宍粟市の方の兼業農家(でさえない規模)の就職事情
米について書いたら思いのほか好評だったので、追加の内容となりますが。
宍粟市のように兼業農家でさえない規模の米作りをする人が多い地域の人にとって就職というのは米農家はまず視野に入らない。
儲からないではなく、米作りが職業という意識が低いというより0に近い。
あまり仕事と考えていない、だから子供も手伝う。
ただ身近ににあったものなのだ、風呂があれば風呂掃除するし、洗濯物がたまれば洗濯するし、田があれば米をつくる。キッチンがあれば料理するし、盆になれば墓参り、正月には初詣で。雪が降れば雪かきを。
うちの家にはオカジロウというとてつもなくおいしい柿の木がある。自分では贔屓目もあり、世界一美味しい柿と思っているがネットで調べても出てこない。
全く世話もしないのに毎年たくさんの美味しい柿がなる。
柿は食べたい時に食べたい量取るだけでほとんどくさらせている。そういう果物がたくさんある。
米だけはたまたま、農協の指導もあり、売買の為の手間が少ないのでうっている。あと去年まで売っていたからというのも大きい。
そういう状況なので田んぼがあろうがほとんどの人は普通に普通の会社なり公務員なりに就職活動をする。特に宍粟市といえば揖保川の源流、あちこちに揖保乃糸のそうめん工場がある。
5家庭に4家庭位は家族に1人くらいはパートなりなんなりでそうめん関係の仕事に就いているんじゃないかとおもう。そもそも私の小学校時代の17人のクラスの内4人が雇用する側として工場自体を持っていた家だった。そしてその上でやはり家に田があれば米をつくる。
定年前はめんどくさがりながら、定年後は少しだけ真面目にそれでもやはりめんどくさがりながら。
仕事を休んでまでは作らない。
それでも売り物になるから他の野菜よりは手をかけてつくる。
規模が小さいとコストがかかるという人がいるが、
はっきりいってコストは最低限だ。機械は近所の人と共同購入や持っている人に借りたり、古いものを使い続けたり。最悪機械なしでもできる規模。
仕事とは考えていないというか売ろうが売るまいが、どっちみち田があればなにかつくる。だから知り合いには店頭価格どころか農協に売るより安くゆずったりする。
それが兼業農家(でさえない規模)の米作りに対する職業感となっているがそこは一番世間と乖離しているように思う。
SNS等で見かける農家は儲からないから兼業しているというような話は私が生まれた頃にはもう実感として残っていなかった。そもそも職業という意識がない、が実態に近い。生まる前はしらない。
米作りは仕事というよりも家事の一部なのだ。
無理をするかしないかも自分次第、儲かっても儲からなくて生活に支障はない。
本当は良く言われる大規模化よりそちらが理想に近いのではとおもっている。




