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部屋の神  作者: CLLK
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7

「ふぅ、やっと気温が下がって来たな」


エアバイクに乗り、大陸沿いに赤道を超え更に北上を続けること暫く、ようやく人が生存できるぐらいの気温になってきた


❲今は摂氏50℃ぐらいですね、そろそろ陸上を移動しますか?❳


そうシキが聞いてくる


「いや、海上から見る限り、陸は一面荒野っぽいし、あと10℃下るか、町か植物でも確認できたらでえぇだろ」


陸地の方を眺めながら答え


「しかし赤道付近は酷かった」


赤道付近は、南北に数百km東西はおそらく惑星を一周する範囲で、天変地異もかくやといった感じで、広範囲に落雷や竜巻などの現象が絶え間なく起こっていた

おまけに気温も生物が生きていけない程高いので、スルーしてさっさと横断した


そんな事を考えながら暫く北上を続けていると


❲先行させていた子機が、此処から北西に60kmほど行った先に漁村らしきものを捉えましたが、どうしますか?❳


シキがそう告げてきたので


「とりあえず、見つからないように近くまで行くか」


そう言い、漁村に向け機体を北西に進める

途中海上からだと隠れる場所が無いのと、陸の方も荒野が終わり平野が広がり始め、その奥に広大な森林が見えるので、ゴブリンの確認などの理由で陸上から近づく事にする


上陸するとシキが、❲漁村の位置は視界のマップに表示しておくので、後で漁村の近くで合流しましょう❳そう言うと、此方が「了解」と言う前に、シキ(小竜ver)はエアバイクの後部から飛び立ち、子機(ファン×ルもどき)を射出しながら少し離れた海岸にいるサハギンっぽい集団に向って飛んで行く


後方から聞こえてくる、ギョョョ…という断末魔を無視しエアバイクで平野を抜け、森林に突入する

エアバイクには薄く防御膜を発生させているので、バキバキと細かい枝葉は無視して進み、太めの樹木のみ躱し

「邪魔っ」すり抜けるのに微妙な場合は、ドゥルルルと機体の主兵装で樹木を破壊して進む


ドゥルルル…何回目かの樹木の破壊の時、アギャッと破壊音に混じって何かの悲鳴が聞こえた

「なんだ」と機体を徐行させ樹木のあった場所を確認する

攻撃の余波に巻き込まれたのか、数体の魔物が見るも無惨な状態で転がっていた

「くっさっ!」辺りに撒き散らかした臓物やこの魔物特有の臭いが混ざり得も言われぬ臭気が漂う

臭いを我慢し比較的ましな死体を確認する


「これはいわゆるゴブリンというやつじゃ…」


其れは、小柄で皮膚は薄い緑色で顔は醜悪で全裸だが、結構筋肉質でお腹も出てなく逆に腹筋は割れているが

「以外と強い系のゴブリンか?全裸じゃけど」どっちともとれる死体にそんなことを思いながらも


「よっしゃぁ、やっとゴブリン見つけたぁぁ」


これで少なくともこの大陸にはゴブリンがいる事が確認できた俺は


「とりあえず周辺をもう少し探索するか」


と、やっとゴブリンを見つけた興奮で、漁村の事などすっかり忘れエアバイクを操り辺りの探索を始めた




❲それで今の時間になったと❳


はぁ、と呆れたよに言うシキに


「悪かったよ、でもやっとゴブリンが見つかった事と、虫系以外の魔物にテンションが上がったんだよ」


あの後、周辺を探索すると、内陸に向かうほどゴブリンの数が増える気がしたのでそちら側に向いシキから催促が来た時には、結構な距離を移動していた、当初の目的を思い出した俺は、エアバイクの機能を解放し森林を突っ切り、30分程で漁村らしきものが前方に確認できる丘の上で、シキと合流した


そろそろ日も暮れそうな時間だったが、丘から村を見ると、思ったよりもまともそうな大小の漁船が停泊する湊から道が真っ直ぐ引かれ、村の入り口まで続いていて、その先の街道に繋がっている


入り口から道の中央までの付近では民家が点在し穀物などの耕作地も見える、湊に近い場所では道沿いに割と大きめな建物が散見される


「南で見てきた集落に比べると大分ましな感じだな」


そう言いながらアイテムボックスから血抜きと内臓だけ処理した、牛型と豚型の魔物(ただし人型)を取り出す


❲こう見ると、北と南では随分文明に格差がありますね、ところで其れらは、もしかして食べるつもりですか❳


南半球では、The蛮族みたいな人種ばかりで、一応都市っぽいものもあったのだが、シキの子機からのライブ映像でも分かる汚さで、そうそうにコミニケーションは諦めた


「今度はせめて排泄物の処理ぐらいはしてるといいな、もちろん食べる、こういうのは美味しいというのがテンプレだろ」


2体の死体からなるべく色んな部位を少量ずつ切り出す


❲子機で観察した範囲では大丈夫でしたよ、あと言語の翻訳も完了してますよ、何せ時間があったので、あとは、まぁ余り期待しすぎないほうがいいですよ❳


アイテムボックスからバーベキューセットと炭、調味料を取り出して、炭を入れ魔法で火を付けると、とりあえず塩で食べてみるかと、肉を焼き始める


「それは重畳、ふん、匂いは問題無さそう」


塩を振りもう良さそうな肉を箸で摘み食べてみる事にする


❲あぁそうそう、これを観てください❳とシキの子機からのライブ映像が視界に映し出される

そこには、赤髪の少女とその対面に座る黒髪の少年が映っていた


『此処まで離れればあの化物も現れないでしょ』

何かを飲みながら少女が言い

『あれは本当にやばかったよ、よく死ななかったよね僕ら』

食べ物を持ったままで少年が答えている


「マジかぁあんま美味しくねぇよ…マジかぁ…、んっ今の日本語か?」


この星の牛と豚はあんまり美味しい無いらしい


❲だから期待しない方がいいと言ったでしょう❳

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