うのだが……



 そこで俺の意識は覚醒した。

 俺は綾部駿。十六歳。身長は175センチ。

 趣味は旅行放浪一人旅で、好きな言葉は絶対眠り。

 うむ、覚えている。

 記憶喪失とかはしてないぞ。よぉーーし。


 それにしてもバスガス爆発とは……。

 早口言葉だって?

 やかましいわ!!




 ――ということで、まずは体が動くかについて確かめる。

 どうだろうか?




 ……一応、体は動く。

 だが今は金縛りにあっているように全くと言っていいほど動かない。

 おかしいな。確か俺はぶっ飛ばされて意識を失って多分救急車で運ばれて今は病院にいるはずなんだが。

 あの爆発で死んでないければ。

 ただ意識があるということは死んでないんだろう。



 ――まさか!?

 ここで最悪の想像が頭をよぎる。

 これはもしかして無くなった部位が痒いとか動くとかそういう錯覚をしちゃう()()では無いだろうか?

 ということは実は俺は今、絶賛五感四股消失中!?


 待て待て、落ち着け。

 それは無いだろ。

 少なくとも今は真っ暗だが目は開いているはずぞ。

 つまり今は()()状態では無いはずだ。


 ではなんだ?うーーーん……


≪対象の死亡を確認≫

≪対象の魂の捕縛に成功≫

≪対象の魂を暗黒空(チュートリアル)(スペース)に誘導完了≫


 お?

 なんか声が聞こえてきた。

 対象……俺か。ここには俺しかいないからな。

 へー、やっぱ俺死んだかー。

 で、まだ意識があるということは、天国地獄伝説は実は本当だったと。

 恐るべし仏教。

 あれ?

 でもさっき〈暗黒空間〉って言ってたよな?

 暗黒……少なくとも天国じゃあなさそうだな。

 …………ということは俺は地獄行きか?

 こりゃあ、これだけで〈アイスを買いにきただけなのに〉って題名で本が一冊かけそうだ。

 まいったな。


≪魂の活性化を確認≫

≪“時空渡り”に必要な耐久値の所持を確認≫

≪これより、転生の儀に移ります≫


 転生!!

 よっしゃぁ!!

 ガッツポーズを決めた……つもりだったが、体が動かないのを忘れていた。

 そういや〈魂の捕縛〉だのなんだの言っていたな。

 もしかしたらこれは、それのせいかもしれない。


≪記憶の継続、身体の覚醒、精神の分離、五感の強化を開始します≫

≪初めに、記憶の読み取りを開始します≫


 その声が聞こえた次の瞬間、頭の中に何かが入って、這いずり回っているような感覚に陥る。

 うへえ、気持ち悪い。


≪ピーー……綾辻駿、男性、十六歳、了解いたしました≫

≪ステータスを作成します≫

≪ステータスを開示します≫

≪以降、ステータスオープンと称えれば閲覧可能です≫


 ##########

 ステータス


 氏名 綾辻駿

 レベル 1

 称号 なし

 種族 人族


 ユニークスキル

 超速成長


 スキル

 剣術 固形魔力(ソリッド) 鑑定 索敵


 ##########


 おお!

 すごい!

 なんのことだがわからんがとにかくすごい。(んだと思う)

 超速成長。

 うーーん、いい響きだ。


 それに剣術かあ……

 いいねえ。

 俺、剣持ってないけど。

 木の枝でも使えるのかな?


≪初期設定、完了しました。暗黒空間から解放します≫


 ――シュゥゥゥゥゥゥゥゥ


 俺の体が光の粒子に包まれていく。

 再び目を開けた時、そこは既にあの無機質な空間ではなかった。


 俺は、草原にいた。

 遠くには城西に囲まれた都市らしきものも見え、かなり大きなものなんだろう、端っこが見えない。

 でも、なんかそこの建物に違和感が……

 ああ、なんだか都市全体が石造りなんだよな。

 はっ! これはアレか。

 噂の異世界とやら。

 ってことは勝ち組キタコレ。

 無双ルートっしょ。


(あれ? なんか影が……)


 おかしいな。

 俺のいる場所が影に包まれている。

 近くには木なんてないのに。

 ……気のせいだろうか?

 なんか、この影の形が俺の知ってる〈ドラゴン〉さんとほぼ同じ、っていうか全く同じなんだが。

 まさかねー、転生直後にドラゴンに喰われて死ぬとか。

 そんなことないよねー。

 ま・さ・か・ねー。

 ははははは…………。

 現実逃避はやめよう。

 確か、俺のスキルに〈鑑定〉ってのがあったはずだ。

 〈鑑定〉よ!! 頼む!


 ##########


 危険度:SSS

 種族名:滅竜(デストリードラゴン)

 個体名:ハルヴァス


 ##########


 噓ぉぉぉん!?

 危険度SSS(トリプルエス)とか聞いてないんですけど!?

 ああ、終わった。俺のセカンドライフ。

 転生直後に喰われて死ぬとか……。

 冗談にすらなってないわ。

 マジでないわー。



 ぎろり。

 ドラゴンがこっちを見た。

 こそこそ。

 いませんよー。

 ここには誰もいませんよー。

 私は空気です。

 そう、存在しません。

 ねえ、なんで近づいてくるの!?

 美味しくないよ!?

 ねえ!?

 ばさり。

 帰っていった。



 はあ、マジで死ぬかっと思った。

 いや、さっきも言ったけど、勝ち組確定! ってとこであれは酷すぎない?

 某ラノベ書き方解説サイトにはさ、「物語冒頭には死体を転がせ」って例えもあるらしいけど。

 あと少しで俺が死体になってto be continueどころじゃなかったよ。

 やーね、全く。


 ――べちゃ


 うん? 

 なんか俺に手に水色の液体が……。

 って、痛っ!

 なんかじわじわ溶かされてる感あるわ。

 まさか、これは――


「キュッキュッキュイ」


 スライム出たぁーーーー!!

 や、あの…… なんか落差が凄くない?

 ドラゴンから急にクソ雑魚ブロッコリー(スライム)って。

 なんか滅竜見た後だとなんの恐怖も感じないんだが。

 手は痛いけど。

 とりあえず、倒してみよう。


 さて、それでは俺のスキル一覧を見てみようか。


 剣術→剣なし。使えん。

 固形魔力(ソリッド)→謎。

 鑑定→戦闘に使えんのかこれ? 相手スライムだぞ? わかってるか?

 索敵→上に同じ。


 使えねーーーーー!!

 なにこのよくわからんスキル編成。

 理解できんわ!

 ……ひっひっふーひっひっふー。

 落ち着け、俺。

 仮に俺が神だったと考えるんだ。

 スキルオール使用不可の状態で〈はい。あとは頑張って!!〉って放り出すはずがない。

 そうだ。謎スキル〈固形魔力(ソリッド)

 これがワンチャン最強かもしれんのだ。


固形魔力(ソリッド)


 紫色の物体が出現した。


 どすん。

 ぐちゃ。


 よおし。倒したぞ。


≪レベルが33上がりました≫


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