表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/100

19歳男性の場合 part9

ちょうど時間はお昼時。


連続のジェットコースターで自分は少しグロッキーな感じだった。しおりも合間にちょくちょく買い食いをしていたのであまりお腹は空いてないと言う。でも、流石に疲れた自分は、しおりを連れて喫茶店のような、少しレトロな雰囲気で流行りの曲ではなくジャズが流れる店に入った。そこで、自分たちは二つコーヒーを頼んだ。


「連れ回してごめんね。」


さっきまでの異常なスケジュールを改めて、思い直したのか、しおりが謝ってきた。


「いいさ。しおりが楽しいなら。俺はこういうのに無頓着だし、しおりに連れ回されないと外にすら出ないから。でも、意外に楽しく感じてるよ。こういうのはずっと避けてきたから、楽しいと思ってる自分に少し驚いてる。」


「本当?よかった。」


少し理屈っぽい自分の言葉を聞いて、しおりは笑顔を取り戻した。


コーヒが届くと、コーヒー特有の香ばしい?それとも豊満?どれも違った匂いがした。ついてきた砂糖とミルクは全てしおりにあげて、自分は香りを楽しみながらフゥフゥしながら少しずつコップを傾けた。


「よくブラックで飲めるよね。私はまだ無理だ。」


しおりは自分と同じものが飲みたいとよくコーヒーを頼むのだが本当に好きで飲んでいるのかは少し疑問で、砂糖をいっぱい入れて、ミルクもたくさん入れる。


「毎回言うけど、無理して飲まなくていいんだぞ。」


「わかってないなぁ。これも愛情表現の一つだよ。相手と同じものを飲んで、同じ時間を共有する。これ以上の愛情表現があるとでも?」


そういうとしおりはしおりように改良したコーヒーを口にする。


「まだ苦い。すいませーん。」


しおりは追加で3本砂糖を頼んでいた。これじゃあ、全く別の飲み物じゃないか、というと名前は一緒だからいいのだそうだ。試しに飲んでみろと言われてしおりようを口にしたら、コーヒーの面影は一歳なく、ホットミルクに砂糖を大量にぶち込んだ味がした。少し嫌そうな自分の顔を見てしおりはニタニタしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ