見知らぬ部屋
今回は異世界物の楽しみの一つだと個人的に思っている、スキル割り振りパートです
あれから数日が立ったある日
目を覚ますと、なぜか、全く見覚えのない部屋のベッドに寝ていた
チェス盤のようにモノクロの床と天井、カーテン、テーブル、ベッドまでありとあらゆる物が白と黒に統一されていた
「やぁ、おはよう。約束通り、迎えに来たよ。」
「...」
「まぁ、そんなに緊張しないで、取って食ったりはしない」
「まず、いくつか質問をしてもいいですか」
「ああ、構わないよ、ただし、すべてに答えられるわけじゃない」
「ここはどこですか?」
「詳しくは答えられない、遠く離れた地。とだけ言っておこうかな」
「あなたは誰ですか」
「今は答えられない。まぁ、いずれわかるよ」
「そうですか」
「では、私からも一つ質問だ」
「はい、何でしょうか」
「もし、どこか遠くにある自分次第で何にでもなれる、腕がすべての世界に生まれ変わるチャンスが与えられたらどうする?」
「それってどういう...」
「その世界に生まれ変わればこの世界にいる君は消え、新たな世界で生きていく。まぁ、要するに別の世界に生まれ変わるチャンスが与えられたら、そのチャンスを生かすかどうかってことさ」
「もし、本当に自分次第でなんにでもなれるなら、もちろんそのチャンス。生かします」
「そうかそうか」
「あ、あの...何か?」
「話がずれてしまったね。それで、だが鍵は持っているかな?」
「はい、これですよね」
「ああ、それだ。君の後ろにある扉の鍵がそれだ、詳しい話は扉の先にいる者から話を聞いてくれ」
そう言われ、俺は扉を鍵を開けた
扉の先は、やけにファンシーな部屋だった。
少し甘い香りのお香が炊かれているようで、少しだけだが気分が安らぐようなそんな気がした。
「いらっしゃいませ、今回はあなたが最後ですね。では早速ですが、この中から一つ選んでください」
声の主はやや小柄の女性だ
唐突に差し出された5つのカードのうち俺は真ん中のカードを引いた
「えーっと...どれどれ。ふふっ。もう一枚だけ引いてください」
何か間違ってしまったらしく、もう一度カードを差し出された
今度は右端のカードを引く
「うん、これならいいでしょう。では、これで最後です」
「これは?」
「これは、お楽しみboxです。向こうについたら開けてくださいね」
「え?向こうって?」
「まぁ、それはついてからのお楽しみです」
何がお楽しみなのか、向こうとは何なのか
聞きたいことは山ほどあったが、一瞬にして意識が飛んでしまい聞くことは叶わなかった
次回、異世界に降り立ちます。
今回は2話連続でしたが、基本的に連続投稿はやらないつもりでいますが、モチベーション次第です。
誤字脱字やアドバイス、応援や感想など、ありましたらお願いします。
完全見切り発車での投稿ですので、良いなと思ったアドバイスは即採用させてもらうかもしれません