少女と大男
予約投稿というのを使ってみようとしたら設定を間違えてしまい、こんな時間になってしまいました
申し訳ないです
「見た目以上に距離があったな...」
目覚めた場所からは近いように見えたが、意外と距離があり、日ごろの運動不足が祟ってか走ってもないのに息が上がってしった
息を落ち着けるため、腰を下ろして一休みする
息が落ち着いたのち、町で情報を集めていく
2時間ほど町を歩き情報を集めたところ、
この町はエクリアという町らしく、ここから一番近いギルドは隣町にあるポルッカという町で迷宮も同じ町にあるらしい
ポルッカへは、この町から定期便が出ており、本日はすでに最終便が出てしまったため、徒歩での移動か、一日エクリアで過ごすかの二択になった。
お金があることにはあるのだが、無駄な出費は避けたいところ
今後どんなことでお金が急に必要になるかわからない以上、最低限自分の生活基盤が安定するまでは、浪費はしない方が賢明だ
「仕方ない、歩くとするか...」
距離的には徒歩で3時間ほどの距離
あっちの世界換算で行けば徒歩移動は1分当たり80mで計算する
つまり、3時間と言えば大体15㎞程度になる
体が資本の世界である以上一定の体力は必要だし、運動がてら歩いて移動しよう
そう思い徒歩で移動を開始してから2時間が経った
「はぁ、はぁ、しんどい、キツイ、やっぱり宿に泊まればよかったか...」
汗だくになりながら自分の浅はかな行動を恨む
「少し休もう、日も落ち始めたことだし、どのみちこのペースじゃ日没までには間に合わない」
そもそも間に合わせる必要もない、ゆっくり行くとしよう...
途中、道のわきで見つけた大きな木に腰を預け一息をつく。
ゆっくり深呼吸をして、目を軽く閉じる
5分、いや10分が経ったとき、ガサガサと背後の茂みから音が聞こえる
「!?」
防衛本能か、はたまた直観か、腰に刺された細身の剣に自然と手が伸びた
剣道はおろか、居合の真似事もしたことはない
ガサガサ、と茂みから聞こえる音は次第に大きくなり、黒い影が、茂みから飛び出してきた
剣を抜き振るおうとしたが間に合わなかった
「お願い、助けてください」
黒い影の正体は小柄な少女だった
少女の服はボロボロで首には金属でできた首輪が付けられており、首輪には切れた鎖がつながっている
見た目から察するに捕虜か、囚人あたりが逃げ出してきたってところだろうか
「後で理由は話してもらうからな」
少女は俺の見てこくりとうなずいた。
少女を茂みの中へと隠すと俺はコートを木へとつるしさも随分と前からここで休んでいたかのように装った。
それから数分後、腰から大量の鍵をつるした大柄な男がやってきた
「おい、お前、ここに小柄な女が逃げてこなかったか」
「生憎と見ていませんね」
「本当だろうな?もし嘘なら、ただでは済まさんぞ」
「嘘をつく必要がどこにあるというのですか?見ての通り私はしがない旅人です。そうだ、もしよければ水を恵んでいただけませんか。ここ数日水を口にしていなくて...」
「貴様にくれてやる水など持ち合わせておらん」
「そうですか、では...」
「貴様...」
「はい?なんでしょうか」
「いいや、気のせいか...時間を無駄にしたようだな...」
男はそう言うと茂みの中へと戻っていった
まぁ、異世界物の定番ではありますが、少女との出会いというのを書いてみました
しばらくはザ・王道を行こうと考えております