第18話 契約
前回の区切り場所がなかったんでちょっと短めです。
「死にましたね…」
「そうだな、ソウルとか言ってたこの魔食は核がなかったようだな。通常、魔食には核が存在していてそれを破壊しない限り、再生し復活する。今回の場合、人との混合タイプだったから人の核である心臓を潰されて死んだのだろう。何しろ、今まで人と混ざった個体は見られなかったから、推測でしかないが…」
「あの、渉はどうなったんですかね?俺と同じく魔を操ることはできるようになったって言ってましたけど…」
心配するなという表情でこう言った。
「彼は君より強い、我々よりもだ。だから心配するな、友を信じてやれ。」
「はい!」
と言った瞬間だった。
「かもめぇええ!」
人間の姿の渉がこちらに全速力で走って、抱きついてきた。
「うごぉぉおお!?」
「無事やったんかぁぁあああ!お前ぇ?」
「無事や、無事、てかお前、俺が生きとったこと知らされてなかったんか?」
日見風先生の方をチラリと見ると、伝えてあるはずだがと言わんばかりの顔をしていた。
「それより、聞いてくれ俺すごい能力手にしたねん。魔ってやつを使うやけどな…」
「知ってるよ、俺もさっきまでその能力使うために色々やってたんだからな。」
「なんや、俺だけじゃないんか。まぁそんなことよりやこの姿見てくれ。」
そういうと渉は魔食の姿に早変わりし、身長が三十センチは伸びた。まさに八頭身に近い形となっている。
「かっけェやろ?チョット、こeが乱れるんやけド。」
「君の身体は私たちが調べたものによると魔食と契約したようだな。」
「その契約ってのは分からんけど、約束っぽいのはしたような、してないような…」
「日見風先生その契約ってのは何なんですか?」
先生は近くにあったベンチに座って、話し始めた。
「契約とは日本にある神社に祀られている神に自分の何かを対価として、魔の精度や魔の総量、能力を強化することだ。契約を交わした時点で能力は強化されるが契約解除は一生できないようになる。」
俺たちはその話を聞いて、一日を終えるのであった。
そば。




