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掌編小説集5 (201話~250話)

一枚の写真

作者: 蹴沢缶九郎

家をバックに家族が写っている一枚の写真がある。祖父、祖母、父と母に男の子が一人。皆がそれぞれ幸せそうに笑っている。


ある日、祖父が亡くなった。すると、それまで写真に写っていたはずの祖父の姿が写真から消えた。


次に祖母が亡くなり、祖父の時と同様、写真から祖母の姿が消えた。


それから何年もの歳月が流れ、写真に再び変化があった。いつしか子供から大人へと成長した男の子の傍らに女性と、その女性との間に子供が写っている。父の頭には白髪が目立ち、母の笑顔にもしわが増えていた。


変わらないものがあるとするなら、皆がそれぞれ幸せそうに笑っているという事である。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  目の前から消えたことで、見えなくなってしまったのかもしれません。 [一言]  写真ではなく家族像を想像してしまいました。
2016/07/06 00:53 退会済み
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