やれる! くノ一の魅了攻撃!!
下忍くノ一と魔物
草薙は下忍くノ一達とパーティーを組んでいた。
場所は日本のある山。
山のふもとの村が凶暴な魔物に苦しめられていた。
魔物に苦しめらめられる日本の村人を救うために草薙は魔物退治にきていた。
◆
「ーー」
風の一撃がはしる。
草薙が魔物の顔面を撃ち抜いた。
草薙は魔物を倒した。
「かなり倒したな」
「主様、少し休んだ方がいいのでは」
数々の戦いで、草薙はダメージ、疲労が蓄積していた。本来なら魔物討伐を休んでいた方がいい状態である。
「私め達に任せてどうかお休みください」
心配するくノ一達の申し出に、草薙は手を振った。
「大変なやつ、多いからな」
だが苦しむ日本人を助けるために多少の無理はやむをえない。
「はい、主様」
草薙の意を汲み取った下忍くノ一は心配そうに頷いた。
「ッツ!?」
魔物があらわれた。
「……」
草薙は魔物をみた。
「作戦通りにいくぞ」
「承りました」
「これは魅了が効くタイプの魔物です」
「私め達にお任せください」
「いきます。魅艶の術!!」
くノ一達の魅了攻撃!!
グラマラスな肉体を惜しげもなく揺らす。
~むわぁん。
くノ一達の魅了攻撃が炸裂。
魔物が魅了状態になった。
「げへっげへっ」
魅了状態になった魔物は醜悪に顔を歪めた。
(俺がくらいたい)
むしろ俺が魅了攻撃をくらいたいと草薙は思う。
くノ一達の魅了攻撃は魅惑的だった。
たぷんたぷんと揺れる爆乳。
くびれた腰。
むちむちと肉付きのいい太もも。
男の精を浴び子を産むのに最適だと思われる腰、大きな尻。
そのくノ一達が魅了攻撃を発動したのだ。
魔物の動きが鈍った。
「――」
草薙が動く。
魔物に拳を叩き込み、魔物が絶命する。
「次だ」
動きの鈍った魔物を倒していった。
◆
「それにしても魅了攻撃、効いてるみたいだな」
魔物にここまで魅了がきくのは珍しいといえる
「主様が魅了の訓練をしてくれたおかげです」
ニコリと艶ある微笑みをするくノ一。
肉感的な唇に唾液が油のようにテかる。じゅぺろぉと女の舌が唇をなめる。
下忍くノ一のドキリとする仕草。
魔物があれほど魅了されるのも頷ける、草薙はそう思った。
「あと数体は倒しておきたい。
最近、魔物が凶暴化してるからな。
日本人の被害が大きくなる前に対処しておきたい」
「主様。お供いたします」
文句一ついわず、付き従う下忍くノ一達。
草薙達はしばらく歩き回り、魔物を倒していく。
「があああッ!!」
新たに魔物があらわれた。
「主様、私め達にお任せを!!」
「イクわよ」
「魅艶の術」
くノ一が淫らに体を揺らした。
魔物が魅了にかかる。
草薙が魔物を倒した。
「お見事です、主様」
「お前達の魅了攻撃、いいな。
珍しく活躍してるな」
「主様のおかげでございます」
艶然と微笑む下忍くノ一達。
前に濃厚な訓練をした成果もあるようだ。
いつもやられている彼女達にしてはよくやっている。
だが油断はできない。
(ほおっておいたら、相手に抱こついて自爆とかするからな、こいつら)
くノ一は忠誠心が高い。
自分達が女ザコであるという自覚があるのか、
命を投げ捨てて果てる事もいとわない傾向があった。
まぁ――
それもまた良し
魅了で能力を落とした魔物達を
草薙倒していく。
(なんとかなりそうだな)
草薙がそう思った時だった。
「ガアアアアアアッ!!」
凶気をみなぎらせ、一体魔物が襲いかかってくる。
魅了で能力が落ちなかった魔物だ。
くノ一が急いで武器を構える。
だが――
「きゃあっ」
魔物の一撃を受けたくノ一達が吹き飛んだ。
武器で受けきれなかった。
「くっ」
魔物が倒れたくノ一に襲いかかる。
くノ一の魅惑的な肉体を
食らうべく大口を開ける。
柔らかそうな大きな乳。
むちむちの肉つきのいい太もも。
その肉を食らうべく、魔物が女に牙を突き立てようとしたその瞬間――
「――国敵討滅」
風が吹いた。
軋む体を駆動させ、草薙が魔物に立ち向かう。
「ギャアアアアア」
蒼生守護の風が魔物を薙ぎ払う。
「あ、主様……」
くノ一が自身の危機を救った主を見上げた。
◆
「終わりましたね」
日本のある村。その住人を苦しめていた魔物を倒した
「これで、少しでも日本人が助かるとよいのですが……」
風守の教えを実践する彼女達。
日本人を助け、日本人を幸せにする。
その教えを忠実に守っているのだ。
◆
ありがとうございます!!
ありがとうございます!!
魔物を倒した草薙達に、村人はとても感謝した。
穏やかな気性の村人は、魔物の襲撃に怯えていた。
草薙達の魔物の討伐は村人達にとって、救いだった。
なんとお礼をいっていいか。
心ばかりの
いけません。
それでは私達の気がすみません。
どうか、どうかお受け取りください。
この娘達は米が好きなんです。
余っている米があれば、それを頂きたく思います。
米、ですか。
それはもちろん構いませんが
米は日本の主食です。
それをたくさん食べられるというだけで、私め達は幸せです。
欲がない事ですなぁ。
たいそう、その……
村人は艶然と微笑むくノ一の胸元を見た。
育ってる?
草薙が補足する。
い、いやぁそんな事は……たはは
そういいながらも
恩人である草薙、くノ一達に失礼な態度をとるまいと努める村人だが、視線がつい胸にいってしまう。
(お前、色仕掛けや魅了攻撃を村人に使ってないだろうな)
小声でくノ一に話す草薙。
(まさか、そんな事はありません主様。ご命令があればいたしますが)
では自然に見とれてしまっているのだろう。
女っけの少ない生活である村人にとって、ブルンと揺れる下忍くノ一の爆乳は刺激が強すぎたのであろう。
「お主も好きよのぅ」
「わ、わははそんな事はないですぞぉ」
草薙が村人をこづいた。
「好きよのぅ」
「わ、わはははそんな事はぁないですぞぉ」
妙なテンションになった。
村人の緊張が少しとけた。
「魅了攻撃、いたしましょうか」
「いやいい」
これ以上変なテンションになるのは勘弁である。
◆
本当にありがとうございました。
別れ際、村人達は深々と頭を下げた。
どうかお元気で、おじいさま、おばぁさま。
下忍くノ一は丁寧に礼をする。
とても釣り合う礼はできませんでしたが……
最後まで礼を気にする村人に。
それもまた良し。
草薙は快活にいった。
気にせんでください。
それではどうかお元気で。
礼をいう日本の村人達を背に、草薙達は村を後にした。
◆
「無事終わって良かったですね、主様」
「だな、米ももらったしな」
米もたくさんもらった。後日指定の場所に米を送ってくれるそうだ。口約束だが、村人達の様子では問題ないだろう。
保存のきく米をたくさんもらったのは中々にありがたい。
「村の皆様が、日本人の皆様が喜んでくださいました」
「風守の責務を果たせた事、心より嬉しく思います」
「一歩一歩、日本の皆様を幸にして広いきましょう」
誠実な言葉を紡ぎ、
真摯に微笑む下忍くノ一達。
(まか多少思想にかたよりはあるが――それもまた良し)
魅了攻撃を使い、老人をもドキドキする妖艶な下忍くノ一。
だが人々の幸せを心から願う真摯な一面を持つのは魅力といえるだろう。
(ギャップの魅力ってやつだな)
艶然と微笑む下忍くノ一を見ながら、草薙はそんな事を考える。
(こういうギャップの魅力も、色仕掛けや魅了にもっと使えるといいんだがな)
そうすれば、投入するくノ一の損耗を減らせるかもしれない。
(この乳を無駄に散らせるのはもったいないしな。
たゆんたゆん揺れる下忍くノ一の爆乳を見ながら、ドライな思考をする草薙。
ぷるんたゆんぶるん。
「……」
揺れる下忍くノ一の爆乳。
(……いかんいかん)
草薙はちょっと魅了されそうになった。
(魅了といえば)
魅了攻撃の事を思い出す。
「今回は魅了攻撃、よくきいたな」
魔物相手にあそこまで有効に働いたのは中々珍しい。
「いつもはもっと肉弾戦ですよ。
今日は相性がよかったのでしょう。
それに……」
「主様にたくさん色仕掛けや魅了の……訓練をして頂きましたから」
レロォと舌をだすくノ一。
草薙はちょっと魅了されてしまった
それもまた良し。
敵の魅了された光景を思い出す。
(気持ちよさそうだったな、あれ……)
草薙はくノ一の色仕掛け、魅了攻撃をくらった魔物の様子を思い出す。
(魅了された魔物……魅了攻撃……)
超絶殺伐したこの世界の魔物にしてはある意味平和な光景でもあった(その後血の雨はふったが)
「魅了攻撃、俺にも頼む」
「えっ!?」
「主様に、ですか」
「σ(`・・´ )」
俺にも俺にもいう顔をする草薙。
「訓練ではやるだろ。惜しげもなくやってくれるだろ!!」
草薙は必死だった。性欲は人を狂わせる。
「そ、それはそうですが……あれは訓練ですし」
「そんなん関係あるかぁい!
今やってほしいんじゃぁい!!」
草薙は必死だった。性欲は人を狂わせる。
「う、承りました。主様」
少し戸惑いながらもくノ一達は頷いた。草薙が色々な意味でやばいのは彼女達も理解してるし少し慣れてもいた。
「――それでは」
くノ一達が艶然と微笑んだ。
「承りました」
空気が変わる。
「魅艶の術――」
くノ一達は惜しげもなく、豊満な肢体をくねらせ爆乳を持ち上げた。
下忍くノ一達の魅了攻撃!!
「うおおおおおおぉぉ」
草薙は魅了されてしまった!