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部屋の神  作者: CLLK
31/97

12

『お疲れッス』 ❲ニャ❳


シモンとクロの声で覚醒する


「おう、お疲れ…随分くつろいでるなお前ら…」


いつの間に用意したのか、教卓の前にソファを置き、おやつまで用意して横になりくつろいでる


『頭脳は、九割フル稼働中ッス!』❲ニャア!❳


「あぁそう」


一柱と一匹のやってますアピールに、素っ気なく返し


「アレスだっけか、向こうに居たのが大体五ヶ月か…とりあえず、本体に戻って何日かまったりしよ、シキ頼む」


本体に意識を戻す為の処理をシキに頼むと、すぐに視界が切り替わる


❲どうですか、どこか違和感はありますか?❳


ベッドで横になっている体を動かしながら


「別に、問題は無さそうだな」


とシキに返し、ベッドから起きる


「ん〜、ゆっくりする前に、次の奴らをチェックしとくかな」


そう言いながら、ストレージ内から出て、5つ並ぶ机に向う

途中、リッチの義体でカ·インのチェックをしているシキから❲フフフ、なるほどこういう事になるのですか❳という不気味な呟きが聞こえた気がしたが、気の所為だろう


「まぁ、五ヶ月ほどじゃあたいして新しい情報はないだろうけど」


俺は机ごとのディスプレイをチェックしていく


「俺は変化なしで、五郎氏は…、進化先に羅刹とかいう物騒なのが追加されてたぐらいだな」


ちょっと進化させてみたくなったが、あの星に迷惑というか、地球に帰す時に面倒な事になりそうなのでやめた


「さて、お次はっと…」紅子と表示された内容を確認していく


「ん〜、あんま覚えてねぇけど、やっぱ強すぎんかこの子、下手すると五郎氏より……んっ、どういう事だ…」


「そういえばこっちも同じ…」と言って、夕って子のディスプレイを確認する


「この子もか…なんだこの(資源回収艦 f-0639)って、確か二人共(リソス)とかいう場所だったよな」


何故か二人の所在が(リソス)から変わっている


「というか二人が一緒に居るのなら、探す手間が減って助かるが…」


念の為、残りの一人も確認する


「相変わらず伏せ字で不明と、しかし、なんだぁこの両性具有(共存)と触手(共存)って、そんなスキル此処には無いよな…」


スキルを獲得した経緯というか状態を想像すると、改めてコイツはやべぇと、戦慄する


「いやいや、こんな変態の事はどうでも良くて、問題はあの二人がいるであろう場所だ」


「シキ」と頭の中でシキに呼びかける


❲どうしました、今いそがしいのですが❳


頭にシキの返事が響く、「どう思う?」と俺の視界から二人のディスプレイを見せる、内容を確認したであろうシキは、暫く考えているようだったが


❲フフフ、此れはアレですね、宇宙用の装備が必要ですね、いいですね、いろいろ試せそうです❳


考察がすんだのか、珍しく興奮ぎみにシキがいう


❲フフ…先ずはアレを…❳とか、自分の世界に入りそうなシキに

「根拠は?」と聞くと


❲根拠はいろいろありますが、やはりカッコ内の所在の名称ですね…❳


シキの話では、カッコ内の名称は、ほぼ間違い無く惑星の名称で、なら、いくらどんな乗り物に乗って居ても、その乗り物が惑星上に存在するなら、乗り物の名称では無く、惑星の名称が表示されるはずで、其れが無いということは、どの惑星からも認識?出来ない場所にいる可能性が高いらしい


❲そんな場所は、この部屋の様に神が直接管理するいわば神域とでも呼べる場所や、今、この部屋があるような虚無な空間か、もしくは宇宙ぐらいです

この3つの中だと宇宙であることが、一番確率が高いことと❳ 


❲仮に、前の二つ特に後者だった場合、おそらく二人の居場所を特定することは、シモンの能力的にほぼ無理ですから❳


「なるほど」シキに、そう言われ納得した俺は


「そういう事なら…行き先はっ、宇宙船!」


宇宙ってことに、徐々にテンションが上がってきた


❲幸い今は、直接的な繋がりが切れている状態ですので、時間は幾らでも掛けられますからね、フフ…しっかり準備しましょう❳


シキの言葉を聞き、そういえばこの部屋はそういう仕様だったのを思い出す


「そういう事なら異論はない、俺も趣味、もとい準備に全力を注ぐとしよう」


こうして俺達は、準備という名の趣味に没頭するのだった


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