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同級生目線

 ある日、その中学の同級生と思われる人物は私が不在の時にやってきた。


 私の実家は和菓子屋で店を経営しており、その時にいた従業員に私の中学の同級生という人物がやってきたと聞いた。私が小学校の頃から実家の和菓子屋の場所も名前も変わってはいないから同級生なら特定はさほど難しいものには思えなかった。


 だから特定されてもおかしくはないと思ったが、私はその同級生と思われる人の名前を聞いても、その特徴を聞いても知り合いに思い当たる人物はいなかった。誰だろうか、と悩んで卒業アルバムを端から端まで見てようやくそれらしき人物を見つけたのだった。


 だが見つけて分かったのは全然話したこともないし、接点なんてまるでない人物だったということだった。


 そんな人物がなんで30年も経って実家である店にやってきたんだろうか。


 どうして?まさか何かの商売に手を染めて売りつける相手を探している?その商売に私が狙われているのか?


 なんて不安に溢れた想像をしていた。


 不安に駆られていた私を見た旦那は「そんなに仲良くない人だったら会わなくてもいいんじゃない?」と私に助言してくれた。このありがたい助言に従い、私はこの同級生と思われる人物に会わないことにした。


 しかし、幸か不幸か同級生と思われる人物はまたしても私が不在の時にやってきたのだった。正直、ラッキー!!と心の底から喜んだ。


 従業員曰く、旦那が対応したら相手は「いや、別に」と言って帰って行ったそうだ。いったい何がしたかったんだ。知りたいような、知りたくないような。


 それ以来その同級生はきていない。

 いまだに何がしたかったのかわからないが、とりあえず安心している。


読了ありがとうございます!

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