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とにかくいろいろ入れるとこ(透坂)

物語が好きで小説家になりたい人に、少し

作者: 透坂雨音

才能がないからがむしゃらに頑張るしかない。

でもそうなる前に、一度。



 物語が好きで小説家になりたい人へ


 突然ですが。自己主張します。

 私は物語が好きです。


 三度の飯より(実際にやったら倒れますが)物語に触れることが好きな人です。


 物語はたくさんの事を私に教えてくれましたし、色々な世界を冒険させてもらいました。

 たくさんの恩があります。


 楽しい? 何それ美味しいの? 的な状況になった時に何かを楽しむ気持ちを教えてくれましたし。

 好奇心が旺盛なくせに臆病で引っ込み思案な自分に、色々な世界を見せてくれました。

 人間なにそれ、どういう生き物? 的なことを思っていた私にほんの少しだけ人と接する欲を与えてくれたりもしましたし。


 物語と関わってない私はたぶん私じゃないです。そう言えるくらい、それぐらいにどっぷり惚れこんでます。魅了されてます。むしろ私=物語になってます。

 色々な事があって、私は物語とは切っても切れない人間となってしまいました。


 だからこそ、言える事があるのではないかと思ったので。少し、言います。控えめに、これどうかな? という感じに。





 長い前話になりつきあわせて申し訳ないですが。

 話を本題へ移します。


 物語が好きで、だから小説家になりたいという人へ、伝えたいことがあります。

 人にとっては今更、と思うようなことでしょうが、私にとってはとても大切なことです。


 物語を嫌いになるリスクを負ってでも小説家になりたいか。

 考えないといけない事だと思います。


 小説家になる為には、才能のない人はもうすごーくすごく、これでもかーというぐらい頑張って、たくさん色んな物語を読んで、研究します。

 文を考えて、良い所、悪い所を探して、自分の小説に生かして……。

 興味を引く方法や、人目に付く方法を考えたりもして……。

 そうやって、たくさんの努力をします。


 しかし、そうするときっと当然のように、最初に物語に触れた時のような感動はなくなってしまって、時間が経つにつれて純粋に楽しめなくなってしまいます。


 私はそうなりました。

 良い小説を書くために努力しました。

 研究して、研究して考えまくったら、物語を純粋に楽しむことができなくなっていました。

 (それでも物語は、作者さんは凄くて、楽しいと思える小説もありますが。それでも最初みたいに純粋には楽しめません)


 物語が好きだから、そういう事に携わる人になる為、努力しようと思い、がむしゃらに努力しました。


 けれど、それではいけないんです。

 立ち止まって覚悟することは大事なことだと思ってます。

 成り行きに身をまかせて通りすぎてしまうよりは、そうやって考えた方が、困難の壁に行きあたった時に自分を助ける力になるはずなんです。


 物語が好きだから小説家になりたいという人は、一度考えてみるのがいいかもしれません。


 何かを好きだという気持ちは大事なものです。

 心を癒し、物事をなす原動力になって、背中を支えてくれる力です。


 物語が好きだという人でそれでも小説家になりたいという人は、がむしゃらに努力する前に、今い抱いている気持ちを失くしてしまうかもしれないというリスクを一度考えて見るべきだと思いました。


 小説家になるには、そういうリスクを負って、それでも進むという強い覚悟と気持ちが必要だと思うのです。


 私は残念ながら、そういう機会を得る事ができなかったので、むしろそれ生かそう! と、こういう場所でその後悔を伝えたかったのです。

 (私はよく考えもせず走り出す性格ですし、好きすぎて突き進む以外考えませんでしたから)


 とまあ、そういう感じでこんな話になりましたですが、私が一番伝えたかったことは好きという気持ちを大事にしてほしいという点です。

 何かを好きという気持ちは、お金ではかえませんし、抱こうと思って抱けるわけではない、かけがえのないものですから。


 なので、物語が好きで小説家になりたいという人は、一度その気持ちと向き合って大事にしてあげるのがいいのではないでしょうか。


 そう思ったこの頃でした。




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― 新着の感想 ―
[一言] 好きです。 大好きです。 頭悪くて記憶力無くて、百均に行っても何を買いに来たのか忘れて出てくるような馬鹿ですが、話の筋だけは一度見たら覚えます。 小説でも、映画でも、漫画でも。 それが物…
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