001
「いや。それにしても。平和だな。」
天童終夜は、自宅のワンルームの部屋でゴロゴロしていた。
「んー。寝るかー。いや、これじゃあ彼女ができーーーん。取り敢えず腹が減ったから、コンビニ行こうかな。」
終夜は、自宅でゴロゴロするのをやめ、コンビニに向かうため、パジャマから黒のジャージに着替え、靴を履き、自宅を後にする。
終夜は、20歳のサラリーマンだ。高校を卒業して、なんとか就職した。
顔はイケメンで、話すのも得意なのだが、女子同士の争いに発展し、高校の先生や、中学の先生から、学校の命令として、終夜は誰のものでもなっわいかないという、理不尽な命令を出された。まぁ、そんことは置いておき。
(はー。曲がり角を曲がったら女の子と出会って恋に落ちないかな。)とかを考えながら歩いていた。
しかし、そんな運が回って来るわけでもなく、コンビニにたどり着く。
「いらっしゃいませ〜。」
「はぁ。なにしよう。」
終夜は迷っていた、正直通い過ぎて、コンビニ弁当を制覇してしまったのだ。体に悪いものばっかり食べていたので、ここの近くにある、弁当屋があったことを思い出し、コンビニから出る。
そして、道を歩いていると、横から女の子が、ボールを追いかけて、出て行く。そこには大きな荷台にたくさんの荷物がのった、トラックが結構なスピードで、走っていて。
終夜は咄嗟に女の子を救おうと、飛び出し女の子を庇いながら、車に跳ねられた。
「大丈夫かな。」
「おじちゃん。血が、血が血が出てるよ。」
「無事でよかったよ。」
それと同時にパタリと意識が途切れた。
「うっ。ここはどこだ?」
目の前にあったもの、それは長蛇の列だった。
近くにいたおじいちゃんに声をかける。
「あの。ここはどこですか?」
「わしも深くは知らんのだが、輪廻の狭間らしいぞ」
「輪廻の狭間?」
「そうらしい。どうなるかはわからんが、死んだのは間違いないようじゃ。」
「ほ、ほんとだ。」
終夜は、足元に目を移すと、若干、透明だった。
「まぁ、取り敢えず。並んでみたらどうじゃ。」
「そうするよ。」
先程のおじいちゃんとは、別れ、最後尾に並びに行く。
歩けるのかと疑問になって、幽霊みたいに、上空などを食べるのかなと思ったが、普通にすんなり歩けたようだった。
「ここが最後尾の列ですか?」
「そうだ。」
「ありがとうございます。」
「いや。それで君はなにで死んだんだ?」
「まぁ、人助けをして。」
「それは、いいことだな。俺も警察官だったんだがな、刺されたらしい。」
「お互い、苦労したんですね。」
など、話しながら、前を見ると、長蛇の列で、まだまだ先が見えなかった。
「かなり、時間がかかりますね。ずっと並んでますか?」
「いや、そんなことはないんじゃないか?」
「そうですか。なかなか、暇だと思いまして。」
「まぁ、そうだな。」
など語りながら待つこと、約十時間。
「そういえば、体もしんどくはありませんね。」
「ほんとだな。」
「眠気もあるかと思ったんですが。」
「まぁ、取り敢えず、考えても仕方ないから、ゆっくり待とう。」
「そうですね。」
さらにたつ事。10時間。
「次の方。」
やっと前のおじさんが呼ばれた。
「じゃあな。坊主。元気にしてろよ。」
「はい。何処か縁があれば会いましょう。」
おじさんは、天幕の中に入っていき、こちらに戻って来る事なく、僕が呼ばれた。
「次の方。」
「はい。」
終夜は、天幕の中にはいる。そこには、1人の絶世の美女と呼んでもおかしくない人が、待っていた。
「こちらにどうぞ。」
「はい。」
「あなたには転生の義務があります。」
「はい。」
「そこで、この転生の際に何個かのガチャを引いてもらいます。」
なんで、そこだけゲーム仕様なのか聞きたかったが、おとなしく説明を聞いた。
「一番最初のガチャなのですが、これは、手をかざして下さい。ワールドをきめます。」
「わかった。」
終夜はゆっくり手をかざす。虹色の光に包まれる、
「凄いですね。全ワールド適正なんて。」
「そうなんですか?ありがとうございます。」
「本当に凄いですね。こんなの見たことありません。最高でも20色なのに、よくみれば、10万色くらいありますよ。」
絶世の美女は興奮気味に鼻息を荒くしていた。
「すみません取り乱しました。」
「いえ。」
「それでは、どこに、しますか?様々なワールドがありますので、なんでも構いません。」
「例えばですけど、なにがあるんですか?」
「そうですね。魔法や剣や冒険などが、ある世界などがありますよ。」
「ぜひそれにして下さい。」
「わかりました。次にこれなのですが、魔法を使うための、スキル付与です。手を触れてもらえれば、構いません。」
すると、見たことがない輝きになり、真っ白になった。