32歳女性の場合 part2
着替え終えた自分は、後ろ向きのしおりに着替えたことを報告する。
「言われた通り着替えたぞ。」
全身真っ黒の自分の服装にしおりは、
「伯斗さんって切るものないんですか?いっつも同じ服着てますけど。」
服に関して興味を持ったことはない。極論、暖が取れて、隠せるところを隠せればそれでいい。ただ、明るい色は自分に似合わないので黒い服しか持ってない。それと、仕事着と外用、室内用だけは分けてる。理由は、スイッチが入るのと、失礼がないようにだ。
「別に興味ないからこれでいいかなって。別に変ではないだろ。流石に外に出るときに仕事着では休みって感じしないし、部屋着だと誰にみられてるかわからないからな。」
「変ってことはないですけど、なんか死神みたいですね。顔も少し怖いですし。そんなんじゃ、誰も近寄れませんよ。」
「いいさ。基本1人が好きだから。早くいこうか。時間もったいないだろ。」
しおりは何か閃いたみたいで、わかりやすく手を叩いた。
「わかりました。今日は伯斗さんの服買いに行きましょう。」
しおりの提案に自分は露骨に嫌な顔をする。ファッションに興味がない人にはわかってもらえるだろうが、服を買うときに1番めんどくさいのは試着だ。試着が嫌だから同じものを何着も買う。なんでメーカーごとにサイズが違うのか、ものすごく不満だ。
「ほら嫌な顔しないで、出かけますよ。」
しおりは自分と手を繋いで街に駆け出していった。




