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総合魔導学習指導要領マギノ・ゲーム ~Next Generation~  作者: 天川守
第4章後編『ドキドキが止まらない』
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第76話『挨拶』

 懐かしい人たちの挨拶もそこそこに魔導師たちは本題へと取り掛かる。

 形式は大規模戦。

 コーチが敵を撃ち落とし、不死を失うルール。

 文字通りの意味で全力を絞り尽くす四つ巴の戦い。

 フィールドは海と島が点在する海洋マップ。

 陸地である島の部分も十分ば広さが存在しており、遮蔽物を用いた陸戦も出来る汎用性の高い戦闘フィールドである。

 広大なフィールドはアメリカ校の特徴であり、人工島である天祥学園とは大きく異なる部分であった。


「じゃあ、作戦を説明するわ。シンプルだから、多分忘れないと思うわ」

「香奈さんから、発表するよ! ズバリ、『命を大事に』でいこうね!」

 

 転送ポートから移動。

 多少の休憩を挟んでいきなりの大規模戦。

 目まぐるしく変わった環境に1年生たちが呆然している間に、開戦の号砲が鳴り響こうとしていた。

 嬉しそうな葵とノリノリの香奈。

 周囲の先輩たちの浮かれた雰囲気はこの戦いがお祭りであることを示していた。

 同時にこれがただの祭りではないことは明白だろう。

 感じるプレッシャーがあまりにも重たい。

 既に慣れたつもりだった彼らをして、甘かったと痛感している。

 なんだかんだで潰れないように計算している普段の練習とは、この合宿は根本的な部分が異なっていた。


「……命を大事に」

 

 誰が漏らした言葉だったのか。

 1年生たちが、乾いた喉を潤すために唾を飲み込む。

 先輩たちが冗談を言う輩ではないと知っている。

 彼らをして1年生たちの面倒を見ている余裕などない戦いが始まる――この作戦はそういうことだった。


「あら、全員わかってるみたいでよかったわ。……1秒でも長く、この戦場を感じなさい。必ず得るものがあるわ」


 葵が強く1年生たちを見つめる。

 チームの一員――戦力として認めているからこそ、この試合で何かを掴んで欲しい。

 先輩として彼女は切にそのことを望んでいた。

 1年生たちもしっかりとその事を感じている。

 期待されれば応えたくなるのが人情であろう。

 怯えから決意に瞳に色が変わるのは、そう時間を必要としなかった。


「良い視線だ」

「俺たちよりも大物だな。見ろよ、俺は手が震えているぞ」

「和哉は役者だねー。まあ、朔夜ちゃんたちが凄いのはその通りだけどさ」


 3年生たちの掛け値なしの賛辞に全員が顔を赤くする。

 ここまで日々のスパルタはあっても褒めることなどほぼ皆無だった。

 真っ直ぐな賞賛はまだ彼らには気恥ずかしいものなのだ。


「初々しいねー。いやはや、そこで精神統一している奴にも見習わせたいよ」

「去年は可愛げもあったんだし、別に構わないでしょうに。健輔はこういう奴よ」

「葵さんの言う通りですけど、まあ、緊張するほどのものでもないってだけだと思いますよ。その辺りの機能は壊れてますしね」

「健輔さんは、凄い方なので心配無用かと」


 一言も言葉を発さない健輔に代わり、美咲と優香が意思を代弁する。

 いつも通りの光景だが、だからこそ1年生には奇妙に映り、3年生は呆れたように笑う。

 早く戦いたくてうずうずしているだけだと、見抜けないものが普段の空気と違う健輔に驚きを感じるのだ。

 逆に見抜ける者にとっては、苦笑するしかないだろう。

 どこまで戦うのが好きなのだ。

 彼に近しい存在でもそう思うほどに、今の健輔は猛っている。


「あなたたちの心配なんかしてないわよ。生き残って全力で暴れなさい。この場には、それに相応しい敵しかいないわ」

「真由美さんも見てるからね。新生クォークオブフェイト、しっかりと刻んでいこうか」


 葵が拳を天に翳して、不敵に微笑む。

 合わせるように突き出される拳たちは、彼らの誓約の証であった。


「せっかくのお祭りよ。皆で存分に踊っていきましょう」

『了解ッ!』

 

 戦場に向かって、葵がまず歩き出す。

 後ろに付いて行くのは、新生クォークオブフェイトのメンバーたち。

 確かな自信と自負を胸に、彼らは熱戦へと向かうのであった。






 4チームがそれぞれに配置に付き、戦いは始まる。

 クォークオブフェイトの火力を担う彼女――桐嶋朔夜は高まる心臓の鼓動を聞いていた。

 敵に、あの近藤真由美がいる。

 そう思うだけで、彼女の中で自信が消えていく。

 春の頃の増長した時ならばともかく今の彼女は自分の器をよく理解している。

 絶対に勝てない。

 上位互換というレベルではなく、隔絶した力の差が理解できる。

 ましてや、真由美だけでなくこの戦場に煌びやかなエース、準エースの魔導師が多く存在していた。

 自らの光では踏み潰されるだけだと理解できるだけの頭脳が朔夜にはある。


「はぁ、はぁ……」


 荒くなる息は、彼女も気付いていない恐怖の表れである。

 信じてもらって自信も貰った。

 先ほどまでは確かに高揚していたのだ。

 なのに、今はこんなに手が冷たい。

 血の気が引いて、自分が此処にいるのが信じられなくなる。

 出来ると思っていても、冷静な心の部分が無慈悲な現実を叩き付けてくるのだ。

 賢者にしかいけないところがあり、バカにしかいけないところもある。

 今から朔夜が挑むのはそういう領域だと本人だけが気付いていた。

 1年生たちの中核。

 誰よりも精神的に完成に近づいたからこその事態である。

 客観視できるからこそ、彼我の差を理解してしまう。

 情けない自分に、戦ってもいないのに泣きそうな気分だった。


「怖い……」


 漏れ出た本音に、瞳が潤むのを自覚したその瞬間、


『おーい、桐嶋』

「ひゃ、ひゃい!」


 タイミングを見計らったかのような念話が彼女に届く。

 先ほどまで別人かのようなオーラを漂わせていた先輩。

 今はいつも通りに締まりのない顔を見せる男が唐突に朔夜に声を掛ける。

 健輔の気の抜けるような声が、朔夜の中から悲壮感を消し飛ばす。

 自らの心境の変化に気付かないまま、朔夜は声を荒げた。


「い、いきなり何ですか! もうすぐ試合ですよッ!」


 泣きそうになっていることを悟られないように強気の返事をする。

 幾分か驚かされたことへの仕返しも込みの言葉。

 あまり余裕がない状態のため、語尾には実際に怒りが籠っていた。

 しかし、後輩の様子がおかしいのか、念話からは笑い声だけが伝わってくる。

 沸点が極限まで下がっている朔夜に、その笑い声は非常に癪に障った。

 思えば、この先輩は朔夜の道を幾度も修正してくれた怨敵である。

 そろそろ爆発しておいた方がいいのではないだろうか。

 こんなことを真剣に考えてしまう程度には、朔夜に余裕はなかった。


「……ふざけているなら、切りますよ」


 恐ろしく低い声だが、問答無用で断ち切らなかったのは彼女の理性の証であった。

 強固な克己は、朔夜の美徳。

 若さゆえの失敗もしっかりと糧にしていた。


『いや、緊張してるだろうからな。ちょっと煽ってみたが、効果はあったようで何よりだ』

「えっ……」


 朔夜が陣取る右側の反対。

 左側の陣で砲撃体勢に入っているはずの健輔をおもわず肉眼で探してしまう。

 伝わってきた言葉の意味などよく考えるまでもない。

 健輔が、このタイミングで声を掛けたのは、たった1つの理由のためである。


『じゃあな。怒る元気があるならば、大丈夫だよ。心配するな。お前たちの先輩は、弱くないさ。何より、敵はもっと頼もしいぞ。変なことは考えずに胸を借りるつもりでいけ』

「……もう、なんだか先輩みたいですよ、その言葉」

『正しく先輩で優しい男だろう? いや、すまんね不器用で。おまけにコミュ障なので、こんなタイミングになったんだよ』


 惚けた物言いに朔夜が浮かべたのは苦笑だった。

 健輔が不器用ならば器用なものなどこの世に存在しなくなる。


「よく言いますよ。チームで1番器用な方じゃないですか。……アドバイス、ありがとうございます。胸を借りるつもりで、ド派手にいきますよ」


 弱気な朔夜が裏に潜り、いつもの朔夜が返ってくる。

 心に浮かんだのは先輩のムカつく笑顔だった。

 初心に還っていく。

 朔夜が、無様を晒してまでもこのチームに残留したのは、己の醜態を含めて全てを清算するためである。

 こんなところで、恐怖に屈している場合ではないのだ。

 毎日、毎日、叩き込まれた砲撃はこの時のためにあるはずだった。


「……ありがとう、ございます。少し、気が楽になりました」

『どういたしまして。いやー、懐かしいな。俺も通った場所だよ。立場は逆だけどな』


 試合開始の合図が近づく。

 健輔が朔夜に声を掛けたのは、彼にとっての初陣がそうだったように少しだけ気に掛かったからだった。

 国内大会の初戦がない中、この規模のプレッシャーはきっと新人たちを消耗させる。

 自分ですらもそうだったのだ。

 彼らがそうならない保証は欠片もなかった。

 先輩として、可能性があるならば見逃せない。

 健輔が真由美にそうして貰ったように、受け継いだモノを渡す責任がある。

 1人だけの世界で勝ち負けに拘るだけの男ではないのだ。

 エースとして、見るべき場所はしっかりと心得ていた。


『いくぞ、桐嶋。何、心配するな。俺よりも面倒臭い魔導師なんて、そうはいないさ』

「ぷ、ふ、ふふふっ、ですよね。先輩、本当に面倒臭いですから」


 満面の笑みで言い切る後輩に健輔は笑う。

 良く出来た奴だと、最高の賛辞を心の中で抱いた。

 これ以上は無粋だと、眼前の戦場に集中する。

 短いながらも健輔の先輩タイムは終了となった。

 これより始まる熱戦に己を鑑みる余裕があるかは彼にもわからない。

 そして、朔夜もなんとなくだがここからの戦いを理解し始めていた。


『いい返事だ。――始まるぞ』

「はいッ! いきますっ」


 空に舞う朔夜の表情に怯えはもうない。

 如何にして戦えばいいのか。

 答えを既に知っている。

 思い描くのは、弱さを越えて行く自分。

 敵の姿などではなく、勝ち取りたい勝利を描くのだ。

 それこそが自分の力となる。

 敵を忘却し、自己への埋没していく彼女の顔は――どこかの誰かに良く似ているのだった。






 開戦と同時に空を舞った影は都合5つ。

 シューティングスターズでは、アリスが不敵に笑う。

 ヴァルキュリアでは、レオナが緊張した面持ちで構えていた。

 アマテラスでは、桜香が空に君臨する。

 そして、クォークオブフェイトでは、朔夜が挑み、健輔が支えていた。

 遥かなに放たれた場所で、各チームが誇る最強の砲台が唸りを上げる。


「――参ります」


 5人の中で最速だったのは、やはり彼女であった。

 『光』を司る女神。

 ヴァルキュリアを支える嫋やかな女性が、決意と共に裁きを下す。

 天に捧げられた腕は、高速で陣を刻む。

 智にも優れた彼女が、必死に組み上げた新しいタイプの魔導陣。

 『光』で描かれた文字が、あり得ない規模の魔導陣をあり得ない速度で世に顕現させる。

 自らの属性で描く。

 開幕から魔導史に刻まれるレベルの新技術が世に晒された。


「舞い降りろ、裁きの光翼――『フェザー・レイ』!!」


 都合にして万を優に超える数の追尾式のレーザーが数秒で放たれる。

 一撃で試合を決めかねない加減なしの最大攻撃。

 残る3チームを襲う女神の裁きが此処にあった。

 しかし――、


「私を、誰だと思っているの!」

「光で、太陽に勝てると思わないでください」

「俺を止めたいなら、この3倍は持ってこい」


 ――残る3チームには彼らがいた。

 レオナの発動速度は最速であったが、彼らの術式発動を妨げるほどの速度ではない。

 光の女神が突出しているように、彼らも傑物たる魔導師。

 戦乙女の挨拶に相応しい返礼を放つ。


「降り注げ、星の涙――」


 展開は一瞬、レオナの術式が発動する瞬間にアリスの砲塔が展開される。

 無数の砲塔は、姉に劣っているのがハッキリと感じられた。

 では、彼女は容易く倒せる存在だろうか。

 答えは、否である。


「煌け、流星! 『スター・レイン』!」


 アリスの魔力が全力回転を開始し、それによって周囲の景色が歪む。

 脅威の回転効率は、注ぎ込む力の質に表れようとしていた。

 アリスはハンナに劣り、真由美に劣る。

 偉大な先人の得意分野では絶対に勝てない。

 しかし、王者たるクリストファーは断言していた。

 その部分以外では、貴様は勝てる、と。


「ぶち抜く!!」


 機関銃のような速度で極大の威力砲撃が空に放たれる。

 星の涙に例えた一撃は、レオナのレーザーを大きく上回る破壊力を誇っていた。

 単純な換算だが、クラウディアの全力の雷撃を優に超えている。

 脅威の弾幕を前に、光の裁きが阻まれてしまう。

 変幻自在にして必中の攻撃も圧倒的な壁の前では意味をなさない。

 目標の1つは、これで無傷。

 そして同刻、より大きな力が戦乙女に無慈悲な現実を叩き付ける。


「モード『アマテラス』」


 健輔がいる戦場で彼女が手を抜くなどあり得ない。

 君臨するのは、漆黒の太陽。

 最初から全霊。

 手加減という概念を遥か彼方に放り投げた最強が自重しない力を魅せつける。


「通しませんよ。アマテラス、魔力を全開。こちらの領域を全て覆えばあの程度を防ぐのは容易いです」

『御意』


 彼女がしたのは味方に被害が及ばないようにレーザーの攻撃を全て自分で受け止めたただけである。

 それ以外の行動は皆無。

 迫る光の束にすることは何もない。

 当然、直撃するのは数千を超える光の束。

 ダメージの総計はフィーネの術式攻撃『ジャッジメント』を凌駕している。

 どんな魔導師でも落ちかねない確かな火力。

 彼女以外ならば、これで決着は付く――はずだった。


「この程度、無傷でなくてどうして最強か。舐めないで下さい、女神の後継。死力を尽くさずに、私に届くものなどない」


 響く声には相手への感情が何も存在していない。

 無傷。

 光が晴れた場所にあるのは、黒き恒星。

 多少輝きを強めたところで、彼女には淡い輝きに過ぎない


「では、これは返礼です。――いきなさい!」


 攻撃に術式など不要。

 右手に集った魔力をそのまま打ち出す。

 これだけで、桜香の攻撃は必殺だった。

 2つ目の目標も無傷。

 最後に残るのは、戦場を掻き乱す最悪の男。


「ふ、ふははははは! いいね、いいねぇ! サイコ―だぞ、あんたら!!」


 健輔の術式の発動のタイミングは桜香と同じ。

 やったこともほぼ彼女と同じである。

 自らにレーザーを集中させるために大規模な環境操作を敢行。

 桜香と同じようにレーザーを集中させて、同時に干渉を行う。

 纏う色が定まらない不思議な魔力に、レーザーが接触すると同時に砕け散る。

 桜香の黒に飲まれたのと光景は非常に酷似していた。

 違いは、飲まれるか、掻き消えるか程度である。


「物質化していようが、俺には関係ない。舐めるなよ、この程度が出来なくてどうして最強を目指せる」


 物質化していようが元は魔力なのだ。

 迫るレーザーに健輔はピンポイントで指向性の魔力をぶつけていた。

 やっていることは至極単純である。

 浸透系で入り込み、相手の魔力の中で性質を変換してしまう。

 物質化していようが再度変換してしまえばいいだけの話。

 頑固な部分には破壊系を流し込むだけである。


「どうよ! 美咲の提案したディフェンス案」


 自慢げな表情は己の友人を心から誇っている証だった。

 1人ではいけないところも2人でならばいける。

 健輔のセンスと考え抜かれた技が組み合わさった狂気の防御術。

 種も仕掛けもこれだけには留まらない。

 リソースを絞って攻撃に全振りするために、防御を捨てた男である。

 逆のことをやる程度は造作もない。

 全てを防ぎ切ってから、存分に攻撃すればいいのだ。

 防御にリソースを全振りしてしまえば、ランカーに相応しい技くらいは扱える。


「いけ、桐嶋! 世界にお前を見せてやれ!」


 何よりここにはもう1人いる。

 未熟であろうが、気迫は十分だ。

 後輩の花道のためにも、華麗に攻撃を防ぐくらいはやってのけるのが先輩であろう。

 健輔らしい激励に、朔夜の魔力が波動で応える。


「これが、私の全て――」


 構えは真由美のものとよく似ていた。

 健輔によって朔夜風にアレンジされているが健輔に託されて、朔夜に刻まれたもの。

 唸る魔力が新時代の証。

 瞳を魔力の色に変化させて、次代を担う器が世界に叫ぶ。


「術式発動――『シューティング・ディザスター』!」


 健輔直伝。

 凶星と女帝の合わせ技が、未熟な星より放たれる。

 1点に無駄なく凝縮された力が、ヴァルキュリアに向かって返礼された。

 挨拶は終わり、ここからが本番となる。

 次に魅せるのは、戦乙女たち。

 女神の後継が、背負う期待に応えるために地上に力を顕現する。

 熱い夏。

 最初の熱戦はこうして幕が開くのだった。


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