三羽の小鳩
あるところに母鳥と三羽の小鳩がいました。
母鳥は家族を養っていく事が出来無くなってしまい、小鳩たちに自立する事を促した。
最初に家を出た小鳩は藁を担ぎ歩いている男を見つけ、話しかけた。
「家作りの為に藁を少し分けていただけないでしょうか?」
親切な男は小鳩に藁を分け与え、小鳩は藁の家を作ることができた。
間もなくするとオオカミが現れ、小鳩の玄関前で聞こえるように大声で言い放った
「小鳩さん、小鳩さん、中に入れては頂けないか?」
「そんな事をしたら食べられてしまうじゃないか。この命に掛けて断じて入れてあげるものか!」とオオカミに言い放つと、
「それでは仕方ありまい、この家を吹き飛ばしてくれる!」言い終えるとオオカミは深く息を吸い、
そして息を吐くと、そこにあった藁の家は跡形もなくなってしまいました。
オオカミはあたりを見回すと小鳩は風に乗って兄弟の家に飛んで逃げていくのが見えた。
次に家を出た小鳩は枝を担ぎ歩いている男を見つけ、話しかけた。
「家作りの為に枝を少し分けていただけないでしょうか?」
親切な男は小鳩に枝を分け与え、小鳩は枝の家を作ることができた。
間もなくするとオオカミが現れ、枝の家の玄関先で聞こえるように大声で言い放った
「小鳩さん、小鳩さん、中に入れては頂けないか?」
「そんな事をしたら食べられてしまうじゃないか。この命に掛けて断じて入れてあげるものか!」と二羽の小鳩達がオオカミに言い放つと、
「それでは仕方ありまい、この家を吹き飛ばしてくれる!」言い終えるとオオカミは深く息を吸い、
そして息を吐くと、そこにあった藁の家は跡形もなくなってしまいました。
オオカミはあたりを見回すと小鳩は風に乗って兄弟の家に飛んで逃げていくのが見えた。
最後に家を出た小鳩は鉄を担ぎ歩いている男を見つけ、話しかけた
「家作りの為に鉄を少し分けていただけないでしょうか?」
親切な男は小鳩に鉄を分け与え、無事鉄の家を作ることができた。
間もなくするとオオカミが現れ、鉄の家の玄関先で聞こえるように小鳩達に大声で言い放った
「小鳩さん、小鳩さん、中に入れては頂けないか?」
「そんな事をしたら食べられてしまうじゃないか。この命に掛けて断じて入れてあげるものか!」と三羽の小鳩がオオカミに言い放つと、
「それでは仕方ありまい、この家ごと吹き飛ばしてくれる」言い終えるとオオカミは息を大きく吸って吐くと、そこにはまだその鉄の家は堂々と建っていた。
オオカミはまた息を吐いたが、鉄の家は崩壊せず堂々と建っていた。
まもなくすると、どこからか警報がなり始め。
地面は揺れ、割れ始めた。
オオカミはバランスを失い、四つん這いになって鉄の家の方角を見ていた。
鉄の家は形を変え始め。地面は少し持ち上がり、家の側面からタイヤが出て来た。そして、玄関であったであろう場所が半分に割れ中から円柱型の物体が生えてきた。前からその円柱を見ると穴があり、それは井戸の底を見るように暗くて何も見えなかった。
地震は止みオオカミは要約足で立つことができた。そして気づく、先程目の前にあった鉄の家は別の物に変形していて禍々しい姿に変わっていた。
まもなくすると鉄の家からその家の持ち主であろう者の声が聞こえた。
「オオカミさん、この世にあなた見たいな人がいる限り周りが迷惑し続けてしまうんだ。
僕達はこれからあなたに対して起こす出来事はあなたの心を深く傷つけるだろう。
だが、悪く思わないで欲しいんだ。全ては君の荒んだ心を治す為なんだ。」
言い終わると、その変形した家はオオカミの方角を目指して走り続けた。
オオカミは来る日も来る日も追っかけ回され。長い年月オオカミが犯した自分の過ちに気づき、心を入れ替えた。
そして、二度と他人に迷惑を掛ける事はなかった。