なろう読者にこそオススメしたい、本の正しい読み方。
どうも、老婆心おじさんこと、エンゲブラです。
今日は、私の経験上、これはやっておいて良かったな、という読書方法を少しご紹介。
では早速、私が皆さんにオススメしたい読書方法。
それは「自分が読んだ本を要約したノートを作る」です。
私が最初にノートを書き出したのは、いわゆる名言集や箴言集、警句などから抜粋した言葉たち。自分が気に入った言葉のいわゆる「コレクション」なので、けっこう楽しみながら出来る作業です。
ブックオフなどで、その手の本を買い漁り、ヒマな時間を見つけては、気に入った言葉を書き漁る。それらをまた言葉のジャンル別に選別し、移し変える。
こういった作業を続けていくうちに、名言そのものだけでなく、名言風の言い回しなども自然に修得でき、誰と会話していても「おお~」と唸らせる快感に、ひとり悦に入っていた時期もあったものです(ウザ)。
まず、これが「ノートを書く」ということの初級編。
書くという習慣が身に付いてきたら、次は「要約」の作業です。
基本的に筆者は、小説よりも新書をよく読んでいた人間なので、読んだ新書の要約をいつもノートに書いていました。
新書の各項目を要点だけにまとめ、数行に圧縮して書く。
いわゆる読書ノートなわけですが、これもジャンル別で書いていたので、自作の「厳選集」などを作りたくなった際には、また「書き写し」が発生します。この作業により、「ほぼ再読」を自分が書いた要約によって経験でき、記憶の補強にもたいへん役立ちました(さらに言えば、自分が書いた要約は「記憶のトリガー」でもあるので、爆速での再読を体験出来ます)。
こういった作業に慣れてくると、今度は、それまで読まなかったジャンルなどにも意欲的となります。人体関連、雑学、美術 etc.(ラテン語のet ceteraの略)
いま偶然、手元に出てきたノートを見返しながら「当時の俺やるじゃん」とひとりニヤニヤ。というか、今でもけっこう事あるごとに使っている言い回しも、これが原典か、というものが見つかり、「ノート書くってすげー」と改めてその効果を再認識している最中です。
筆者は、他のお手軽な楽しみ(SNSなど)を見つけ、いつのまにかノートを書くという作業を止めてしまったわけですが、思えば、この作業を止めた時点から、大して自分が成長していないのではないのか、とも自分のノートを読み返すことによって再認識。
書いていてよかったな、と思う反面、なぜ止めてしまったのかで、後悔もする三が日の中日の朝……。
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ノートを読み返していて、特に面白いのは、名言などの当時の自分内格付け(名言の前に記号でランク分けしたもの)と、今受ける印象とが大きく変わっているという点。
それは、おそらく名言の詠み人の「発言当時の年齢」に、いまの自分の年齢が追いついた。或いは、追い越してしまったために生まれる印象の変化。
名言を残した人間も、発言当時は若く、まだ見えていない世界の景色も多々あるので、空想による大言壮語があったり、また魂の美しさが感じ取れたり、当時の自分自身がそれに反応した感性も含め、ニヤニヤでき、楽しくもあります。
朝から、良いものを見つけました。過去の自分からのお年玉です。
やはりPCなどでメモを取るよりも、この場合は「手書き」がオススメ。
自分がそれをまとめた時の精神状態なども測れ、面白い。
また出来るだけ「丁寧」に書くこともオススメしたい。
書き殴った文字と、丁寧に書いた文字とでは、やはり「記憶の定着」にも影響があるようで、丁寧に書いたものの方が、非常にクリアに当時のことを覚えていたりもするので、推奨。