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26歳男性の場合 part11
高速を降りるとすぐに目的地の水族館が見える。一度寝て元気な創が車内ではしゃぐ。さやかが亡くなってから、なかなかお出かけはできていなかったので、今日が楽しみで仕方なかったのだと思う。水族館に着くと広い駐車場で空いているところを探す。休日ということもあってなかなか混んでいる。それもそのほとんどが家族連れで、ちらほらカップルがいるくらいだ。駐車場に車を止めて、創をチャイルドシートからおろす。
「パパ早くいこ!」
創は自分と手を繋ぎ引っ張る。
「待ってね。おばあちゃんの準備がまだだから。」
「おばあちゃんまだー?」
創は母さんを急かす。
「ちょっと待ってね。時計が椅子の下に入っちゃって取れないのよ。」
「もー。仕方ないなぁ。」
早くいきたい気持ちが強い創は自分の手を離して、母さんの手伝いをする。大人より小さい子供の手は、今まで苦戦していたものを最も簡単にとる。
「はい。おばあちゃん。」
「ありがとうねぇ。創ちゃんは優しい子だこと。」
頭を撫でられて少し嬉しそうな創。時計を母さんに渡して、創はすぐに自分の手を握る。自分は母さんが車から降りてことを確認してから、鍵をかけた。
入場ゲートまでは少し距離があったが、母さんと自分に手を握られて、創は嬉しそうだった。




