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イッツ・マイ・ライフ  作者: こひなたあおい
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カボチャの使い方


朝食の時間、お兄ちゃんをチラって見ると俯いた顔で頭に疑問符がある様だったからクイクイと隣に座るマイケルお兄ちゃんの洋服をひっぱった


何が言いたいか察したらしいお兄ちゃんはサーッと顔色が悪くなり、「何でもないよ…」と言ってくれた。多分お布団に入れてくれた事は夢だと思っているのだろう。


悪い気持ちはあるけど、中身はお母さんと年齢が近い私としては自分の身の保身!メンタルが大切!


大丈夫だ少年よ!その年齢のショタならお漏らししてもまだ大人に許されるから安心してほしい(中身三十路近くの私だとさすがに立ち直れない)


ギクシャクした新しいお兄ちゃんは、せくせく温かいミルクや自分のご飯から食べにくい料理を小さくして交換してくれた



(ここは夢の世界できっと都合のいい事を見ているのかもしれない。だから夢から覚めたくなくて昨日は中々眠れなかった)



「マイケル君は優しいわねー!ユミちゃん、好き嫌いせずに朝からちゃんとご飯食べないとダメよ?」


「母上、ユミは朝あまり食べないのですか?」


んー?とお母さんがモヤモヤ考えてる。実は焼いたトマトやスープは好きだけど、生のトマトが食べられない。トウモロコシや栗も転生前から別の形で出されないと残してしまっていたのを今、この体になっても継承した



ハッキリ言おう!元の世界のフードプロセッサーとミキサーを召喚したい‼︎



「食べられるんだけど中々食べてくれないの、ユミは気分屋さんなのかな?」


「そうですか…ユミ、食べやすい様にこれからも一口サイズにしてあげるから食べよう?」



うん、お母さん。気分屋さんじゃなくて生とかそのままが食べられないのがある偏食家なだけで普通にお母さんの料理も、メイドさんの料理も大好きだからね?


ただブロッコリーはマヨネーズかけて丸齧りするの好きだから微塵切りにされたら暴れるけど、他は凄く頼もしいよ、お兄ちゃん!



「そう言えば朝農家さんが朝早くユミちゃんの歓迎祝いにカボチャや野菜を沢山くれたのよ」


「おお!ハロウィンは過ぎているが体が温まる夕食が出来そうだ、さて。私は仕事の時間だから先に出るがマイケル、ユミちゃんをちゃんと見てるんだぞ?」


「はい‼︎」



カボチャ…実はスープ以外元々食べにくい食材で、それが沢山となると話はまた変わってくる。幼児にも食べられる柔らかさだとしてもモサモサ感が凄く苦手‼︎



それが…沢山⁈



お父さんが仕事に行った後、お兄ちゃんが視界から逃すまいとお兄ちゃんと私の部屋に監禁。ずっと張り付いていたから、すっごい嫌そうな顔でじーっと見つめ返しておいた


そしてお兄ちゃんがお手洗いに行った瞬間短い足で勇者よろしくアイテム回収。部屋の外には『何故か丁度いいつっかえ棒で脱出不可能にしておいた』小さくなった手のひらを見ると幸いお兄ちゃんの机の側に、ナイフがあったからナイフを持ってキッチンにダッシュ‼︎



メイドさんは洗濯をしている時間みたいでお家にエネミーは0!




無事キッチンから裏口へ外に運び出し、重いカボチャをずるずると引きずり、4つのカボチャは大きさはバラバラ。



生前も幼女になっ今も手先だけは起用さは変わらなかった、1番苦労したのはナイフを突き刺して石で金槌みたいに下を楕円に。中身も頑張ってキッチン用ボールに出してせくせく図工に精を出していた





ガタン‼︎


「はぁ…はぁ…、ユミ⁈ユミー‼︎、何でこんな所に棒が…あ、早くユミを見つけなくちゃ!」



「あら、坊っちゃま、お嬢様とご一緒では?」



「それがちょっとトイレに行ったら部屋から出られなくなっちゃって」


「それは大変です!お体の調子でも悪いのですか?」



「え、…いや。ただ部屋から出られなかっただけで…あ!僕ユミ探さなくちゃ‼︎」


「坊っちゃまお一人では心配ですから、お供致します」





ガッガッガッ


お家の裏口でひたすら中身を抜いて何とか形にしていった。お兄ちゃんには悪いけどこ水差しもあるし、お手洗いもある!お菓子も常備…だから大丈夫だと思うけど。



さくせん→身を守る



ドタバタと人の気配や足音がした。


でももう遅い!中身は頑張って抜いて皮の分厚い部分が丸ごと並んでいる!



私に食べさせるなら中身をスープに!というアピールにもなるし、子供の図工を食す大人はいないはず‼︎



キィィと裏口が開かれると、ひょこりとお兄ちゃんの姿が



「ユ、ユミ!それ僕のナイフ‼︎危ないから僕に返して?」


「…………」



「ユミが怪我したらとても怖いし、悲しいんだ…」



ショタをショボンとさせてしまい、大体作り終わったしちゃんと渡したら、よしよしって頭を撫でてくれた



「ユミ、これ…もしかしてジャックランタン?」



コクコクと頷くとお兄ちゃんは手のひらを包んでとっても喜んでくれた



「ユミは凄いね!もしかして父上が朝言ってたハロウィンの話を聞いて作ったの?」


(カボチャはケーキかスープしか食べられないだけだよ、お兄ちゃん!)



「そうか、だから部屋から出られない様にしたの?」


コクコク(ある意味間違えてはいない)


「びっくりしたよ!でも、やっぱり心配だし、今度はお兄ちゃんと一緒に作ろうね?」



コクコク(カボチャはあまり貰って欲しくないけど!)



「ーーぁーちゃま、お嬢様ー⁈」


「あ、これ運んで見せに行こう!」



重い物を私みたいに引きずる訳じゃなくて、頑張ってお兄ちゃんは1番大きな物を抱えていった


私は中身を出したボールを


それを見たメイドさんはキチンと家の中に運び入れ、ジャックランタンの中身の処理を丁寧にしてくれて




今4つのジャックランタンに火が灯りテーブルの上に並んでいる



「ユミがね、頑張ってジャックランタン作っててびっくりした!」


「大きさが違うから、お父さん、私、マイケル君にユミみたいで個性的で可愛いわね」


「マイケル、ユミちゃんをちゃんと見ていなかったのは兄としてどうかと思うが…怪我も無かったからいいものを…」


「父上…ごめんなさい…」


「いいじゃない、例え怪我しても子供なら傷の1つや2つ当たり前よ?」



ごめん皆。ハメたのは私だ‼︎

そう思いながら私は念願のカボチャスープにありついていた



「マイケルはともかく、ユミちゃんは女の子だから傷が残るのは良くないだろう?」


「あら、その傷も含めて愛してくれる人が現れたら素敵じゃない?」


「しかしいつかは嫁ぐ日もくるだろう…その時になって後悔してからでは遅いだろう」



体は子供の身として言わせてもらうと、何年先だよ‼︎と話せていたらツッコミたい所だよ。お父さん、お母さん、そもそも非リア充として多分死んでるのかなーって前世?を持っているのか、もしくはトリップ者として此処にいるのかも分からないし



「お父様、お母様、とつぐって何?」


「それはね、男の子がお家を守っていく時に花嫁さんが来てくれるでしょう?」


「マイケルはこの家の当主として我が家系を守らなければいけないが、ユミちゃんは他の家を守りに行かないといけないんだ」



ごもっとも。確かにこの世界で、しかもニートなんていなさそうな世の中。この家に合った釣り合う人といつかお付き合いをするんだろう、強制的に。



「じゃあ僕とユミでこの家を守る!」



ブファァァ‼︎ゲフッゲフッ‼︎

何を言い出してるんだショタ兄!



「いや、近親婚て言って、兄妹では結婚が出来なくてだな…」


「なんで?」


「血が濃すぎると子供に影響があるから法律で禁止…」



「僕とユミ血は繋がってないよ」



確かに。というか、やっぱり近親婚はこっちでもダメなのか。薄い本の需要がありそうだ…と思いながら、メインのチキンステーキをもぐもぐしてた


その間正論を言うお兄ちゃんとお父さん達の攻防戦が始まった

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