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部屋の神  作者: CLLK
53/97

5

「っしゃ〜、おまたせぇっ、後はアンタだけなっ」


ウチが笑顔で、例の貴族の娘にそう言うと


(こっ、こんナ事がっ、ユッ、許されるト思っているのですかっ、アァ!)


逃げようとしたのか、茨が食い込み悲鳴を上げる


「ん〜、やっぱ、もうちょいSAN値を削れる感じにしょっかなぁ…ヒヒッ」


(わっわたくしの身体がぁ〜いやぁぁぁぁ……)


寝不足でテンションのおかしくなったウチは、娘を無視して作業に没頭していった………



「んあっ、あれっ?何処?」


目が覚めると、ウチは木で出来た妙な部屋にいた


(起きやしたか、お嬢)


まさか攫われた!と、自分の身体の確認をしてたら、ヤーさんが入ってきた…どうやら攫われた訳では無いらしい


ヤーさんが言うには、この部屋はスケルトンの内の1体(縮んでガタイが良くなった)がスキルで造ったらしいとのこと


(そんでお嬢、表の連中はどうするんで?さすがにちぃと来るもんがあるんで…)


「ん、表?…あ〜、思いだした、確か憑依の応用で定着までやってたっけ?」


起き上がったウチは、そのまま部屋から出て行くと、20体ほどの異形の集団の前に立つ、その際、作業中ハイになっとったにしても、コレはさすがにヤバイ!って感じの見た目をした何体かを見て、ウチって実はそういう趣味なん!?と思ってしまったのはナイショ…だよ


(アアアアア)とか(許してぇぇぇ)なんかの嘆きを無視してスキルを使う為、集中する


「雰囲気重視で……フフッ、さあっ、堕ちるがいいっ、反魂!」


父親ほどではないけど、ウチも患う不治の病に従ってスキルを使う


(アガがガガ…)(デロデロでろ…)


「Oh……」スキルが発動し、全員が白目を向き、バイブってる異形の集団の絵面は、酷くSAN値を削るものだった


(ウップ…お嬢、こりゃあ…)


アンデットである皆もドン引きのなか、ヤーさんが声を掛けてきた


「いやぁ、ウチ作、死体を悪魔っぽいアンドどう見てもキモい(18禁ver)なクリーチャーなボデーに換装、そして馴染むまで本人の霊魂を定着させてからのっ、反魂による蘇生をすると、どうなんのっ?的な実験です!ついでに、ウチも最初はコレはどうなのかなぁ的な、良心の呵責?もあったんじゃけど、コイツら漏れなくクズだったので決行したしだいです!おけ?」


(うっ…俺としては日本人的観念から思うとこはありやすが…けどまぁ、こかぁ日本いやぁ、地球でさえねぇんでしょうから…郷に入ってはって奴ですかね、なんでお嬢が平気なら自由にしたらいんじゃねぇか、特に外道相手にはって、どうしたんで?)


「…あぁうん、別にアンデットのヤーさんの方がよっぽど慈悲深いとか、顔怖いのに優しいとか思ってねぇから…ついでにっ、ウチはやっぱり外道なんだとか鬼畜なんだとか思ってねぇから!」


自分の心の闇を、アンデットに自覚させられて、ウチが項垂れていると


(はあ……おっ、様子が変わりやしたぜ、お嬢)


ヤーさんの言葉に、顔を上げると、異形全てがグニャグニャと姿が変化しだした


「うっし!成、功ぅ」


集団のその姿は、おそらくだけど、だいたい生きてた時と同じ姿になった、もしくは戻った?


「ふひひっ、身体の模様とかそれっぽくていい感じじゃない、其れにあの意味のない逆さにした数字とか見た人は勘繰っちゃうんだろうなぁ…」


人に戻った事に、呆然としたり、お互いを見合ったりしてる集団に、聞こえない様にウチは独りゴチる


「それにしても、獣人とかエルフなんかも普通にいるんだよねぇ」


リペアやマッドな作業してる時に気付いてたけど、こう改めて見ると集団の三分の一は人じゃ無くて、いわゆる異種族ってやつだった

ついでに獣人は、見た目が人ベースのと獣ベースのが両方いる


「それに、この獣人の仕様は都合いいねっ」


ウチは、ヤーさんを見ながら


「一人で買い出しする羽目にならんで良かったぁ」


そう言った、マジ切実に…


「この平民っ、これはどういうことですの!」


さすが貴族の娘、図太いからか、いち早く混乱から覚めウチに向かって喚き出した…フフッ、思った通りに…


「聞いてますのっ!」


徐々にエスカレートしていく娘の姿は、感情に合わせるように段階的に変化していく


(へいミんのブっ分際デっ!あッあッハァ~…)


最初に、目ん玉が赤黒く成るのから始まり、身体の模様が全身に拡がり、両乳の先と下腹部のまぁアレが口に変わり涎を垂らしながら伸ばすと1m程度は有りそうな舌がウニョウニョしたり、両手足が皮膚を破りながら伸びて関節が増え四つん這いになると頭が逆さになり背中から無数の触手を出す、


「思った通り、あの状態で蘇生するとこんな状態になっても本人は違和感も感じないと…だけど…ん?」


((((アァァァ……ッ!))))


最終的な変体までを観察して、満足しつつもウチは(やっぱエロいのは入れない様にしよう)と思っていると、娘の全ての口がソレ系の声をあげる

すると、ウチが作ってない場所に幾つもの口が現れ、顔も娘から大人の女の顔に変化する、まぁ何故か額にも口があるんじゃけど…


「なんでっ?どしてっ?」


(…おそらくですがね、本人の願望とか本能とでも言うんですかねぇ、そう言うんのがお嬢の高すぎるスキルと相まって見た目に現れたんでさぁ…俺らみたいにねぇ)


予想外の事に狼狽えるウチに、ヤーさんが説明してくれて「ほ〜、なるほどぉ」と、感心するウチ


「でも、いちおう気をつけたつもりなんじゃけど…なぁ」


まだまだスキルを扱いきれてない事に、ちょっとヘコむ…


(ハァ~ワタクシの×××が××××にナッてェ〜あ〜××××いいぃ……ハァ~アナたの××××もワタクしがぁグチャグチャにぃィ…)


そうしてると娘だった者が、ウチに向かって背中の触手を伸ばして来た…


「てかっそれ、幻体なんじゃけどね…そんじゃあ…」


仙術で見せているウチの幻体を攻撃し続けるのを無視して、ウチはみんなと今後を打ち合わせる………



「ひぃ!」と、悲鳴を上げながら紳士と貞子に追い立てられ、キョウカさんの説得(物理)により再び人の姿に戻って、国に帰る為、離れて行く貴族の娘の集団をウチは見送る


「さてさて、そんじゃあ予定通りスケルトン達とキョウカさんはダンジョン探しで、ウチとヤーさんは彼奴等とは逆方向の町か村で買い物っつう事で、あれらの話だと、徒歩で2日ぐらいに町が在るみたいだから…全力で移動すると…ん〜、遅くても明日には合流できるかな?まぁみんなそんな感じで、めんどいけど行動開始〜」


拠点として丁度いいと思ったダンジョンを攻略するために、キョウカさん達にはダンジョンの入口を探して貰い、果物だけでは無理なウチは見た目の問題でヤーさんと、あいつ等から奪ったお金で主に食べ物を買い出しに行くことにした


ちなみに貴族の娘達は、スキルの実験が終わってもう用は無いから、解放の前に、己の恨みを晴らさせる為に行動するようにキョウカさんに誘導(脅し)してもらった


ウチも自分でもどうかと思うけど、あの娘が国に帰ってどうなるのかが、ちょっと愉しみだった


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