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ハクラと銀翼の竜【ライト版】  作者: 古森きり@書き下ろし『もふもふ第五王子』


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ハクラと銀翼のニーバーナ【6】



 ……………。


 空が真っ青だった。

 腹の上にはドラゴンの卵。

 それを撫でて、上半身を起こす。


 ハクラ「…なんとかなった…の…か?」


 つーか空が真っ青ってことは倒れたのか俺。

 あれからどんくらい経ったんだろう?

 起き上がって両手を見る。

 …霊剣が縮んで………縮んでますけどぉ⁉︎⁉︎


「! 返さなきゃ!」


 短剣みたいになってはいるけど、二人に早く返さなきゃ!

 四つん這いで赤ちゃん二人に近付いて、フレディのとヨナの、二人のをそれぞれの手に握らせる。

 くっそ、この世に舞い降りた天使かってくれぇ可愛いな‼︎

 …ところでこれで二人は元に戻るのか⁉︎


「………」

「………」

「あ!」


 霊剣が二人の中へと溶けて消えていく。

 よかった、これでやり方あってたのか。

 …霊剣が完全に二人の中へ戻ると、また煙のようなものが二人から立ち込める。


 が、しかし!


「………」

「あ〜、やっぱりこうなったか〜」

「八歳くらいか? …おお! 体が軽〜い! やっぱ子供の体って動きやすいぜ〜」

「……待って」


 俺より小さい子供が二人!

 え え え え え …。

 こんなのありなの⁉︎

 あの長身美形兄弟が八歳くらいのショタ美少年に⁉︎

 なにこれ一粒で二度美味しいですか⁉︎


「お疲れ様、ハクラ。この姿にびっくりしてるだろうけど、とりあえず落ち着いて」

「中身はフレディのまま⁉︎」

「え? ああ、うん? ずっと僕だよ。別に記憶がなくなるわけではないからね」

「幻獣ケルベロス族は生命力が削られると体を小さくして、生命維持機能を最小限にするんだよ。本来なら子犬みたいになるらしいんだけど、俺らは幻獣みたいに獣の姿にはなれないからこのざまさ」

「可愛いな!」

「あ、ありがとう?」


 二人ともそっくり!

 めっちゃそっくり!

 ザ・双子って感じ!

 ヨナの方がややつり目か?

 っていうか、体のサイズが同じだと見分けが付けづらいな‼︎

 今更だけどほんとに双子だったんだ‼︎

 ごそごそ服を着て…ズボンはけない二人が可愛い!


「ともかく僕らの姿がこうなったということは、浄化は成功したと見て間違いないね」

「問題は新たに増えたがな…」


 ほんとだな!


「あ、それと、コレ!」

「ニーバーナ王の卵だね。…そうか、完全に転生モードに入られたようだね」

「バルニアン大陸に帰るって。このまま一緒に行ってもいい?」

「勿論だよ。勿論なんだけどね…」

「え?」

「いや、まあ、こうなる事は分かってたんだけどな…なんつーか、改めて…」

「…お前まで霊剣をハクラに貸しちゃうからだろ〜。…まあ、ニーバーナ王の転生に必要なエネルギーを残せたのは良かったことではあったんだけど…」


 え?


「……ハクラ、申し訳ないんだけど…アルバニス王都まで転移するだけの魔力が今の僕らには残っていないんだ。ニーバーナ王にバルニアン大陸へ帰還してもらうという目的を達したら帰るつもりではいたんだけど…」

「…霊剣使っちまったからな…。さーて本格的にどーするー?」


 え…え?


「…ね、寝たら元に戻るとか…」

「まさかぁー、霊剣はケルベロス族の最後の切り札! 消耗したらそんな簡単には戻らないよ。特に僕らは純血ではないしね」

「…下手したらお前と一緒に成長する事になるな。…子供時代をもう一度か…なかなか面白い体験だな!」

「なんで嬉しそうなの…。まあ、僕らあんまり子供の頃に父上やツバキさんに甘えられなかったもんね」

「…ち、ちっげーよ、そんなんじゃねーよ! お菓子作る時に軽量スプーンとか持ちづらかったから、助かるなーって思っただけだ!」


 …ヨナってお菓子作るんだ…。

 …っぽいわ〜。

 いや、そーじゃなくて!


「…呪詛はなんとかなったのかな」

「僕らがこんな姿になる程、きちんと霊剣の力を解放出来たんだ。きっと大丈夫さ」

「お前の頭の中の声はどうなんだよ?」

「…そういえば聞こえなくなってるし、気配みたいなのも感じない」

「ニーバーナ王の『浄化の光』で悪意ある彼女の思念も消えたんだろうね。それはそうとハクラ…君、なんでずっと座り込んでるんだい?」

「え? あ…れ?」


 立てない。

 力を込めようにも、足に…いや腰から下に全然力が入らない。

 なんで…。


「体内魔力切れだな」

「ハクラが歩けないとなるとますますやばいね」


 え、どどどどど、ど、どうすんのマジで⁉︎

 場所はベルゼルトンの人の居ない雪の残る山林のど真ん中ですよ⁉︎

 俺が動けなくて、二人は子供で…えええええ⁉︎


「そうだ、ここはエルメールに連絡したらどうかな。魔石は無事だし」

「…まあ、どうせこんななりじゃ叱られるのは免れないもんな…結局のところ親父やツバキさんにもしこたま怒られるんだろーし…覚悟を決めようぜ…」

「……そうだね…」


 二人の目が遠い⁉︎


「というわけでアルバニスにいるうちの執事に連絡を取って迎えにきてもらうとしよう」

「お、お迎えを頼むんだ? なるほど!」

「…でもエルメールでもアバロンじゃ魔法は使えなくなるだろうな。あいつもなんだかんだ普通の人間だし」

「! それもそうか…! ある意味人間離れしてて忘れてたね!」


 …なんかやばい人っぽい…。


「……え、じゃあこっちでも魔法が使える人…って…いやいや、父上やツバキさんに迎えにきてもらうのはちょっと…マジで嫌なんだけど…」

「そんなん俺だって嫌だわ! 親父が迎えに来るとか想像すら出来ん!」

「ええ〜…城で人外って父上やツバキさんくらいじゃないか…。王都の外で頼れる人外…あんまり僕らが子供になったのを知られるのもあれだよね…。ハーディバル…! …を巻き込んだらエルが怖いな…」

「絶対怖いだろ! 背に腹はかえられないし、諦めて親父かツバキさんに頼むか?」

「恥ずか死ぬね」


 う、うーん、話が進まない。

 魔石を両手で掴む姿はとりあえず可愛いんだけど、家族に迎えに来てもらうのは別に変な事じゃないと思う。

 つーか、尻に雪が溶けてめちゃくちゃ体冷えて来た。

 フレディたちだって上着がワンピースみたいになってるけど、下履いてないんだし寒いんじゃ…。


「…いや、マジでよくよく考えると嫌だなコレ…。成人して千五百年も経ってるのに親にお迎え頼むとか…。次期国王として信頼を得るためにアバロンに来たのに…一人じゃ帰れなくなったから迎えに来て欲しいなんて…恥ずかしすぎる…!」

「…あ、あのさ、寒くない…? 俺体冷えてきたんだけど…」

「事情を話せばわかってくれ………たらいいな!」

「たらいいな⁉︎」


 いやいやいや、きっと大丈夫だって!

 こんな可愛い(贔屓目抜きで)美少年、むしろ放置なんてできないって!


 危ないって!(いろんな意味で!)


「…二人が連絡しづらいなら俺がするからさ…」

「…ほんと?」

「ンンン…⁉︎」


 あざとくそ可愛い…!

 …ちょっと待って…俺まだこーゆーのに目覚める年齢じゃなくない?

 いやもうこれはフレディがかっこかわいすぎるのが悪いと思うんだ。


「次期国王恥ずかしくねーの。そっちのが恥ずかしくねーの」

「…いやつい出来心で…。使えないかなって」

「ダメだよそれ危ないよ! 俺以外にしちゃダメだ! アバロンは変態がいっぱいなんだぞ⁉︎ 金出せば性別も関係ないやばい奴がゴロゴロ掃いて捨てるほどいるんだからな⁉︎ 中には赤ん坊に突っ込んで殺しちゃうような性癖もいるって聞いたことあるし! フレディたちくらいの歳の男の子大好物なやつなんてむしろポピュラーだよ⁉︎」

「お、おおう…説得力が違う…」

「見聞きしてきたモンが違うな…」


 やばい、これはやばい!

 町とか村になんてとても連れていけない!

 俺守れる自信ない!


「…でも身体的な能力はあまり変化ないから心配いらないよ。魔力が使えなくなっただけだから」

「そうそう。俺ら人外だからな? 人間の血なんて四分の一程度だからな?」

「そういう問題じゃねーよ⁉︎ 双子の美少年なんて下手したら俺と同じぐらいの値段で取引されるわ! 人間の血が四分の一だとかむしろ付加価値だわ! アバロンの変態舐めんなよ⁉︎」

「ご、ごめん…」

「ご、ごめん…」

「…だから色々諦めて本国に連絡してください」

「土下座⁉︎」

「そこまでかよ⁉︎」


 だって…だってフレディが、ヨナが小さい男の子なんだぜ…?

 涙出て来るわ、こんな現実…。

 優美で優しくて、でも中身はキレっぽいお子様なフレディとワイルドで豪快な、でも中身は繊細で女子が好きっぽいことが好きなヨナがどこからどう見てもちゃんと双子なんだぜ?

 大人になるとあんなに真逆な双子なのに、今はこんなに双子してるんだぜ?

 世の中間違ってる!

 ありがとうございます!

 こんなの心配に決まってるってばぁぁぁ!


「分かったよ…とりあえず誰が出てもいいように城の中に繋げてみよう…」

「…そういやラズ・パスに帰る前寄る話どうするよ?」

「ボルネ氏か。うん、それも相談してみよう」


 と、魔石を六つ円を描くように並べて手を当てるフレディ。

 連結した魔石が赤い光を放つ。

 するとふんわり、庭のようなところが映し出された。


「誰もいない…。よかったような残念なような…」

『なにしとるんだお前らは』

「ぎゃーーー⁉︎」

「ご、ごめんなさい⁉︎」


 映ってるところの端っこから顔を出したのはめちゃくちゃでかい獣だ。

 黒くて、尾が三本あって、俺たちよりも体が大きい!

 思わずヨナが謝るくらいには俺もびっくりした!


「…いや、えっとこれは…その…」

『…ようやく連絡を寄越したと思ったら…』


 呆れたような声。

 獣が人の言葉を話してる…!

 でも、次の瞬間黒い霧が獣を覆って、立ち込めた中から綺麗な黒髪のお兄さんが立ち上がった。

 肩から流れ落ちた黒髪…右目は大きな傷を隠すように片眼鏡をしている。

 鋭い眼光に初見の俺も姿勢を正してしまう威圧感。

 そして額には一本の縦線を囲うような…模様?


「…いえ、その、こちらの大陸でニーバーナ王と遭遇いたしまして…」

『ニーバーナ? ニーバーナ=ハクラか?』

「は、はい」


 …フレディが敬語だ…。

 王子のフレディが敬語を使う相手って限られるよな?

 待てよ、最初獣だったよな?

 獣…フレディが敬語を使う、お城にいる偉い獣って…まさか!


「もしかしてこの人がツバキさん?」

「よく分かったな…」


 やっぱり!


『ふーん。で?』


 容赦ない切り捨て方!


「かくかくしかじかで、霊剣を使いまして…」

『は? 馬鹿なのか? 霊剣はお前たちのような混血がまともに扱えるものではないぞ? 仮にも我ら幻獣ケルベロス族の血が流れているのだから、己の力は把握させておこうと教えはしたが…。それでその情けのない様か』


 …き、キッツい美人さんだな…!

 フレディがあんなにちっちゃくなって…それでなくとも小さくなってるのに…。


「…申し訳ありません…でも、助けたかったんです…!」

『どうでもいい』


 一刀両断ーーー!

 いや、アバロンの危機なんて確かに幻獣の人にはどうでもいいかもしれないけどー!


『用件を言え』

「わ、分かってるくせに…」

『ああん?』

「ひ…」

「む、迎えにきてください!」


 ごくん。

 思わず生唾を飲み込んだ。

 見下す目の冷たさに、フレディたちじゃなくても体が動かなくなる。

 なんて眼力だよ、怖すぎだろ〜。


「正直でよろしい」

「うぎゃーーー⁉︎」


 真後ろにいきなりぃぃぃ⁉︎⁉︎⁉︎


「…? 白と黒の混色の髪に、金の目…」

「… … … …」

「い、いきなり転移してくんなよ! びっくりするわ!」

「ハァ? 文句言える立場かお前ら。全く、アバロンでの要件は済んだんだろう? さっさと帰って来ればよかったのに…なんでニーバーナなんかに関わってるんだ」

「な、なんてこと言うんですか…ニーバーナ王といえば『八竜帝王』のお一人ではないですか…」

「知るかドラゴンの王のことなど! ましてニーバーナなど、人間に特別甘ったるい奴じゃないか。俺は人間が嫌いなんだ!」

「…………」


 …なんか、とても拗らせてる感じの人(?)だな…。

 この人がフレディたちの…お母さん…って言うと怒るんだっけ?


「それに報告で聞いているぞ! この大陸ではまだ奴隷制度があるそうじゃないか。ニーバーナの援助あっての世界ということも忘れ果て、欲望のままに金と命を貪る世など…全く同じ惑星に存在しているというのが腹立たしい! …う、そんな大陸の空気を吸うのも穢らわしい…! さっさと帰るぞ」


 言いたい放題…!

 ま、間違ってないけど…。


「ま、待ってよ! …ください…」

「ああ?」


 怖…!

 柄も悪…⁉︎


「…た、確かにアバロンはダメダメでクズで命の価値がおかしいけど…か、変わるから! 俺が変えるから!」


 ニーバーナ王とも、そう約束したから…。


「ハクラ…」

「…か、変えるって、決めたんだ…王様と…」



 ーーー『“我等が”やるぞ‼︎』



「と、父さんと約束したんだ!」


 母さんの愛した最愛の竜王と。

 だから、俺がやらないと。


「………(『英雄の資質』…しかも、なんだこの体内魔力容量は…? 人間の量じゃないぞ…)」


 ジッと黒い瞳に見下ろされる。

 一つしかないのに、いや、一つしかないから?

 …とんでもない威圧感…。

 ヨナの言っていたことは本当だった…!


「…金の瞳…」

「?」

「そういえばこの大陸はシンバルバ王家の血が流れ着いた場所だったな。チッ、思い出したくもない…」

「…………?」


 な、何がお気に召さなかったんだろう…。


「あの、ツバキさん…ハクラをアルバニスに連れ帰ってもいいですよね?」

「はぁあ?」


 怖い!

 体が動かなくなるよ!


「…ハクラ、君がこの大陸を変えたいと願う気持ちは分かったよ。ニーバーナ王とも、そう約束していたものね」

「…! うん」

「なら、尚のこと君は今の君ではダメだ。成長しなければ」

「‼︎」


 …俺は、自分が無知なのを忘れてた。

 無知で、魔法の使い方も知らなくて、世界のことも分かってなくて…。

 力も弱いし、ガキだし、チビだし…。


「確かに五年でこの大陸を変えるのは難しいだろう。でも、だからこそ時間を無駄にしてはいけない。アルバニスで力と知識、そして知恵を付けるんだ。無力な子供の言葉など、人は耳に入れはしない! 変えたいのならまず自分が変われ!」

「フレディ…! う、うん…俺、俺も、変わる…変わりたい…!」

「………(金の瞳…黒と白の混色の髪…。忌々しい。あの男にそっくりだな、このガキ…。まあ、死んだ奴の事などどうでもいいが…この容姿、アルバートが嫌がりそうだし…連れて行くのは面白い、か?)…分かった分かった。連れて行くのは構わない。面倒はお前が見ろよ」

「はい!」

「フレディ、ありがとう…!」

(…今…親父への嫌がらせを考えてる時の顔してたんだけど……大丈夫かなコレ…)


 よかった、なんとかアルバニス王国に行けそうだ。

 いや、でも、目的っていうか、やることははっきり決まった!

 アルバニス王国で俺は強くならないと…心も、体も…!

 この大陸の理不尽をぶっ壊せるくらい…強く、賢く…!


「よろしくお願いします!」

「あ、あとラズ・パスという国の港町に一度寄りたいんですが…」

「ああ、もうどうでもいい。…いや、そうだな…何も言わずに俺が急にいなくなったらアルバートの奴、どう思うかな? フフフフフ…」

「……………」

「………ん、うーん…し、心配すると思いますよ…(…もしくは「貴様が俺のもと以外のどこに行けるというんだ」とか言いそう…真顔で…)」

(…うわぁ、そのパターンだけは嫌だ! 帰ってソッコー城がなくなるのは勘弁〜!)

「それはそれで面白そうだな。よし、寄り道しよう」

「………」


 どういうこと。

 ちらりと二人を見るとなんとも複雑そうな顔。

 複雑というかヨナに至っては泣きそうなんだけど…⁉︎

 …それがなんか、この一家のありのままのような気がした。


「ところでお前たち、仮にも王族ならもう少しまともな姿でいろ。お前もな! 少し俺の魔力をわけてやるから自力で歩け」

「!」

「お…⁉︎」

「ふぁ⁉︎」


 ツバキさんが手をかざすと、二人の服は二人の今の体にぴったりな物になった。

 デザインはそのままで、ええ、どうやって…⁉︎

 …あ、俺の体も…腰と足に力が入るようになった…!

 す、すげぇ…。


「これも魔法?」

「人間が使う魔法なんぞと一緒にするな」

「…ごめんなさい…」


 目がマジだった。

 目がマジだった…!


「…ばか、相手はツバキさんだぞっ、本物の正真正銘の幻獣だぞ…! 言っておくけどツバキさんは幻獣の中でも上級の実力者だからな…⁉︎」

「貴様らの父親のせいで除名になっているがな…!」

「…あ、はい…」


 き、キレ気味〜!

 えええ…ほ、ほんとどういう家庭…⁉︎

 ちょっと殺伐としすぎじゃありませんかぁぁ…⁉︎


「…今聞かない方がいい感じ…?」

「そうだね、帰ったら説明するよ…嗜む程度には知っておいた方がいい…」

「アルバニス王国の一般常識の範囲だからな…」


 ヨナの目が遠いよ!

 怖いよ、なんかすげー怖い!

 霊剣を借りる前のニーバーナ王との会話が大分不吉だったしさ!


「で、ラズ・パスの港町とか言ってたな」

「はい」


 と、フレディが頷いた瞬間、フレディの頭をツバキさんが掴む。

 え、と声を出す前に魔法陣すら浮かばずに俺たちはラベ・テスに立っていた。

 は、は…はぁあ…⁉︎





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