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混沌怪奇譚 夢幻に生きる者たちよ  作者: ラット
ブロウクン・ナイトメア編
47/86

リリスとシェリーは何者なのか

 ———地下超巨大施設『ノア』第十層 高次元万能設計機『アイン・ソフ・オウル』制御室にて


「なぁ、リリスとシェリーって結局何なんだ? 異星人(エイリアン)ってのは分かったけどよ」


 クレアがリリスとシェリーに質問する。


「ふむ、別に隠す事でもないし答えよう。しかし私は今作業中だ、そこで暇してる自称吸血鬼(ヴァンパイア)、後は頼んだぞ。ちゃんと説明しないと(ねじ)るからな?」


 そう言ってリリスはシェリーに会話のバトンを渡す。


「捻じられるのはやだわぁ……はぁ、珍しく真面目に説明しますかね!」


 そう言うとシェリーは淡々と語り始めた。


「私達2人は元々は自我を持たない星間航行型(せいかんこうこうがた)文明学習(ぶんめいがくしゅう)生命態(せいめいたい)だったのよ、今とは姿形も全然違ったわ! 色々な星を飛び回ってはその星の文明や歴史、技術なんかを覚えて次の星へと飛ぶだけの生物、同胞はリリスだけだったわ。けれどある時、この太陽系に降り立ったの。いかんせん近場の学習できる文明はほとんど学習したから休息のために大体46億年前にできたばかりの地球に着陸したの。けど、その際に致命的なバグが発生したのよ。私達は本来持ち得ないはずの自我を獲得したの! 原因はいまだにわからないけどね! あれは衝撃的だったわぁ、何せ全く新しいものを手に入れたのだもの。けれど、地球は生まれたてでまだろくに生命もいなかった。だから私とリリスは話し合ったの、この星に残るかそれとも別の天体を目指すか。100年くらいの話し合いの末、私達は地球の成長をできるだけ介入しない様に見守る事にしたわ。そしたらそれが大当たり! 地球には次第に生命が溢れ様々な進化の過程をその目で見る事ができたわ! ……まぁ、たまに現地生命体に襲われたりしたけどね! それはさておき、ある時、(ソラ)から知らない奴らが降ってきた……貴方達がこれから戦う事になる邪神達がね。おかげで一回地球が滅びかけたのだけど、紆余曲折あって邪神達は封印ないし撤退していったの。あー、その時一緒に宙から色んな外来種達も落ちてきたんだけど、全部邪神に敗れてみんな地下深くに潜って休眠したっけ。で、そこから時は立ってホモ・サピエンス……つまり今の貴方達、現人類が誕生したわけね! そこからまたしばらくして文明が発展し近現代になった頃に私とリリスは一旦分かれて別々に行動し始めたの! 私は人類と仲良くなりたくていろんな国を訪れたわ! ……なんか、魔女だとか言われて焼かれたり絞首刑にされたり色々あったけど……まぁ、どんな文明にも過ちはあるし、そもそも私達不老不死みたいなもんだから諦めず何度もアタックしたわ! ……最終的に辺境の地でぼっちになっちゃったけどね! で、リリスは色んな偉い人達ないしこれから偉くなる人に取り入って自らの権力を上げてこの地下超巨大施設『ノア』を建設、ついでに世界各国の首脳に不平等な条約を無理やり締結させるは脅すわやりたい放題、オマケに遥か昔から集めた収集物(コレクション)や金品やら土地を売り払って今や億万長者を超えて無限にお金が出せるマシーンとかしたのよ……」


 シェリーが最後の一文を言い終えると、体が限界まで捻られた。


「私見を挟みすぎだ。あぁ、それと機材を汚すなよ? ちゃんとホールで回収しろ」


 リリスは淡々と作業を続けながら告げる。


「Haい……」


 捻られた状態でシェリーは答え、ホールを使って飛び散った自分の肉片や血液を回収した。


「と、まぁ、これが私達の歴史だ。理解いただけたかな?」


 リリスはクレア達に目線を向ける。


「あー、情報量多くてすぐ理解はできないけど、色んな意味でヤベェのはよく分かったわ……」


 クレアはリリスの所業にドン引きしながら答えた。


「そうか、なら良かった」


 リリスはサディスティックな笑みを浮かべながらまた淡々と作業に戻った。


「……宇宙人やべえなぁ……」


 クレアは天井を見上げながらそう呟いた。

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