26歳男性の場合 part19
車の中で、水族館で騒ぎ疲れたのかそうは大きなイルカさんを抱いて寝てしまった。その姿をバックミラー越しに自分は見ていた。
「疲れたんだね。」
「まだ、2歳の子供だもの。」
自分は、創が起きないようにゆっくりと車を走らせた。
30分後、目的地のさやかの寝るところにつく。
「創?お母さんのところに着いたよ。」
まだ眠たそうな創を少しだけ強引に起こし抱えながら、さやかの元に向かった。
さやかのお墓には、真新しいお花がたむけてあった。
「これって、兄さんたちだよね?」
「あの子たちもさやかさんのこと、気に入っていたから。こうして定期的に来てくれてるのかもね。」
さやかの葬儀が行われてからまだ日は立っていない。それなのにお墓参りまで来てくれているところを見ると、相当兄さんたちはさやかのことを受け入れてくれていたみたいだ。
「ほら、創。お母さんに渡す物あるんでしょ?」
自分の肩に顔を埋めて寝ていた創の背中を軽く叩く。自分の呼びいかけに創は気づき、自分を下ろすように急かした。自分から降りると創は、ポケットの中からキーホルダーを出してお墓に手を合わせた。
「ママ。これパパと僕とお揃いのものです。これでいつも一緒だね。向こうの世界で元気に過ごしてください。パパのことは僕が守ります。」
どこでそんな言葉を覚えてきたのかわからないが、自分の心に重く響いた。自分も線香を焚き、創の隣で手を合わせてた。




