第1回魔法説明会
ミル(以下ミ):ミル先生とー(棒読み)
メルナ(以下メ):め、メルナのー……
『魔法教室ーー!!』(ドンドンパフパフー)
『……』
ミ:……おい、誰かちょっと作者呼んで来い。
メ:ミ、ミルさん!たぶん呼んでもあんまり読者の方に利益はなさそうですから!この世界の基礎はとりあえず!
ミ:んなわきゃないじゃない。これを生み出したあの脳みそにとりあえずいろいろ聞かないと意味が分からないに決まってるじゃない。
メ:あ、後で呼んできますから!!とりあえず現在この世界に決められているルールを解説というのがこの企画の趣旨とのことですので!!
ミ:えー。めんどくさーい……。まぁしょうがない。一番押し付けやすそうってだけで頼まれた可哀想なメルナのためにとりあえず進めるかねー。
メ:お手数をお掛けしますがとりあえずよろしくお願いします……(泣
Q1:ミル以外の魔法使う人が出てき始めたら案外魔法使うの大変だって知りました。みんな共通で使ってる最初の呪文って決まりがあるんですか?
メ:魔法に関するお問い合わせですねー。
ミ:うーん<起動句>って一般的に言われて浸透している常套の文面はあるわね。メルナにも最初に教えたと思うけどイメージしやすい言葉をつけたって感じかしらねぇ。メルナ、覚えてる?
メ:あ、はい。
火→輝き燃ゆる赤き炎
水→轟き流るる蒼き水
風→囁き渉る翠の風
土→蓄え支える琥珀の土
光→眩く照らす白き光
闇→まどろみ包む暗き闇
以上、六種をひとまず暗記しています。でもですね……
ミ:でも?
メ:教えてくれた張本人のミルさんがそれを唱えてるのを見たことがないです!どういうことですか!?
ミ:あ、それを気にしてたんだ?
メ:それにお城で会った他の方もミルさんとの実戦中に唱えてるのを見なかった人もいます!
ミ:んー。意外とメルナは耳も目もいいのねぇ……。
メ:だってもしかしたらうっかり冗談を吹き込まれていて後で恥ずかしい思いしたらいやじゃないですか!!そんな弟子ってミルさんもいやですよね!?それで見捨てられちゃったらどうしようとか!!
ミ:いや、ほんとに一般に出回ってるしこれ以外を口にする人のほうが珍しいから大丈夫よ?それに一度ちゃんと正式な手順で取った弟子をそんなことで手放さないって……むしろそういう知らないのを教えるのがお仕事なんだから……。
メ:ほ、ほんとですか……あ、安心しました……。ん?ということはミルさんや元ミルさんパーティの方々が珍しい目で見られてるってことですか?
ミ:うん。私はめんどくさいから炎よ、とか水よ、とかだけだったりスキルの名前だけでイメージを伝えて発動させたりすることが多いかも。あ、でもピッドとリメイはそこそこ一般的なのをちゃんと使ってると思う、基本的には。たまに場面によっては簡略化するけど。
メ:なるほど。では残るミーナさんは……。
ミ:私と似たような簡略化傾向かなぁ。私みたいに漠然とどれを使う、というよりより精霊への呼びかけの傾向が強いかな?ミーナさんはどっちかというとあのレベルの魔導師にしては魔力保有量が少な目なんだけどその精霊たちへの呼びかけと指示の上手さで消費される魔力が極端に少なく済むように調整されてるんだよねー。
メ:すごいですね!!ということは同じ魔法を一斉に使ったとしても同じ容量を持った人と比べると使える回数が違いすぎるってことですね?
ミ:そうそう。前に魔法の説明で水に例えて本編で話してたけど例えばある魔法を使うのに普通はコップ一杯の魔力を使うとしたら同じ魔法を同じ威力でミーナさんが使うと消費する魔力はスプーン一杯程度、みたいな感じね。持ってる魔力がコップ一杯分しかないとしてもその程度で使えるとすれば普通一発しか使えないものが何度でも使えることになるって感じねー。
メ:なるほ!!やっぱり魔法は色々奥が深いですね~。質問されたもの以上になんだか色々付属の回答が増えてしまいましたが第一回ですし今回はこれで終わりましょうか。