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16話 勇者とは

「そうだな、どこから聞きたい?」


「じゃなんでルヴェロを殺したの?」


「それはルヴェロが殺せと言ったからだな」


「ふぅーん、ならいいや。どうせ理由聞いたところでわかんないだろうし」


「他は?」


「これが一番聞きたかったことなんだけど、なんでルヴェロは敵である筈な(・・・・・・)勇者と一緒に行動しているの?」


“これほんとのこと言って大丈夫のやつか?“


“あー嫉妬で怒り狂うだろうな。うまく誤魔化せ。“


「えーと実はもうすぐで魔神が復活するらしくてだな。それで一緒に行動してるんだ。」


「えっ、ルヴェロが封印したあの頭の悪くて、気持ちの悪いゴミ○ズが?」


“散々な言われようだな。“


“バカが!我が封印したのだぞ?あと9000年は保つわ!!“


“咄嗟に言い訳が思いつかなかったんだ!仕方ないだろう!!“


「まぁアレが復活するなら私も支援を惜しまないよ。実際強いしね…いつでも校長室にくるといいよ。普段はおじいさんの姿に変身してるけどね。誰もいない時だけこの姿だから覚えておいてね。」


「では我もお前に聞きたいことがあるのだが、いいか?」


「うん、勿論だよ!」


「他の四凶君(よんきょうくん)はどこにいるか知ってるか?」


「うーん私が把握してるのは1柱(・・)だけだね。あ、あとさ許せないのがルヴェロの四凶君(よんきょうくん)での序列が最下位になってるんだよ!」


序列とは2年に一回ある戦いでの強さでの順位で決まる。勿論我は転生するまでは1位をキープしていたのだが…


「まぁそもそも戦いに参加してないんのだから仕方ないと思うのだが…ちなみにエルドの順位は?」


「今は2位だね。何回か一位にはなれたんだけど、やっぱりずっと一位でいるのは難しいね。」


「ほぅ、あいつに勝てたのか!よかったではないか!」


「ありがとう!!で私が知ってるのは、◻️◻️◻️◻️◻️()◻️◻️◻️◻️◻️の居場所だね。彼らは魔界、つまり君の統治していた世界にいるよ。」


「そうか、無事蘇ったわけだしことが済んだら迎えにいってやるか。」


「君たちの二次試験を免除するよ。なぜここに来たのかは分からないがきっと深い事情があるに違いない、学園でも頑張ってね。」


“うっ、学校に行ってみたかったから来たとは言えないな…“


「あぁありがとう。これからも頼む。」 



○● ○● ○● ○● ○● ○● ○● ○● ○● ○● ○● ○●


勇者side


俺は今日ルヴェロ以外の四凶君(よんきょうくん)と会った。ルヴェロは確かに誰も殺していなかった。だが他の四凶君(よんきょうくん)は違う。今日出会ったエルドはたくさんの人を殺してきた筈だ。


本当は勇者として、倒さなくてはいけなかったもの。しかし俺は殺すことが出来ずにルヴェロに言われて城へ瞬間移動し(にげ)た。


俺は聖人ではない。それは昔から理解していたことだ。そして理解した上で勇者として活動してきた、つもりだった。


しかし俺は今日、自分で作ったルールを破り、人のために戦う勇者としての活動を放棄してしまった。


聖人でもなく、自分の考える人を守るための勇者でもない俺は、どうしてこの・勇者・という称号を持っているのだろうか。


勇者とはなんなのかを見失ってしまった。俺はどう生きていけばいいのだろうか…


“なんだグリム?悩んでいるようだな。話を聞いてやろうか?“


“あぁ、お前は勇者についてどう思う?“


“勇者、か。我とは反対の聖なるもの、といったイメージがあるな。“


“そうか、少し質問が悪かったな、なぜ俺が勇者なのだと思う?“


“勇者とは、悪を倒す存在ではなく、弱き者を守る存在のことだ。だから責任感の強いお前が勇者なのだと思うよ。“


そうか俺はいつから敵を倒すことに注視していたのだろうか…倒すではなく、守る。それが勇者なのだ。


“ありがとう、ルヴェロ!自分の答えが見つかったよ。“


“お、おうよかったな。“


一瞬だけ複雑なルヴェロの表面思考が恋慕に変わっていた気が…気のせいだな。きっと。


でももし恋をしているとすれば、誰なんだろう…そう考えながらも眠らぬ夜がふけてゆく。

ちょっと短めですが次から新章ですね。この間に何か挟む予定…(何かない限り)



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