中学一年生男子の場合 part22
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これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
店員さんの勧めで買ったネックレスの袋を握り、店を出る。夏帆と別れた場所にはすでに夏帆がいた。
「ごめん。探した?」
「うんん。帰ってきた時にいなかったからびっくりしたけど、すぐに戻ってきてくれたから大丈夫だよ。」
夏帆の視線が僕の手に持っているものに向けられる。
「それ何?」
「後でね。落ち着けるところに行こうか。」
人通りの多いここで渡すのは周りに迷惑になると思ったので夏帆の手を引いて近くにあった飲食店に入った。席に向かい合わせで座り、軽く注文を済ませた。僕は自慢げに先ほど買った袋からネックレスの箱を出す。
「目を瞑って。ちょっとこっちに近づいて。」
夏帆は何かを察したのか、僕の指示通りに目をつぶり、顔を僕に近づけた。僕はネックレスを取り出して、まずは自分に。その後に手を伸ばして夏帆の首にかける。
「もういいよ。」
夏帆は少しずつ目を開ける。夏帆の顔が明るくなる。
「僕からのプレゼント。あの店の前で指輪見てたでしょ?指輪は夏帆のサイズがわからなかったから、買えなかったけど同じブランドのネックレスならいいかなと思ったけど。どうかな?」
「嬉しい。ありがと。」
夏帆は喜んでくれたみたいだ。
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