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君とゆめと銀河  作者: 心桜
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プロローグ

この体験はいかにも不思議で、どこで体験できるかといわれたら、わからない。そう答えるしかない。

自分自身わからないのだから、わからないのだ。ただひとつ。ひとつだけ分かることは、現実ではないということのみ。それだけである。

では、ゆめとは何か。寝ている間に見るもの。それとも未来への希望かな。現実離れした妄想かもしれない。

「辞書で調べれば?」

確かにそうだ。辞書で調べれば難しい言葉でつらつらと意味や使い方等が書かれているだろう。だけど、それではダメなのである。なぜって?理由は知らない。けれどダメなのだ。

では、これはなんなのか。今の私にはわからない話をしよう。

私は桜が満開に咲いたあの日、はじめて恋に落ちた。誰も知らない秘密の想い出。

またいつかで会うかもしれない君は、もっと大人になっているのかな?

これは、私が体験した一春の不思議な体験と名の出来事。


ピピピ……。目覚まし時計が鳴った。カーテンからは、日射しが入り込むそんな時間。

「もう朝か…」

下からはドタドタと足音が聞こえる。パジャマから着替えて下へと降りると、

「あ、おはよう葵。悪いんだけど、お母さん急いでてなきゃだから、ごはん食べて宿題するのよ。あ、お父さんはもう仕事で、帰りは18時。私はその一時間前に変えれると思う。朝陽はまだ寝てるから、さっさと起こして食べさせてね。昼は冷蔵庫の中にあったはず。じゃ。」

と早口で言い、そのまま走って行ってしまった。

まずは兄の朝陽を起こさなければならない。春休みだからなのか、昼夜逆転に近い生活をしているとはいってもあと数日すれば大学に行かなくてはならないため、生活を正している。

「朝陽、起きて!ごはんなんだけど」

「あ゛……ってもう朝かよ。くそねみぃ……」

「起きたならさっさと動く。ごはん準備してるから」

そういって兄の部屋を出て、キッチンへと戻る。朝食は、ホットサンドにサラダ、スクランブルエッグに野菜スープ。ホットサンドだけを別皿にとり、レンジで温めると同時に野菜スープも温める。温め終わり、再度盛り付けをしたところに、兄が降りてきた。

「パン3連続かよ……。そろそろ米が食べたい。」

「文句言うなら、自分で作れば?」

「そうなんだけどよ……朝は起きれない。てか、今日は?どうすんの?」

「食べ終わったら、少しサイクリングしてくる」

「了解。ま、何かあったら連絡ぐらいはしろよ」

そう言って、朝食を黙々と食べ始めた。


今日は快晴で、雨は降らないと天気予報で言っていた。帽子を被り、愛用自転車に乗って走り出した。


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