第179話『引けない戦い』
能力を失ったところで藤田葵は現役でも最高レベルの能力を持つ前衛である。
固有能力の封印は確かに痛いが彼女は能力に頼るタイプの魔導師ではない。
影響は最低限であり、ほぼ平常通りの能力を発揮可能であった。
多少の奇策程度は跳ね返し、健輔よりも先に決着をつける。
意気込みはあったし、実際に可能なだけの実力もあった。
だからこそ、彼女には彼女を倒すもしくは、足止めするに最適な人材が割り当てられていたのである。
「わかってはいたんだけど」
叫びと共に敵からの砲撃を叩き潰す。
端的に言って大したことのない砲撃である。朔夜たちが対処している敵の後衛と比べてもレベルが低い。
錬度だけを見れば一切の脅威にならない。
収束率も未熟、連射速度は甘い、おまけとばかりに威力に関しても直撃でもしなければ大したものではなかった。
まるで、昨年度序盤の健輔のように全てが無難。
「敵に回すと、これだけ鬱陶しいのね!」
笑みを浮かべて、嬉しそうな声色。
後輩で知り尽くしている系統であるが、知っていたところで個体差は出る。
個々の差が大きいからこそ、ある意味ではもっともバトルスタイルの数が多い系統になるのであろう。
誰1人として、一致した戦いになることはない。
何故ならば、彼らは全てを扱う万能なのだから。
「うぅ、やっぱり、この人、怖いですっ。で、でも、これがお仕事だから、頑張らないと!」
身長は150に届くかどうか、小柄な体格の長い赤髪を靡かせる少女。
身体の一部は不相応に育っているが、印象としては強いモノを感じない。
しかし、戦闘開始からほぼ全ての時間に渡って、葵を一方的に嬲っているほどの魔導師であった。
葵の弱点を的確に突いていくバトルスタイル。
どんな距離でも戦えるメリットを万全に使いこなし、少女は無傷で葵からダメージを稼いでいた。
「いい加減に、殴らせろ!!」
「い、いやですよ! く、空間爆雷、展開――!」
「ああ、もう! 何度目よ、その術式! 真っ直ぐきなさい、真っ直ぐに!」
「そ、そんなことをしたら、負けちゃうじゃないですかぁ!?」
悲鳴を上げる情けない様は笑えるが、自らの苦境は笑えない。
少女が手を翳すのを見て、葵は距離を取る。
幾度も繰り返した光景。
これのせいで葵は前に出る事が出来ないのだ。
在り来たりなトラップで、威力もそこそこ。
無理矢理の突破は十分に可能なのだが、展開された空間に突撃した場合、絶対にダメージを意識する必要になる。
この術式には破壊系が後付けされているのだ。
無論、それだけならば対して気にせず突っ込む。
正確には、ダメージ覚悟で1度は突っ込んでいた。
その時の経験が葵をして、無理をさせることを戸惑わせている。
「負かしたいのよ! 全く、覇気があるんだか、ないんだか……。悪辣なことはしてくる割に素直な子ね」
押しに弱そうに見えたので、押して行ったら手痛いしっぺ返しを貰った。
魔力の霧は一瞬で硬化させることも可能で、葵の進路を妨げる壁とすることも可能だったのだ。
恐らくであるが固定系の応用。
より言うならば『美姫』の使い方を参考にしたのだろう。
固定された障壁、というのは中々に面白い使い方ではある。
耐久性においては今までの比ではないだろう。
健輔も模倣から独自への昇華を果たしていたが、少女の使い方は抽出とでも表現すべきであろうか。
強者の利点の限定的に真似ることで、近しい効果を得る。
万能ゆえに出来るバトルスタイル。
後輩の初期の姿とよく似た動きに何とも言えない感慨が湧く。
「万能系は初期のやり方が似るのかしら? いえ、健輔に倣ったのかしら。あの子ももうランカーだし、環境に影響も出てくるでしょう」
健輔のような戦い方は抜群のセンスを必要とするため、戦闘型魔導師としての万能系はハードルが高い。
しかし、完全を求めなければ遣り様はある。
眼前の少女が絶対に葵を近づけないようにしていることこそが、格上との正しい戦い方であった。
葵に限らず大抵の魔導師は何処かに穴がある。
近接型は距離が、遠距離型には対魔力が、バックスには戦闘力が。
代表的なバトルスタイルの弱点をそこそこの万能性で突いてしまえば今のような状況が簡単に出来上がる。
純粋な上位互換である健輔にはあまり通用しないであろうが、葵のように普通の魔導師にはこの万能は十分に強敵であった。
「倒すのは、出来そうだけど」
それでも最終的な勝利は揺るがない。
問題は時間が掛かるであろう点と、下手な攻めをすると一気に食われてしまうことであった。
10回戦えば、1回は負けかねない。
その1回がこの場でこない保証はないのだ。
直接的にぶつかったらこそ、この敵が面倒なのは既に理解している。
「消耗は避けられないし、最悪の可能性もある、か……」
良く知っているからこそ、迂闊な攻めを懸念する。
葵のバトルスタイルもこの場では地味に足を引っ張っていた。
彼女の強さの本質は安定感にあり、一瞬で決着を付ける火力のような類のものではない。
幾度も攻めれば削ることは可能であるが、必然として葵もある程度は削れる。
万能系の恐ろしいところはこの部分であろう。
健輔はこの特徴が際立っているが、他の万能系でもある程度は持ち得る性質なのだと葵は理解していた。
「桜香ほどに、皇帝ほどに圧倒的でも必ず何かを奪われる。健輔ほどのバイタリティは無くても警戒は必要。そして、警戒するほどに攻撃の速度が鈍る」
様々なリスクと懸念を深く思考する。
目を瞑ったのは一瞬。
眼前の敵から未来の可能性へと思考を飛ばして、1番自分が納得できるであろう展開を思い描いた。
ここで安全策を取るか、それとも――
「ふん、わかっているけど、私もバカの類よね」
――苛烈に攻めるか。
元より天秤に乗った選択とは言い難い。
藤田葵は前進し続ける女性である。
安全策などという逃げは彼女の性に合わない。
勝利のための撤退が必要ならば受け入れる度量があるが、この場での逃げは必ず後悔を残すことになる。
何よりも1年生が練り上げた技に応えたいという思いがあった。
下がるのは全てを堪能してからでも遅くはない。
「さて、いきますか!!」
可能な限りの最速で潰すために更に攻撃の回転速度を上昇させる。
これしか解決策がないと腹をきめれば直進するだけ。
誰よりも万能系と戦ってきた経験を持つ魔導師。
未知であるとはいえ、臆することはなかった。
いつも通り、満面の笑みで葵は突っ込む。
そんな何処から見ても怖い女性を前にして、赤髪の少女は涙目となる。
「う、ううぅ、この人、なんか怖いよぉ……」
『エイナ、泣いている場合じゃないぞ! 来てるから、真っ直ぐに来てるから!』
「ほ、ほえ!? え、えーと!!」
『一斉起爆だ! 視界と進路を塞げ!!』
「わ、わかりました! き、起爆!」
先輩からの念話に従い、爆雷を一斉に起動させる。
仕込んだリソースを一気に使用したが、その分だけ効果は十分だった。
視界を埋め尽くす魔力の霧に囚われて、葵も直ぐには脱出ができない。
『よくやった。俺はそこから少し離れた場所に罠を設置しておく。お前は進行する振りをして、そっちに誘い込むんだ』
「はい! わかりましたぁー」
微妙に甘ったるい声にやる気を減じさせるが、ミストは先輩の威厳でなんとか抑え込む。
万能系たる後輩を使って、ランカーを抑え込む遊撃枠のバックス。
ミスト・セータは自らの額に手を当てて、懸命に流れを予想していた。
「本気で頼んだぞ……。……まったく、頼りになるんだか、ならないんだか」
術式で生み出した鏡に目をやれば、先ほどまでの泣き顔は何処にいったのか。
エイナは楽しそうに空を飛んでいた。
この切り替え、精神の強度は見習いたいような気もする。
「それにしても、無茶な作戦だと思ったものだが、案外なんとかなるものだ」
1年生の後輩に2つ名持ちでランカーである魔導師を相手させる。
系統の相性の良さがあるおかげでなんとかなっているが、普通に考えれば狂気の差配であろう。最終的には同意したが今でも最善なのか悩みが尽きない。
「万能系の強さというやつか。競技において、何でもできることは有用だな」
トラップの術式のいくつかは彼が仕込んだものであるが、使いこなしたのはエイナである。バックスほどに戦闘は苦手ではなく、それでいてバックス並みに術式を使いこなす。
相手の嫌がることをさせたらナンバー1の系統だった。
「まずいまずい、あまり思考を脇に逸らす訳にもいかん。今、考えるべきは勝利のために出来ることだ」
頭を振って、大本へと思考を戻す。
最善は葵を此処で倒すこと。
次善は足止めで、現在は次善策に終始している。
エイナとの絡みを見る限り、後1人、直接的な増援があれば倒せそうではあった。
「1人回すように、いや、何処も余裕はないか。俺が此処に居れるのも姿を隠せるからだしな。勘のよい前衛魔導師の前に立てるような人材は我がチームには少ない」
主導権は握って攻めているが余裕はない。
基本的に人数に優る状況を作り出して相対する必要があるのだ。
どうしても何処かで不安な戦線を抱えることになる。
時間稼ぎが主となるため、2人での当たることに賛成はしたが、思った以上に相手の対処が早い。
流石は最強の万能系を抱えているチームと言うべきなのだろう。
時間稼ぎをメインとして訓練し、昨年度のデータから万全のシミュレーションをしてきたのにも関わらず結果はこれである。
「後10分、だな」
目標とする時間を定める。
このまま押し切れるとはミストには思えない。
後のことを考えればエイナの余力は残しておきたかった。
銃粋な格上ならばともかく、他の相手に対して彼女はまだまだ使える。
「早めに落としてくれよ、主力班」
最大の戦力が割かれている攻撃チームに期待を馳せ、迎撃に集中する。
お互いの目的を果たすための、短くて長い時間が両者の間に流れていく。
『正義の炎』が望んだ布陣は此処にある程度の完成を見せる。
勝利を掴むため、エース不在の戦場で負けられない戦いが始まろうとしていた。
「まさか、僕が最後の砦になるとはね」
口調は些かのんびりとしているが、表情は真剣そのものであった。
バックス陣は既に退避させているが、抜かれてはいけないことには変わりはない。
後輩2人を抱えて今試合における最大の防衛戦を圭吾は戦っていた。
「ササラちゃん、君は火力に集中するんだ。防御は僕が受け持つよ」
「りょ、了解!」
「嘉人、君は時間稼ぎ。ササラちゃんが誰か落とすまでは生き残る。そんなに難しいことじゃないだろ?」
「うっす、わかりました!」
威勢のいい返事にいつも通りに微笑む。
健輔のような爆発的な成長はしていないし、魔導師としてはベテランに毛が生えた程度の実力であることには相違ない。
しかし、彼もまた世界の中で戦い抜いた魔導師の1人である。
多少の不利など慌てるに足りない。
女神の乱舞、皇帝の進撃、そして太陽の暴虐に比べれば、この程度の苦境など微風に等しいものである。
「まずは、この小さなやつから対処が必要かな」
周囲を飛び交う小型の砲台タイプのゴーレム。
相手の術者が前衛の後ろについているのを見るに、恐らく後衛タイプの魔導師なのだろう。和哉と同じく遠距離でも戦える魔導師に違いない。
真由美のような砲台ではない、戦域ではなく戦闘での火力を補う後衛。
「まあ、僕との相性は悪くないかな」
軽く指を動かしていくつかのゴーレムを引っ掛ける。
切断される小型の砲台たちを見て、圭吾は予想通りの光景に笑みを浮かべた。
圭吾の干渉力と切断力は平均以上ではあるが、紗希のような問答無用さはない。
己の実力はしっかりと認識している。
認識しているがゆえに、相手の力量もハッキリと見えた。
圭吾の浸透力で干渉が可能で、あっさりと破壊も可能。
つまりは近しいレベルの実力者ということになる。
「一芸に優れた2つ名持ち、とかそのラインかな。無名とは考え辛いけど、僕が知らない程度のレベルでもある」
2つ名があるから強いという訳ではないが、あった方が何かを持っているのは間違いない。圭吾も今年で2年目。
健輔の影に隠れているが、トータルのバランスでは中々に優秀な男であった。
自らの能力を見切った冷静さは親友とも似通った姿勢である。
「当たっているかな? 御二方」
「さあ?」
「どうでしょうね!」
ゴーレムによる弾幕の中から2人の魔導師が吶喊してくる。
窺えるのは両者が共に前衛であること。
魔力で出来た剣と盾形の魔導機を構える女性。
双剣を翼のように広げて向かってくる男性。
連携も上手く、普通に組み合うのは非常にマズイ。
「これは怖いね」
笑みを張り付けたままで圭吾は感想を呟いた。
攻防のバランスが良さそうな女性と攻撃に偏っていそうな男性。
おまけとばかりに周囲には砲台型ゴーレムがうろついている。
嘉人とササラはゴーレムの対処に集中していたため、圭吾の援護まで意識が回っていなかった。
「でも、既知だよ。そういった普通の動きには慣れてるんだ」
少し指を動かすことで糸を操作する。
相手の動きを阻害する必要はない。
何より浸透系との戦い方を2人共心得ているのだろう。
全身を覆った魔力が簡単には干渉させないと主張していた。
圭吾の力では突破は難しい。
よって、彼が干渉するのは敵に対してではない。
糸を伸ばした先にいるのは、彼の後輩たち。
「ササラちゃん」
「術式展開――!」
粗く、また速度にも些か問題がある、この場においては大した影響はない。
むしろ、敵が侮ってくれた方が圭吾としてはやり易かった。
連携の妙とは、普段以上の力を発揮させることにある。
美咲から託されたこの戦法は、その部分を強く意識したものなのだ。
敵も異常を感じ取ったのであろう。
絶対に間に合うはずのなかった術式がいきなり速度を上げて展開される。
予想を超えた動きに敵前衛が対処に動く。
「アレス!」
「わかってるッ!」
絶対に間に合わないはずだった援護が圭吾が腕を動かしただけで間に合う。
狼狽えて然るべき場面だが、攻め手も中々の魔導師であった。
すぐさま迎撃に移り、女性の方が前に出る。
盾を持っていることから疑っていたが、女性の魔導師は耐久も可能な前衛なのだろう。
相方が攻撃に偏った前衛と考えれば、悪くない組み合わせである。
ここにもう1人、ゴーレムの操縦者も加えた3人。
これが敵の全容だと圭吾は判断した。
最初の攻めは相手に渡したが、ここからは自分たちの時間である。
「君の才能、見せてくれ」
「『ライトニングブラスト』ッ!」
今のササラでは発動できない難易度の攻撃術式が高速で起動する。
この試合、いや、この大会におけるクォークオブフェイトの切り札と成り得るモノ。
美咲が健輔と共に生み出した力。
友人たちとの集大成が後輩の力も取り込み、高島圭吾を今まで以上の領域へと導く。
チームの合作とも言える力で生み出された雷光は空を駆け抜ける。
威力において、クラウディアが生み出すモノとほぼ遜色のない一撃。
1年生が出してよいレベルの完成度ではない。
「次、嘉人」
「これでも喰らえッ!」
遠距離から干渉。
嘉人の魔力が女性の展開していた壁のような障壁を崩す。
盾と合わせて高い防御力があったはずの布陣があっさりと崩壊していた。
嘉人は遠距離系と浸透系を持つだけの普通の魔導師である。
距離を問わない代わりにやれることは浸透のみで、魔力に干渉をしてから何かをするには実力が足りない。
あくまでも機転が武器だけで実力そのものに警戒は必要ない――はずなのだ。
正確なところまではわからずとも、ある程度の実力の把握は『正義の炎』側も怠ってはいない。
全く予想していない状況、つまりは奇襲がこの瞬間に成立したことになる。
「嘘、この子たち……!」
無論、相手も1度の奇襲程度であっさりと終わるような魔導師ではない。
動揺を抑えて、速やかに行動に移す。
歴戦と言えるだけの動きを見せていた。
生粋の前衛として見事な錬度であろう。
「向こうの1年生も、こっちの1年生も……」
「おかしいな」
数を減らして最後に圭吾を討つ。
攻め込む時に決めた作戦は既に失敗と言ってよかった。
速やかに試合を決めるべき場面で、時間を稼がれてしまう。
この時点で『正義の炎』の思惑は1つ潰されてしまっていた。
もっとも理想的だった勝ち筋が一気に小さくなる。
ここまで順当だったからこそ、それなりの衝撃はあった。
「……謎は解く必要があるが、その前に」
「連絡ね。プランBに移行かしら」
失敗に拘泥せず、次へと歩みを進める。
勝つ為にいくつものルートを想定してきたのだ。
各々、対峙する相手を想定して訓練もしてきた。
相手側に奇策があろうとも基本的な立ち回りでは負けていない。
まだ天秤は『正義の炎』の方に傾いている。
「くるかな。今での警戒してくれたら御の字だけど」
高まる戦意が周囲にばら撒かれる。
見事な奇襲で時間を稼いだが、本当に一瞬のことであった。
結果的にはチームの益になっているが、まだ圭吾たちが危機を脱した訳ではない。
姿を見せたまま不動の後衛を含めて、敵の錬度は想定よりもずっと上に位置している。
不利なのは圭吾たちで、しかし、抱えるポジションの重要さが撤退を許さない。
後ろにいるバックスたちへと攻撃を通す訳にはいかないのだ。
今大会で流行るであろう戦えるバックスはクォークオブフェイトにはいないのだ。
護身程度ならばともかくとして、本格的な攻勢を凌ぐにはいろいろ足りない。
全てを理解して、圭吾は笑う。
逆を言えば、敵は間違いなく攻めてくるのだ。
返り討ちにすれば大きなメリットがある。
不利な状況で不敵に笑う。
彼の親友とよく似た姿勢は彼らの関係を如実に表していた。
「さて、御披露目は上手くいったし、こちらからも攻めていこう。健輔と美咲ちゃんの合作は中々に良いものだったしね」
「はい! これなら、私も」
「俺もやれそうです」
嘉人にしては珍しい好戦的な笑み。
今まで以上に戦えることが嬉しいのだろう。
圭吾にも覚えがある。
「ここからが中盤戦。上手く回さないと危ない。気を引き締めていこうか」
エースと戦っているであろう親友を思い、圭吾は表情を引き締める。
己の矜持に掛けて、ここは絶対に通さない。
不退転の覚悟を胸に今はまだ小さな輝きたちがぶつかり合う。
硬直する戦場。
揺れ動く天秤が奇妙な停滞を生み落す。
行き先はエースの戦いに委ねられた。




