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あれから時間にして約2日で、とりあえずの拠点化は完了した
施設のメインシステムと、此処を占拠していた奴らの船のデータからの情報で判った事だが、どうやら此処の管理をしていた国?は十数年前に滅んだらしい、そして、この場所がシキがパクった動力装置の根幹部分の生産施設であり、その動力装置が独自技術な為、他国、その他諸々への技術の漏洩防止として、未開地であるこの場所に施設を建設したらしい
そして奴らは、その滅んだ国の秘匿していた動力技術の情報を、経緯は解らないが運よく入手し、此処まで来たのだろう
奴らの誤算だったのは、わざわざこんな辺境まで来たのに、他の物資は有ってもお目当ての物が無かった事だろう、俺たちが確認したところ奴らの船や施設にも其れは無かったからな
しかし、奴らは知ったのだろう、それを作る為に必要な物資を積んだ物資の回収船が存在して、それが此処に戻って来ることを、それで船が戻って来たら物資を使い生産するつもりだったのだろう奴らだが、まぁ其れに俺たちが居たってのが一番の誤算なのだろう
「ザマァって感じなんじゃけど、彼奴等、他の回収船を全部、破壊しやがって…」
用が済めば此処を放棄するつもりだったのだろうが、あろうことか15隻ある船の内、14隻が破壊されていた、まったくもって勿体ない
❲おそらく施設の使用状況から、あの程度の、システムの掌握が出来なかったみたいですから、あのゴミ達の程度もしれますね
まぁ私なら、まったく、問題ありませんよ、現に…❳
そう私見なのか自慢なのかよく解らい事を、子供鉄仮面をやめ小竜verに戻ったシキが言っている
❲…聞いてますか?❳
ジト目の様に此方を見てくるシキが言うには、回収船まで含めた全ての設備が、基本的に無人で運用する事を前提で作らていて、回収船も指示の変更がされない限り、帰還、貨物部を交換、出発という流れを自動で繰り返すので、指示の書き換えの出来ない奴らは、壊すしか無かったということだった
❲っと、そんな事はどうでもいいのです、マーカーの設置も終わったのでそろそろ本命の方に移りましょう❳
長い説明が終わり、やっと本題に入った
❲あの二人に説明もしておきました、まぁ二人からしたら一瞬なんですがね❳
「ああ、ストレージも閉じといたからな」
俺とシキが部屋に戻ればこちらの時間は進まないが、ストレージを設置したままだと俺と繋がる為、同じ様に時間が進むはずだ
俺がシキに答えて直ぐ転送が始まり、風景が替わる……
『クロっ!フォースを信じるッス』
グレーのローブを着たシモンがそう言って、クロに小さな何かを連続で投げつける
❲ニャニャニャ!❳
二足で立ち上がった状態のクロは、驚いた事に神力をわざわざライトグリーンにして纏わせた竹串を両手で構え、頭には口以外を覆う様に視界を潰したヘルメット?を被っていた
そのクロは、鳴き声をあげるとシモンが投げた物を次々と串で刺していく
❲ナァ〜❳
よく見るとマショマロっぽい其れを、全て串に刺し、最初の構えに戻り残心している
『ぐぬぬ、見事ッス…』
若干くやしそうなシモンがそう言うと、❲ニャァ❳そう鳴いたクロはヘルメットを取り、並んだ座席の一つに向い置いてあったマグカップに前脚を当て
❲ニャア❳
魔法を使ったのだろう、マグカップから甘ったるい臭いがしだすと
❲ニャ〜ニャニャ❳
クロは、ご機嫌に串をマグに突っ込んでから取りだすと、チョコが纏わったマシュマロを食べだす
「自由すぎるだろ…」
いろいろと突っ込みどころの有りすぎる様子と、想定した以上の能力を使いこなすクロに、あっけにとられた俺は、そう言うので精一杯だった
『やばいッス、クロに勝てなくなって来たッスよ…いや!まだまだスペック的には此方の方が比べるまでもなく上ッス、かくなる上は……んっ、おっ、お疲れッス』
そういうシモンの足下にはお菓子が転がっている
「いや、今気づきましたみたいに言うけど、此方に戻したのはシモンだろ?」
❲えっ、違うッスよ、先輩じゃあないんスか?……あっ…ええ、戻ってるッスよ…わかったッス❳
俺と話してたシモンが、そんな事を言うと、目の前の空間に見慣れた小竜が現れる
❲いや、初めて使いましたが成功しましたか、いいですねこれで自由度が増しますね❳
そんな小竜が、聞き捨てのならないことを口走る
「おぉい!オメェなぁ、せめて先に言ぇやこらぁ!」
失敗すると割と洒落にならない事を、事前に何の説明もなく実行された事に、切れかけた俺は「この小竜ぅぶっ殺す!」と、何時もの魔力ではなく、制御できる限界の神力を右掌に集め消滅の概念を込めると
「ゴ〜ッドォフィ」
黒いオーラを纏った掌を、小竜に向かって突き出そうとした所で
❲紅子…❳
ボソッとシキが発する、その発した名前に俺は思わず手を止める
❲私は忘れていませんよ、あの売女にされた数々の屈辱…それに其れを見ている時の貴方の顔を…❳
それは酷く冷めた声に聞こえた…
「お、おぉ」すでに怒りは霧散し纏っていた神力も解けた俺は、そんな生返事しかできず
❲本当は紅子で試すつもりでしたが…、スケジュールの都合と、万が一というより百が一ぐらいの確率で、問題が発生しそうなこと、問題が起きた時の生存率から、残念ながら貴方で試す事にしました、意趣返しの意味も含めて…まぁあの紅子ならどんな状況でも生き残りそうですが…❳
そんなに根に持っていたのか…、いや、俺でもそうなるわと納得しかけていると、更に
❲しかもそんな女に絆された貴方を、そして紅子についても、今回の件でチャラにしようというのですから、いや〜私も丸く成りました❳
これで無かった事にしてやるよ、的な、事を言うシキに
「いや、いや、いや、絆されてね〜し!…なんて言うか、リアルは情報量が多いねって感じ?」
俺が神力を纏った段階で避難していたシモンが、戻って来るなり食いつく
『えっなんスか?もしかして、やっちゃったんッスか?』
❲まったく情けないですが、そういう事です、シモン
下心が見え見えの相手に、はぁ〜❳
そんなやり取りをする二人に
「そうは言うけど、確かあの夜、あのインナーで」
そう言うとシキがシモンに解る様に、ライダースーツの様なインナー姿の紅子をディスプレイと共に表示する
『ほう、これはなかなかッスね…』とかシモンも言っている
「近づいて来て、「あのっ、見てもらいたいものがあるんで、一緒に観ませんか?」そう言って隣にくっついて座られ、見さされたのが鎧の胸部だけの着脱シーンだよっ、こう、鎧が胸に装着されるとアニメみたいに、こういう風に潰れながら持ち上がるっていうの」
いつ撮ったのかシキがシモンに俺が言った様なシーンを見せている
『おっふ、これは…来るッスね!、多少の違いは有っても元が好きなものは好きッスからね』
「だろっ、でもまぁ、これくらいじゃまだまだ全然余裕だったんだけどな、アングルを変えて数回繰り返す其れを見てると、ふと、耳もとで「なんかエロいですよね、コレ、私も好きなんです」なんて艶っぽく言われるから、思わずそっち見ちゃうじゃん…」
『なんスかそれ!痴女ッスかっ、かぁ〜けしからんッス』
「そしたら何故か紅子のインナーのデコルテって言うのか?その部分がシースルーになっててな」
俺はシキを睨むが、シキは素知らぬ感じで、シモンに画像を見せている
「その時には俺も、興がのるというかそんな感じだったんで「どうしたらもっとエロくなるか、二人でいろいろ試しませんか?」って言われたからいろいろ試してるうちに…って感じだな、はぁ〜」
❲なにが、って感じだなですか、最終的に貴方が紅子に襲われたからでしょう、ヘタレですね、まぁ本当の最終的には紅子の方がまいっていたみたいですが、フフッ❳
「やっぱり見てやがったな…、だいたいガキじゃ無いんだから、そんながっつく訳ねぇし、それに…」
❲娘と歳が近いからですか?、今は違うでしょう❳
「そうだよ…今は違うと言っても、此処に拉致られた時はまだ22とかだろ?、そう思うとな…」
どうも娘と歳が近い人は、子供として見てしまう特に女性は、なので紅子に対してというより自分に罪悪感というか嫌悪感を感じてしまう
❲でも左門、今後どうするのですか?おそらくですが、すでに貴方に寿命という物は存在しませんよ?、年齢縛りをするとなると、地球では相手が早々居なくなりますね❳
なぬっ其れは困る、なら、ちょっとずつでも慣れていかないと…いやっそうじゃない
「えっ!俺、死なんのん?」
思わず素で聞いてしまったが、
❲えぇほぼ確実に、肉体的にはa.ab-005-09神❲nano❳が常に最適化しているので、老いというものは無いので一般的な寿命は来ません、それに神力も最下級とはいえ神と同じ様につかえるので、肉体を破壊されても魂的な物は消滅する事もないでしょうし…あって封印でしょうか気をつけるのは❳
どうやらそういう事らしい
「でも、シモンの前の邪神は消滅してなかったか?」
『邪神は自らを否定して堕ちた神なんッスよ、だから神の前提としてある神力が使え無いんッス、二度と
それでも、もし神力を使ったなら今度は堕ちた自分をも否定する事になるッスから、まぁ自害ッスね』
❲なるほど、では死にたくなったら神になってから、邪神に堕ちて神力を使えばいいですね❳
さらっとシキが言うが、其れはそれで死ぬより大変なのではないだろうか?
『後、神は基本、属性というか性質的な物が無いんッスけど、邪神に堕ちるとそう言う物を得るんッス、そうなるとその得た性質の逆が言わば弱点になるッスから、その弱点となる概念というか属性が乗った攻撃でも消滅はするッス』
❲ほう、ほう❳
『だからか、神は基本不滅ッス、何とか出来そうなのは…下級以下の神ぐらいッスかね〜』
❲ふむ、それは…❳
神の対処を話し始めたシキとシモン
一方、俺は
「寿命は相当長くなってるだろうなとは思ってたけど、まさかこれ程とはな…」
寿命について、いま考えてもしんどいだけなので、その時にしたい様にしよと一旦、棚上げして、とりあえず地球でいろいろやろうと思っていたが、一気にやると飽きた時、困りそうなので、のんびりやることにしようと決めると
「二人共、そろそろ我が家に帰るで」
そう言って二人を急かすのだった




