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私の選択

アレクがコングラにルーシェを襲わせたのは、理由があった。

一部の貴族が旅を利用してルーシェを排除しようと動いており、それを察知したルーシェの父親、ロバーツ伯爵から、排除される前に死んだと見せかけて逃がしてほしいと依頼されたからだ。

旅を続けていたら、ルーシェは北の港湾都市で暗殺者に襲われるはずだった。

要請に応じたアレクは、王都と北の都市の中間地点の森で逃亡計画を遂行する事にした。


アレクもレオも魔獣使いから始めた冒険者であり、魔獣を従わせる事が出来る。

彼らはコングラという猿の魔獣を呼び出し、わざとキャンプを襲わせた。

コングラたちはルーシェを捕獲・守りながら安全地帯まで移動。

おびえるほかの仲間をレオに任せ、ルーシェを探しに行くふりをしてアレクがコングラと合流。

故郷の村に行き妹夫婦にルーシェを託したアレクは、ルーシェの剣とボロボロの兜を持って帰り仲間にはルーシェは死んだと説明、神殿を経由し王都にその旨の報告を行った。


アレクから全ての話を聞いたルーシェは、ため息をついた。

王都の貴族に嫌われていたのは知っていた。

勇者パーティーに抜擢された理由も、剣の腕を見込まれたのも嘘では無いが、魔王討伐に対して批判的だったロバーツ伯爵への意趣返しだった事も知っていた。

でも排除しようと思う程に恨まれる意味がわからない。

いつもの事だが呆れ果てて怒りを感じる事さえできない。

ひとつ確実な事がある。王都に戻る事は出来ないということだ。戻る気にもならないが。


アレクが立ち上がり、ルーシェの足元にひざまずいて手を差し出した。

「俺はルーシェが好きだ。ルーシェ俺の手をとって、俺と一緒にこの村で生きてほしい」


アレクはルーシェにとって唯一の存在である。

アレクの言動はルーシェの心に深い喜びを与え、一方でアレクの言動だけがルーシェの心を深くえぐる。

理屈なんてどうでも良い、ルーシェはアレクと一緒に生きたいと思ったから…

ルーシェはアレクの手をとった。

アレクは今までに見たことが無かったような…とてもいい笑顔で笑った。

本編はここで終わり、あとは番外編になります。

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