第二幕 出会い㊀
-森の奥-
悲鳴を聞いてついた場所は、森の奥なのに少し開けた場所だった。よく見ると中心に白髪の少女が倒れていた。僕たちはすぐさま駆け寄った。
「あっ、大丈夫?」
「は、はい…邪神…は…どこに?」
少女はかなり弱っていた。
「僕達が着いた時には誰もいなかったよ?」
「たしかにおかしいですね、さっきまであんなに気配がしてたのに…は!まさー」ズシャッッッッーーー
僕が気づいた時には遅く鞘花はすでに近くの木に飛ばされて気を失っていた。
「な、なに?気配を消していたのか」
僕は少女を抱え瞬時に間合いをとった。目の前の邪神は、身長が高く体上半身は裸で、体からは4つの腕が出ていた。その4つの手には4つの剣を持っている。
今まで対峙してきた邪神とは何枚も上手なのが戦わなくてもわかる気配を感じた。僕は二人に被害が及ばない方向に移動し、いつでも剣を抜けるような体勢に入った。
この状況では長期戦は無理、なら攻撃を交わしつつここぞとタイミングで全力のカウンターだ。
ある程度の作戦を決め相手が動くのを待った。だがしかし相手はなかなか攻めてこない。だが警戒を解くわけにはいかない、僕は相手をずっと見つめていた、もしかしたらそんなに強い邪神ではないかもしれないとい考えが一瞬過ぎったがその考えが間違っているということは、僕が一回、瞬きをした時にわかった。
すでに相手は僕の視界から消えていたーーー
「えっ?」すでに相手は僕の横に移動しており4本の剣を振りかぶっていた。出遅れた僕はガードするしかなかったが、4本の剣が当たった瞬間耐えきれず僕は飛ばされていた。まるで駄目だった。鉄の塊が当たった感じ。なんとか気を失わずにはいたが正直もう動くことはできそうになかった。
「ちっ、こんなとこで終わりかよ」
僕は近くに少女がいることに気付いた。まだ終われない、そう思い重たい体をなんとか持ち上げ剣を杖にしながら少女の前まで移動した。
「なんもできなくて…正直ダサいけど、ちょっとでも…ゲホっ」口から血が出た。正直何もできない。あとどのくらい生きれるかそんなことを考えようとしたが、顔を上げればすでに邪神は僕の目に前で腕を上げていた。僕は死を覚悟した。
「くそっ…ごめん…じいちゃん、それに鞘花…約束…守れなくて」
目の前の邪神が振りかぶった腕をすごい速さで下ろした。その時間はとても遅くにも感じたが。避けることはできない。あぁこれで終わりだ…思った時だった。
誰かの怒号が耳に入ってきた。
「こらぁーーー、やめんかぁーー」ピシャーーン
僕の目の前に落ちたのはものすごく大きな落雷。その大きな光を見て僕は気を失った。
ーーあの…声は…ものすごく懐かしい。ものすごく、じいちゃんに似ていたーーー