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第8話 ローリング・ストーン

眠かったりする。

現在時刻3時40分

「えらい暗い場所に来てもうたな。」

「ですね。俺もここに来るのは初めてなんです。」

福垣さん、日見風先生と一緒に俺は旧軍事施設の内部へと足を踏み入れていた。


「内部の見取図はなさそうやな。」

福垣さんが突き当たりの部屋に入る。

ホコリ被った木製の机に、刃物か何かで傷つけたような跡がある。司令部だったのか、それとも全く別の要素で使われていたのか、今は知るよしもない。


「アイツらいませんね。まだ、夜じゃないですけど。」

「魔食は個体によって、行動時間に多少の偏りがある。」

「えっ、調べたんですか?」

「何十年も相手しとったら、習性もつかめてくるちゅうもんや。」

そんな話をしていると日見風先生が壁を触り始めた。

「何してるんですか?」

俺がそう聞くと、先生は指を舌で濡らし、人差し指をピンとたてた。

「吹いている…」

「風ですか…?」

「ああ。しかもこの壁から噴き出すような暖かい風だ。」

先生は壁の周りをしつこく触ると、何かを見つけた。

「あったぞ。」

ガコッという音と共に壁が後ろに下がり横にずれて、通路が現れた。

「隠し通路か?戦時中のやつかもしれん。」

「いや、よく見てください。通路の造りが新しい、最近作られたもののようです。」

「ほな、人かあるいはやつらが造ったんか?お前が前あったヤツといい随分、知的になったもんや。」

福垣さんはライフルを構え、通路に足を踏み入れた。中から外へ何かが腐ったような臭いが込み上げてくる。

「臭いな。服に臭いが移ったらどうしてくれるんだ。」 

そういう冗談を交わしながらゆっくりと地下に続く階段を降りて行く、これから起こる出来事も何も知らずに...


寝る、

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