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僕の道
高校受験を終えた「僕」を描いた話。
僕は高校生になった。
そこそこの進学校に進学したんだ。
ここに来てまた気づいたことがある。
「僕、キャラ無くなるじゃん」
僕はクラスの明るい人間、いわゆる一軍だとか陽キャだとか言われる部類には入らない。
唯一の取り柄であった「頭がいい」ことも、
ここでは並程度。
そう、何も無い人間になってしまったんだ。
僕は自分で部活を決めて入った。
そう、これも来年以降のため。
学校は、陽キャでなければ普通同じ部活同士で群れる。
つまり部活に入っていなければ、来年以降の友好関係が大変だろう。
そんな変な考えから部活に入ったらいいものの、
僕は人間が嫌いだ。
ドロドロしている。
誰だってそうだ。自分を含めた人間全員裏がある。
稀に見る素直で優しい子。
そんな子が好きだった。
これまで僕の隣にいたのも、いつもそんな子だった。
さて、どうやって乗り越えようかな